「…暇ねぇ」
「暇ですか、紫様」
「何かやることはないの?」
「そうですね…。また力を持ちすぎた人物が出来てしまったので、屠っては如何でしょう」
「そうねぇ。じゃあ…誰を動かそうかしら。十兵衛や藤吉あたり?十兵衛でいいかしら」
「良いと思いますよ。」
「また歴史が変わるわね~」
「紫様。変わるじゃなくて変えるです」
「んもう、そんなところに細かいのねぇ」
「そうでもないとやってられませんよ」
「もしかして怒ってるかしら?」
「いいえ」
「…おい、従者」
「お呼びですか、レミリア様」
「…私は様付けなどいらん。父が突然と姿を消してから既に80年くらい経っている、スカーレット家ももう堕落した」
「いえ、そんなことはありません。例え堕落しようとも、レミリア様には付いていきます」
「馬鹿を言え!お前は人間だ、100年の間で3回も代替わりをしている。それに、今の時点で既に老いているだろう!」
「…それでも、私は」
「眷属になるか?」
「…いいえ、私は貴方の―」
「血肉となることを望むか…ならば、手向けに安らかに眠るよう…」
「ありが…はっ!レミリア様!そこにいては…ぐ」
「あははははっ!お姉様!私もスペルカードって覚えたんだよ!ホラ、この大きな剣!これで吸血鬼狩りなんか怖くないね!」
「フラン…」
「これで人間なんか従えちゃえばいいんだよ!独立とかなんとか言って殺し合ってるけどさ、全部ちっぽけなのに!」
「…フラン」
「ほら行くよお姉様!まずはカトリック!さぁ、殺しに行こうよ!」
「あ、こら!待ちなさい、フラ…行っちゃったわね」
「…探しに行かないと。けどあの子、一度行くと止まらないのよね」
「…見つけるのに何年かかるかしら」
「―――――」
「幽々子様…」
「あなたへの手向けの舞よ…。もう行くのでしょう?」
「はい。儂の弟子、妖忌は既に私と互角の力を持っています。また、庭師としても育てました。桜も手入れをしなければ美しくありません。
…必ずや貴方の力となるでしょう」
「…ええ、ありがとう」
「では、儂はこれにて」
「じゃあね、魂魄…の何代目だっけ?」
「はは、そのようなものは覚えておられませんか。…まぁ、そろそろ失礼せねばなりません」
「ええ、今度こそじゃあね」
「では…。御健勝で」
「ええ…偶には顔も見せなさいよ?」
「はい、わかりました。これにて失礼します。さらば!…」
「………ようきー?どこー?」
「ととっ、はい、幽々子様!」
「ご飯作って」
「今作ってる最中です!少々お待ちください!」
「…ふふ、今頃道で業が深い、荷が大きいとでも思っているのかしら?私は望んで其れを受け入れたのに」
「幽々子様ー!ご飯が出来ましたよー!」
「あら、今日は秋刀魚ね~♪」
「姫様、時間です」
「わかってるわ永琳、でももうちょっと」
「いけません。月の使者に見つかれば一巻の終わりです」
「二巻に続くかどうかは読者次第?」
「姫様!」
「…わかってるわよ、けどその前に…来たようね」
「かぐやぁぁァぁぁぁぁアアアぁあぁぁああぁァァァあ!」
「来たわね妹紅!さあ、殺し合いましょう!楽しい殺し合いを!」
「がぁぁアァああァァぁあぁああぁぁあぁぁァぁぁ!!」
「あはははははは!そう妹紅!憎しみ!殺し合い!それが私たちの業なのよ!」
「ウォォあおあおおおォぉアオぉぉぉああああアアぁぁ!!」
「もっと!もっと憎悪を!炎を!ふふふ…本当に楽しいわ!」
「姫様…。私は…うぐっ!?」
「駄目よ永琳!そこにいたら死んじゃうわ!…あはは、もう一回死んじゃったかしら?けど大丈夫よね、貴方も私たちと同じですもの!」
「…私は…もう…死にたい…」
「殺す!殺すコロスコロスころす殺す殺してコロシテコロシテ殺してやるっ!」
「あっはははははは!そうよ!そうよ妹紅!殺されただけ私も殺す!楽しすぎるわ!」
「けど、姫様を残して死ぬわけには…!」
「ワァぁぁあぁアアぁぁぁああぁああァァああぁああっっぁあああぁ!!」
「妹紅!腕を上げたわね!これだと私ももう死にそうだわ!あははは!」
「…藤原の妹紅…覚悟!」
「グゥッ!?がぁ、ガハッ」
「ふぅ…永琳、流石ね。頭をぶち抜くなんて。殺しの腕は未だに劣ってはいないわ」
「これは、殺しの道具では…」
「何を言っているの。殺して、殺して、殺さないと。もうきれい事なんか言ってられないわ」
「…」
「じゃあ、隠れましょう」
「…あ、は、はい!」
「…」
「がー…すぴー…」
「…」
「ぐぉぉ…ごがぁぁ…」
「…」
「う~ん…すぴー」
「小町ッ!起きなさーい!」
「きゃんっ!?わひゃい、映姫ひゃま!?」
「何回目の説教ですかっ!だいたい貴方は真剣味がなさすぎる!」
「えっと、あの…いや、これにはきちんとした理由がですね、だからそ」
「問答無用!覚悟!」
「の昨日の…って映姫様ぁぁぁー!!」
「謝るだけなら猿にでも出来ます!」
「いやごめんなさいごめんなさわぶぅっ!?」
「罪人に遠慮はいりません!」
「ごめんなさ…逃げろーっ!」
「小町め…能力を使いましたね…」
「こんなに霊が溜まっているのに、もう…」
「しっかし、随分と多いですね。外では戦争でも起こっているのでしょうか。」
「…今年は1582年、周期は星と冬と金…。」
「冷たい周期ですね。裏切りの年、とでも言いますか」
「…ここには関係ありませんね。」
「…さて。小町ぃー!逃げられると思ったら大間違いですよー!」
やばい新機軸ww
とあるので、それぐらいにはあったようですよ。>400年前に幻想郷はありませんね。
それはともあれ、子供妖忌は新鮮でした。