Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

CaptivAte~紅夜~

2006/09/28 04:26:09
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ひとりのおんなのひとがやってきた

とてもきれいなおんなのひと。

『ここ』ににんげんがくるということははじめて、

だけどそのおんなのひとはすぐになじんだ。



紅い主に運命を受け入れられた人間の女、十六夜 咲夜。



ここが私がいるべき場所だと思った。

ここで生き、ここで死ぬ、そういう場所だと思った。

私の運命を受け入れられた以上、私の居場所はここしかない。

そこで出会った一人の妖。



紅という印象が似合う妖の女、紅 美鈴。



かのじょはメイドとして『ここ』にいる、

いついかなるときでも『ここ』にいる、

おじょうさまのため、みんなのため、『ここ』にいる

・・・・・・みんなのなかにわたしはいるのだろうか?



紅魔館のメイド長、十六夜 咲夜



私はメイドとしてここにいる。

やがて私は長として立つ事となった、

お嬢様が、みんなが認めてくれた私の存在、

・・・・・・彼女は私を認めてくれているのだろうか?



紅魔館の門番、紅 美鈴



かのじょがきてからわたしがかわっていく

彼女に会ってから私が変わっていく

ようかいなのににんげんらしく

人間なのに妖みたいに

おかしいこととわかっているのに

滑稽な事だと知っているのに



『私(わたし)は彼女(かのじょ)に魅(ひ)かれていく』



『だけど・・・』



『悪い気はしない』





世界が紅く包まれてからしばらく経ったある日

招かざる客が二人やってきた

誰も入ってこない、入って来れないこの場所にやってきた

『彼女』一人では止められなかった相手

それは私にとっても同じ、相手の力は・・・・・・



・・・・・・私一人では止められない、



「咲夜さん!」

ふと彼女の声が聞えた

彼女の姿が見えた

傷だらけだけど、その表情は明るい

「大丈夫ですか!?」

服が破れ、身体中に傷を負っている、

それを気遣わせないような表情と声、

諦めかけていた自分自身が霞む、その存在。

「・・・・・・全く、何のために門番していると思っているのよ」

「でも、あの二人が強すぎるんですよ」

重なり合うお互いの背中

「そうね、正直私一人じゃ辛い相手かもね」

「ええ、一人では手強いと思います」

互いに合わさる胸の鼓動

「一人じゃ・・・ね」

「はい、一人では・・・です」



お互いに一枚のカードを取り出す



お互いに守りたいものの為に



背中にある大切な存在の為に



「殺人ドール!」

「極彩颱風!」



この紅い世界は終わらせない!





そう・・・・・・



紅い月の夜はまだ始まったばかりなのだから





-東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil.-
コメント



1.CACAO100%削除
GO!
2.名無し妖怪削除
裁かれる~
3.名無し妖怪削除
ALL RIGHT!