あらすじ
まいっちんぐ
幻想郷の昼下がり。
リグルとルーミア。
あったとさ。
「外の世界ではさ」
「うん」
「勤労感謝の日ってのがあるんだってさ」
「勤労感謝?」
「えっと、毎日働いてる人に」
「うんうん」
「『ありがとう』の気持ちを伝える日なんだって」
「そーなのかー」
そーなのだ。
「やってみようか?」
「やってみよー♪」
幻想郷の昼下がり。
リグルとルーミア。
やったとさ。
とっぷり夜も更けた頃。
うなぎ屋台は大繁盛。
閻魔に死神にブン屋に薬師。
歴史家、庭師に式神、門番、メイド。
図書館司書まで揃ってた。
互いに労い杯交わし。
ほろ酔い気分でうち自慢。
「えへへへへ…」
「美鈴ったら、また思い出し笑いして」
「だってだって、門番隊の皆で私の慰労パーティーしてくれたんですよぉ?」
「もう。六回も聞いたわよ?」
「だってだって嬉しくって」
「ふふ。咲夜さんもお似合いですよ、メイドさんからの贈り物」
「そう? 中々いいデザインよね、この懐中時計」
「司書さんはパチュリー様から何を貰ったんです?」
「美鈴、それ聞くの五回目よ?」
「えっとですね、この本を……」
紅い屋敷のお三方。
ほんのり染まった紅い顔。
「で、幽々子さまが、私に、お、お休みを…」
「そうか、そうか」
「私はもう、嬉しくて嬉しくて……っ」
「そうか、そうか」
「……あの、藍さん? 聞いてますか?」
「ところで妖夢」
「はい?」
「うちの紫様と橙が一緒に私の為に食事の支度をしてくれたことは話したかな?」
「え? ええ、もう八回ほど」
「そうかそうか九回目がそんなに聞きたいか仕方ない奴だなぁ妖夢は」
「えぇぇ~」
小さな庭師は胸いっぱい。
八雲の式は夢見ごろ。
「ね」
「ん」
「なまじ年月を重ねてしまうと」
「ん」
「涙もろくなって、駄目よね」
「……よくしてくれたか」
「姫様が率先して」
「ん」
「また労わって下さったわ」
「…うちは、村の衆と妹紅とたぬきが」
「よくしてくれた?」
「思い出すと泣きそうだ」
「…私もよ」
天才薬師と歴史家で。
静かに交わした涙酒。
「それでね、それでね、チルノさんがね、もうすごいんですよすごいんですよ」
「天狗って飲兵衛だって聞いてたんだけどなぁ」
「飲ませすぎなんじゃないですか、小町?」
「私の為にね、ケーキ! なんとケーキを焼いてくれてたんですよ!?」
「いや、そんなには。あ、映姫さま、どうぞどうぞ」
「あ、私はもう十分…」
「『ぶんぶんは毎日取材で大変だもん。今日はたくさん感謝するね』って、ああもうなんて、なんて愛らしい!」
「またまた。お仕事があるから普段我慢なさってるじゃないですか」
「あ、ええと…」
「それでそれで、チルノさんは私の鼻についたクリームを舌で」
「こんな日くらいはいいじゃないですか。たまにはあたいにサービスさせてくださいよ。ね?」
「……それじゃあ、お言葉に甘えて」
「ああもうチルノさーん!! あ、気をつけてください。小町さんは酔わせてベットインする気ですよ」
「小町!」
「きゃん!?」
今夜もカッ飛ぶ新婚天狗。
おしどり夫婦に体当たり。
いつにも増しての大賑わいの。
うなぎ屋台の裏側に。
リグルとルーミア。
あったとさ。
「いそがしいそがし」
「大変だぁ」
せっせと働く人妖ふたり。
今日は勤労感謝の日。
屋台で働く友達の。
歌の上手なローレライ。
労い伝える『ありがとう』。
今夜はお仕事任せてね。
とっぷり更けてく秋の夜。
遠くで聞こえる歌声は。
なんだかとってもうれしそう。
まいっちんぐ
幻想郷の昼下がり。
リグルとルーミア。
あったとさ。
「外の世界ではさ」
「うん」
「勤労感謝の日ってのがあるんだってさ」
「勤労感謝?」
「えっと、毎日働いてる人に」
「うんうん」
「『ありがとう』の気持ちを伝える日なんだって」
「そーなのかー」
そーなのだ。
「やってみようか?」
「やってみよー♪」
幻想郷の昼下がり。
リグルとルーミア。
やったとさ。
とっぷり夜も更けた頃。
うなぎ屋台は大繁盛。
閻魔に死神にブン屋に薬師。
歴史家、庭師に式神、門番、メイド。
図書館司書まで揃ってた。
互いに労い杯交わし。
ほろ酔い気分でうち自慢。
「えへへへへ…」
「美鈴ったら、また思い出し笑いして」
「だってだって、門番隊の皆で私の慰労パーティーしてくれたんですよぉ?」
「もう。六回も聞いたわよ?」
「だってだって嬉しくって」
「ふふ。咲夜さんもお似合いですよ、メイドさんからの贈り物」
「そう? 中々いいデザインよね、この懐中時計」
「司書さんはパチュリー様から何を貰ったんです?」
「美鈴、それ聞くの五回目よ?」
「えっとですね、この本を……」
紅い屋敷のお三方。
ほんのり染まった紅い顔。
「で、幽々子さまが、私に、お、お休みを…」
「そうか、そうか」
「私はもう、嬉しくて嬉しくて……っ」
「そうか、そうか」
「……あの、藍さん? 聞いてますか?」
「ところで妖夢」
「はい?」
「うちの紫様と橙が一緒に私の為に食事の支度をしてくれたことは話したかな?」
「え? ええ、もう八回ほど」
「そうかそうか九回目がそんなに聞きたいか仕方ない奴だなぁ妖夢は」
「えぇぇ~」
小さな庭師は胸いっぱい。
八雲の式は夢見ごろ。
「ね」
「ん」
「なまじ年月を重ねてしまうと」
「ん」
「涙もろくなって、駄目よね」
「……よくしてくれたか」
「姫様が率先して」
「ん」
「また労わって下さったわ」
「…うちは、村の衆と妹紅とたぬきが」
「よくしてくれた?」
「思い出すと泣きそうだ」
「…私もよ」
天才薬師と歴史家で。
静かに交わした涙酒。
「それでね、それでね、チルノさんがね、もうすごいんですよすごいんですよ」
「天狗って飲兵衛だって聞いてたんだけどなぁ」
「飲ませすぎなんじゃないですか、小町?」
「私の為にね、ケーキ! なんとケーキを焼いてくれてたんですよ!?」
「いや、そんなには。あ、映姫さま、どうぞどうぞ」
「あ、私はもう十分…」
「『ぶんぶんは毎日取材で大変だもん。今日はたくさん感謝するね』って、ああもうなんて、なんて愛らしい!」
「またまた。お仕事があるから普段我慢なさってるじゃないですか」
「あ、ええと…」
「それでそれで、チルノさんは私の鼻についたクリームを舌で」
「こんな日くらいはいいじゃないですか。たまにはあたいにサービスさせてくださいよ。ね?」
「……それじゃあ、お言葉に甘えて」
「ああもうチルノさーん!! あ、気をつけてください。小町さんは酔わせてベットインする気ですよ」
「小町!」
「きゃん!?」
今夜もカッ飛ぶ新婚天狗。
おしどり夫婦に体当たり。
いつにも増しての大賑わいの。
うなぎ屋台の裏側に。
リグルとルーミア。
あったとさ。
「いそがしいそがし」
「大変だぁ」
せっせと働く人妖ふたり。
今日は勤労感謝の日。
屋台で働く友達の。
歌の上手なローレライ。
労い伝える『ありがとう』。
今夜はお仕事任せてね。
とっぷり更けてく秋の夜。
遠くで聞こえる歌声は。
なんだかとってもうれしそう。
みすちー、いい友達を持ったね…
応えにださない「ありがとう」
わたし達にはこんなに素敵な祝日があったのですね……。
このほんわかした雰囲気の表現が素晴らしすぎる。
「ありがとう」
ほろりにやにや。
>しゅーぶんをきんろーかんしゃとカンチガイしてたからデスorzナンテコッタイ
つまり!じょにーずさんの日付は2ヶ月進んでいたんだよ!!
うん、いい話だ
それはともかく落ち着け天狗www
そしてやっぱりあらすじで吹いた。
って字だけ見るとワケわかんないなぁと思って笑った。
じょにーずさんはすげぇや! 魔法使いみたいだ!
心から感謝したいと思うんだ。うん、ありがとー。
本来の勤労感謝の日には、是非あの子にお願いします。
「今日も無かったわねーお賽銭」