私はミスティア。今までは森で屋台をやりつつ平穏に暮らしていたんだけど、ある日いきなり剣士に斬られたの。
で、そこで気を失って、西行寺に連れてこられたのよ。薄ら寒い場所だわ。
そこの姫様に会ったら、
「おいしそうね」
って言われたのよ。でその夜に頂かれたわ。勿論性的な意味で。
で、今日の夜には頂かれるのよ。こっちは食的な意味で。
私は何もせずに喰われるのは嫌だ。そう思って、今必死で抵抗している。
「私は、食べられるなんか嫌よ!まだ死にたくないー!」
「落ち着いてください、死んでもここに魂は残ります!」
「いーやー!魂だけ残ったらまたあの姫様に頂かれるわー!」
「意味深なことを言わないでください!」
「意味深なのよー!」
「いや…それは…うぅ…」
「いいからここから出してー!」
「それは出来ません!幽々子様の命令なので…」
「いーやー!」
「あら妖夢、どうしたの?」
「いえ、この者がここから出せと…」
「そうよ、ここから出して。まだ死にたくないわ」
「死んでも別に魂は残るわよ~」
「それでも嫌よっ!」
「いいじゃないのよ、別に」
「いい加減諦めてください…何かあった際は私が弁護しますから」
「嫌よ!…もういいわ、私には最終手段がある…!」
「あらあら、随分な自信ねぇ」
「幽々子様、念のためお下がりください」
「もう遅いわ!最終手段とは…」
「!」
「リグルって言う虫がいるの。私の代わりにそっち食べて」
「よーむー、小骨はきちんと取るのよー」
「はい、幽々子様」
「嫌ぁぁー!」
なんか、バタークリームみたいな味の奴もいるらしいですよ?
………自分は試す勇気がありませんが。