あらすじ
蟹光線
夜の月、夜の空。
目が覚めれば星空。
静かで騒がしい、私たちの時間。
紅いお屋敷の地下室。
私はうんと伸びをする。
眠い目をこすって見渡す部屋、私の部屋。
読みかけの本、やりかけの計算。
散らばったクレヨンに画用紙。
たくさんの人形とぬいぐるみ。
そしてお姉様の写真。
早くお姉様に会いたい。
メイドも呼ばずに、一人でお着替え。
くしゃくしゃの髪の毛はそのまま。
帽子にリボンとブラシを入れて、部屋を飛び出す。
「あ、フランドール様!」
部屋の外に居たメイド。
私に気づいて大慌て。
笑いながら追い抜いてく。
今日はお姉様がいいの。
長い長い廊下を飛んで、上へ。
追いかけてくるメイドたち。
するりするりとかわして、飛んでいく。
「だ、ダメ、やっぱり早い!」
「ああん、もう、フランドール様!」
「大人しくしてください!」
もう、皆だらしないなあ。
「今日は雨ですよ!」
「お外には出られません!」
ふーん、そうなんだ。
でも今日はお姉様と一緒。
お外へなんていかないもん。
あ、そうだ。
「ねえねえ、お姉様はどこ?」
「お嬢様ですか?」
「自室にいらっしゃいますよ」
「今日はおでかけではないのですか?」
「ちがうよ。お姉様に髪の毛結んでもらうの」
ほっと胸をなでおろすメイドたち。
もう鬼ごっこはおしまいみたい。
皆と別れてお姉様のところへ。
長い長い廊下を飛んでいく。
窓の外はざあざあと雨。
夜の月、夜の空。
目が覚めれば星空。
静かで騒がしい、私たちの時間。
今日は雨。
月も星も空も見えない。
だから雨はキライ。
窓の外はざあざあと雨。
たくさんの雨粒が落ちてくる。
ひとつぶ、ふたつぶ。
最初は気にならなかった雨。
けれどもどんどん気になる雨。
いったいどれだけふるんだろう?
胸がうずうずして、窓にはりつく。
頭の中で組み上がる計算。
落ちる雨粒の数を求める計算。
何でもかんでもすぐ計算。
私の悪い癖。
「フラン、フラン」
「お姉様!」
いつの間にか見とれていた雨。
いつの間にかお姉様。
呆れたような顔。
私を見下ろしてる。
「また雨を数えてたのね」
「うん」
「まったく、髪の毛もくしゃくしゃで飛び出して」
ちょっと怒ったお姉様の声。
お姉様はとっても厳しい。
行儀の悪いことが大嫌い。
胸がきゅうっとなる。
「あの、お姉様」
「その前に言うことがあるでしょう?」
胸に抱えた帽子の中。
お気に入りのリボンとブラシ。
おねだりする前にお姉様の声。
私はあわててご挨拶。
「おはよう、お姉様」
「おはよう、フラン」
ちょっと悪い子だったからかな?
おはようのキスはなかった。
ちょっと、さびしい。
「あのね、お姉様」
「ええ」
「髪の毛、結んで?」
精一杯かわいい声でおねだり。
下から見上げるように上目づかい。
咲夜に教えてもらった悩殺ポーズ。
美鈴だってメロメロだって言ってた。
「どうしようかしら?」
頬に手を当てるお姉様。
全然効果がない。
かなしくなる。
咲夜のうそつき。
「ふふ、冗談よ」
「じゃあ」
「私の部屋にいらっしゃい」
「わあい♪」
ちょっといじわる。
でも最後にやさしい。
それが私のお姉様。
ぎゅっと抱きつけばいい匂い。
私の大好きな匂い。
夜の月、夜の空。
目が覚めれば星空。
ときどき雨と雪。
たまに流れ星。
「お姉様大好き♪」
「はいはい、私もよ、あまえんぼさん」
静かで騒がしい、私たちの時間。
とっても素敵な、私たちの時間。
蟹光線
夜の月、夜の空。
目が覚めれば星空。
静かで騒がしい、私たちの時間。
紅いお屋敷の地下室。
私はうんと伸びをする。
眠い目をこすって見渡す部屋、私の部屋。
読みかけの本、やりかけの計算。
散らばったクレヨンに画用紙。
たくさんの人形とぬいぐるみ。
そしてお姉様の写真。
早くお姉様に会いたい。
メイドも呼ばずに、一人でお着替え。
くしゃくしゃの髪の毛はそのまま。
帽子にリボンとブラシを入れて、部屋を飛び出す。
「あ、フランドール様!」
部屋の外に居たメイド。
私に気づいて大慌て。
笑いながら追い抜いてく。
今日はお姉様がいいの。
長い長い廊下を飛んで、上へ。
追いかけてくるメイドたち。
するりするりとかわして、飛んでいく。
「だ、ダメ、やっぱり早い!」
「ああん、もう、フランドール様!」
「大人しくしてください!」
もう、皆だらしないなあ。
「今日は雨ですよ!」
「お外には出られません!」
ふーん、そうなんだ。
でも今日はお姉様と一緒。
お外へなんていかないもん。
あ、そうだ。
「ねえねえ、お姉様はどこ?」
「お嬢様ですか?」
「自室にいらっしゃいますよ」
「今日はおでかけではないのですか?」
「ちがうよ。お姉様に髪の毛結んでもらうの」
ほっと胸をなでおろすメイドたち。
もう鬼ごっこはおしまいみたい。
皆と別れてお姉様のところへ。
長い長い廊下を飛んでいく。
窓の外はざあざあと雨。
夜の月、夜の空。
目が覚めれば星空。
静かで騒がしい、私たちの時間。
今日は雨。
月も星も空も見えない。
だから雨はキライ。
窓の外はざあざあと雨。
たくさんの雨粒が落ちてくる。
ひとつぶ、ふたつぶ。
最初は気にならなかった雨。
けれどもどんどん気になる雨。
いったいどれだけふるんだろう?
胸がうずうずして、窓にはりつく。
頭の中で組み上がる計算。
落ちる雨粒の数を求める計算。
何でもかんでもすぐ計算。
私の悪い癖。
「フラン、フラン」
「お姉様!」
いつの間にか見とれていた雨。
いつの間にかお姉様。
呆れたような顔。
私を見下ろしてる。
「また雨を数えてたのね」
「うん」
「まったく、髪の毛もくしゃくしゃで飛び出して」
ちょっと怒ったお姉様の声。
お姉様はとっても厳しい。
行儀の悪いことが大嫌い。
胸がきゅうっとなる。
「あの、お姉様」
「その前に言うことがあるでしょう?」
胸に抱えた帽子の中。
お気に入りのリボンとブラシ。
おねだりする前にお姉様の声。
私はあわててご挨拶。
「おはよう、お姉様」
「おはよう、フラン」
ちょっと悪い子だったからかな?
おはようのキスはなかった。
ちょっと、さびしい。
「あのね、お姉様」
「ええ」
「髪の毛、結んで?」
精一杯かわいい声でおねだり。
下から見上げるように上目づかい。
咲夜に教えてもらった悩殺ポーズ。
美鈴だってメロメロだって言ってた。
「どうしようかしら?」
頬に手を当てるお姉様。
全然効果がない。
かなしくなる。
咲夜のうそつき。
「ふふ、冗談よ」
「じゃあ」
「私の部屋にいらっしゃい」
「わあい♪」
ちょっといじわる。
でも最後にやさしい。
それが私のお姉様。
ぎゅっと抱きつけばいい匂い。
私の大好きな匂い。
夜の月、夜の空。
目が覚めれば星空。
ときどき雨と雪。
たまに流れ星。
「お姉様大好き♪」
「はいはい、私もよ、あまえんぼさん」
静かで騒がしい、私たちの時間。
とっても素敵な、私たちの時間。
愛姉妹
ぎぎ
ぎ ぎ
ぎ ぎ
イブセマスジに吹いた
うぎぎぎぎぎ!
この麗しき姉妹愛、もう悶えずにはいられないです!
フランちゃん可愛いよ、うぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃ!!
ラストの「はいはい、私もよ、あまえんぼさん」!
んんん!この台詞を言ってるレミリアの表情を想像するともうね…!
ちくしょう、乳臭えぜ、ワッショイ!幼女ワッショイ!
ゃぁ…ヵヮィィょぅι゙ょ ゃ …
ん、今気づいたが…↓
うわあ、コメント欄がまたすごいことにw
ぎっしりつまった「う」と「ぎ」の文字がwwww
ぎりぎりで今作品集中にレミリアとフランの話が一緒におさまってよかった!
うぎぎうぎぎうぎうぎぎ
ああんもうああんもう
うぎうぎぎ
どーしても我慢できないので撃たせて貰う。
いぶせますじー(み゛ー)。
理由はともかくよくやった!
うぎぎ
を連想した私は少数派、うぎぎぃ
それはともかくうぎ…うぎぎぎぎぎっ!!
フランちゃんのバカタレ…(誉め言葉)
ギャー!姉妹萌じゃー!ギギギ…(萌死)
>私立鋳銭司学園
それなんて超文豪オーガイザー?
うぎぎぃぎぎぎ……うぎぎ、ぎぎぃぃぃぃ
フランちゃんうぎぎ