博麗神社の昼下がり、巫女と魔法使いが縁側でゆったりとお茶を飲んでいた時の事だった
普段は聞き役であり言われた事をのらりくらりと言い包めながらも的確な合いの手を入れる巫女が、珍しくも魔法使いに向かって自分から語りかける
「三角関係って知ってる? 」
「うぉ!? 霊夢の方から話しかけてくるなんて今日は雨か!? 」
突然話しかけられた魔法使いは慌てて茶化す、咄嗟に出た冗談にしては悪くないと自画自賛する魔法使い
「はいはい、今日も晴れ模様よ。それで、知ってるの? 」
勿論、話しかけた巫女にとっては面白くもなんとも無いので流される
「勿論知ってるぜ! 鎖韻、小鎖韻、端禅斗を使った魔法式の事だろ? 」
「それは三角関数よ」
「それで? 三角関係がどうしたんだ? 」
普段話す事に慣れすぎて聞く事に慣れていない魔法使いは話を聞かない、性格かもしれないが
そんな魔法使いに慣れている巫女は淡々と話し始める
「昨日、アリスがお賽銭を入れに来たのよ」
「正気じゃないな」
「結構な額を入れてくれたから、帰ろうとするアリスを捕まえて夕食をご馳走しながら悩みを聞いたの」
既にこの時点で幻想郷に何か異変が起こっているに違いないと決め付けた魔法使いは、帰りに人形遣いの家を襲撃することを決意
幻想郷の平和は私が守る、そんな秘めたる決意を胸に灯しながらも顔には出さず更なる情報を入手すべく会話を続行
「あいつ、この前悩みなんか無いとか言ってたぞ? 」
「魔理沙の事が好きだって」
「その魔理沙って奴も気のど・・・・・・・・・・はぁ!? 」
「本人も自覚してなかったけど、分かり易いくらい魔理沙に恋してたわ」
これは私を混乱させる為の罠か、そう思いながらも恋という言葉に心揺さぶられてマスタースパーク
脳裏に恋の魔法が閃く魔法使いは巫女の言葉を思い出す、巫女曰く『三角関係って知ってる? 』
「これは、霊夢が遠回し気味に告白!? 」
「そう、そうね。一種の告白とも言えるかも知れないわね」
実は巫女の事が好きな魔法使いは、告白と言いながらも何時もと変わらない平然とした巫女の様子に気づかない
「もてる女はつらいなぁけど霊夢の事は嫌いじゃないと言うか好
きだから交換日記から始めるにはお互い知りすぎてるし恋人関
係なんてまだるっこしい事はこの際置いといて結婚しようか勿
論ウェディングドレスも香霖に頼めば用意してくれるだろうけ
れど霊夢が和風が良いなら着物でも私は別にかまわないけれど
あの吸血幼女が絶対に邪魔しに来るだろうから時間は昼頃を選
んでつまり何が言いたかったかと的確な結論を言うと
結婚しようぜ! 」
「私ね、アリスが好きなの」
「そう来たかー!! 」
ちなみに魔法使いの言葉に縦読みや斜め読みなんて高度な技法は使われていないので悪しからず
「そう来たかー! そうなのかー! そう来たかー! そうなのかー! そう来たかー! 」
巫女の告白に魔法使いは叫び転んでは起き上がり叫び転ぶ事はや八回、その名の通り七転八倒を繰り広げる
魔法使いの突然の奇行にも巫女は動じずお茶を飲む、空には天狗が魔法使いを見て手帳に凄い勢いで何かを書いているのを見ながらお茶をすする
「三角関係よね? 」
「確かに三角関係だけど違うだろ!? 普通は私を中心にラブコメったり修羅場ったりするのが普通! 普通なのに! 」
異端! これは・・・・・・まっこと異端!
普通の魔法使いが異端でしまったと嘆くも巫女の視線はまるで有り触れた理論を読み上げる学者のように熱が無い
「まぁ、アリス攻略は割と簡単そうだけど」
そう言ってその攻略と言う物を想像したのか頬を染めて恥らう巫女は恋する少女、そんな巫女の初めて見せる表情に惚れ直す魔法使いは諦めきれない
情報が、情報が足りないとあがく魔法使いに普段『弾幕はパワー、恋もパワー』と言って輝く笑顔を振りまいていた面影が見当たらなかった
「な、なぁ霊夢。何時からアリスの女郎を好きになったんだ? 」
冷静さを失った魔法使いだが人形遣いを野郎扱いしないだけの分別は残っていたが残念、巫女の好感度が32ミコ下がってしまった
「昨日」
「賽銭かよ! 」
賽銭を馬鹿にされた巫女の好感度が以下略、魔法使いは悪循環の環に囚われたのだ
「冗談よ。確かに昨日の事が切っ掛けではあったけれど、以前から好きだった事に気がついただけ」
切っ掛けなのか
巫女に言葉に魔法使いは正気に戻る
恋愛もパワーなのだと思い出した魔法使いは切っ掛けが無いなら作れば良いのだと飛び出した
「私は今から全財産を賽銭箱に入れてくるぜ! 」
「結婚式は明日で良い? 」
そうして次の日、快晴の中で目出度くも博麗霊夢とアリス・マーガトロイドが祝言を挙げた
普段は聞き役であり言われた事をのらりくらりと言い包めながらも的確な合いの手を入れる巫女が、珍しくも魔法使いに向かって自分から語りかける
「三角関係って知ってる? 」
「うぉ!? 霊夢の方から話しかけてくるなんて今日は雨か!? 」
突然話しかけられた魔法使いは慌てて茶化す、咄嗟に出た冗談にしては悪くないと自画自賛する魔法使い
「はいはい、今日も晴れ模様よ。それで、知ってるの? 」
勿論、話しかけた巫女にとっては面白くもなんとも無いので流される
「勿論知ってるぜ! 鎖韻、小鎖韻、端禅斗を使った魔法式の事だろ? 」
「それは三角関数よ」
「それで? 三角関係がどうしたんだ? 」
普段話す事に慣れすぎて聞く事に慣れていない魔法使いは話を聞かない、性格かもしれないが
そんな魔法使いに慣れている巫女は淡々と話し始める
「昨日、アリスがお賽銭を入れに来たのよ」
「正気じゃないな」
「結構な額を入れてくれたから、帰ろうとするアリスを捕まえて夕食をご馳走しながら悩みを聞いたの」
既にこの時点で幻想郷に何か異変が起こっているに違いないと決め付けた魔法使いは、帰りに人形遣いの家を襲撃することを決意
幻想郷の平和は私が守る、そんな秘めたる決意を胸に灯しながらも顔には出さず更なる情報を入手すべく会話を続行
「あいつ、この前悩みなんか無いとか言ってたぞ? 」
「魔理沙の事が好きだって」
「その魔理沙って奴も気のど・・・・・・・・・・はぁ!? 」
「本人も自覚してなかったけど、分かり易いくらい魔理沙に恋してたわ」
これは私を混乱させる為の罠か、そう思いながらも恋という言葉に心揺さぶられてマスタースパーク
脳裏に恋の魔法が閃く魔法使いは巫女の言葉を思い出す、巫女曰く『三角関係って知ってる? 』
「これは、霊夢が遠回し気味に告白!? 」
「そう、そうね。一種の告白とも言えるかも知れないわね」
実は巫女の事が好きな魔法使いは、告白と言いながらも何時もと変わらない平然とした巫女の様子に気づかない
「もてる女はつらいなぁけど霊夢の事は嫌いじゃないと言うか好
きだから交換日記から始めるにはお互い知りすぎてるし恋人関
係なんてまだるっこしい事はこの際置いといて結婚しようか勿
論ウェディングドレスも香霖に頼めば用意してくれるだろうけ
れど霊夢が和風が良いなら着物でも私は別にかまわないけれど
あの吸血幼女が絶対に邪魔しに来るだろうから時間は昼頃を選
んでつまり何が言いたかったかと的確な結論を言うと
結婚しようぜ! 」
「私ね、アリスが好きなの」
「そう来たかー!! 」
ちなみに魔法使いの言葉に縦読みや斜め読みなんて高度な技法は使われていないので悪しからず
「そう来たかー! そうなのかー! そう来たかー! そうなのかー! そう来たかー! 」
巫女の告白に魔法使いは叫び転んでは起き上がり叫び転ぶ事はや八回、その名の通り七転八倒を繰り広げる
魔法使いの突然の奇行にも巫女は動じずお茶を飲む、空には天狗が魔法使いを見て手帳に凄い勢いで何かを書いているのを見ながらお茶をすする
「三角関係よね? 」
「確かに三角関係だけど違うだろ!? 普通は私を中心にラブコメったり修羅場ったりするのが普通! 普通なのに! 」
異端! これは・・・・・・まっこと異端!
普通の魔法使いが異端でしまったと嘆くも巫女の視線はまるで有り触れた理論を読み上げる学者のように熱が無い
「まぁ、アリス攻略は割と簡単そうだけど」
そう言ってその攻略と言う物を想像したのか頬を染めて恥らう巫女は恋する少女、そんな巫女の初めて見せる表情に惚れ直す魔法使いは諦めきれない
情報が、情報が足りないとあがく魔法使いに普段『弾幕はパワー、恋もパワー』と言って輝く笑顔を振りまいていた面影が見当たらなかった
「な、なぁ霊夢。何時からアリスの女郎を好きになったんだ? 」
冷静さを失った魔法使いだが人形遣いを野郎扱いしないだけの分別は残っていたが残念、巫女の好感度が32ミコ下がってしまった
「昨日」
「賽銭かよ! 」
賽銭を馬鹿にされた巫女の好感度が以下略、魔法使いは悪循環の環に囚われたのだ
「冗談よ。確かに昨日の事が切っ掛けではあったけれど、以前から好きだった事に気がついただけ」
切っ掛けなのか
巫女に言葉に魔法使いは正気に戻る
恋愛もパワーなのだと思い出した魔法使いは切っ掛けが無いなら作れば良いのだと飛び出した
「私は今から全財産を賽銭箱に入れてくるぜ! 」
「結婚式は明日で良い? 」
そうして次の日、快晴の中で目出度くも博麗霊夢とアリス・マーガトロイドが祝言を挙げた
アリスを中心にした三角関係。いいじゃない。
二人の結婚式を前に全財産を失った魔法使いの姿を見かけたものはいなかったw
なんと素敵な巫女が特殊なプレイをしてくれる。
そんな風な同人誌を読んでいた時期が私にもありました。
一円=現在の1~5万円位。
結論、大体1億~5億。
さて、一攫千金を狙うか。