「うわぁ~~~パチュリー助けてくれえぇええぇええ~~!」
「あんたに頼むのも癪だけど私ももう限界…」
「……どうしたのよ」
三者三様とはこの事なのだろう。魔理沙は泣き落としをするかのごとくパチュリーに抱きつき、アリスはそんな羨ましすぎる状況にあるパチェリーを羨望と嫉妬の目で見つめ、当のパチュリーは疑問の言葉なのに、『?』すらつかない冷ややかな声で二人を見据える。ちょっぴり頬が紅くなっているのは、まあ気にしない。
「で、なにが助けてくれなのよ」
「そ、それがぁああぁ~~、永夜抄Lnaに挑戦したら一面ボスのリグルすら倒せないんだぜぇえぇええぇええ~~!だから―――」
「私の助けを求めた、と」
そんな二人の横では、呪いの言葉を綴るようにブツブツとアリスが何かを呟いている。そのうち博麗神社の柱に藁人形とか打ち付けてそうで恐い。
「仕方ないわね」
とりあえずアリスを無視した動かない大図書館は、立ち上がることすら億劫そうに、しかし動いた。魔理沙がパァ、と目を輝かす。
「助けてくれるのか!?」
「うんまあ、そりゃぁ…」
どんどん尻すぼみに声が小さくなっていく。
「魔理沙の…頼みだから……」
言い終わった瞬間、パチュリーの頭からボッと音がして、綺麗な円の白い煙が出た。そのままフラフラとヴワルを出る。
こんな千鳥足で大丈夫かよ、とアリスが呟いたのは上海人形のみが知る事実。
◆
夜風が心地よく頬を撫ぜる。そんな夜の元、その二人は対峙していた。
「へぇ。これはこれは、珍しいお方が」
「魔理沙(+α)を苛めたのはお前か?」
勿論、パチュリーとリグルである。向こうの草陰には、
「ねぇ、ほんとにあのむらさきもやしに任せちゃって大丈夫なの?」
「大丈夫だ。あいつは幻想郷の住人の弱点は殆ど全て網羅している」
「…………殆ど?」
「萃夢想でちょびっと確認しただけ、かな?」
「…だめじゃん」
そんな二人の会話をよそに、こちらはこちらで会話が続く。
「あなた、確かアレでしょ?ゴキ●リ疑惑かかってたりとか、ショタだとか言われたりとか、可哀相な妖怪」
「だぁあぁああ~~!!ゴキ●リ言うな!それと私は女だ!!」
「だって、そんな中途半端なアレじゃあねえ…」
「アレってなんだ、アレってええぇええぇええぇええ!!」
「格好とか、容姿とか、胸の膨らみの無さとか」
「貴方に言われたくないわ!!」
「でも、私は服装とかで普通にわかるじゃない」
「~~~~~~~~~~!!」
[向こうの二人]
「ねぇ…弾幕ぜんぜん使わないんだけど…」
「まぁいいじゃないか。倒してくれればそれで。それより、ほれ。菓子でも食おう」
「どっから持ってきたの?」
「アリスんち」
「……………………………ぇ」
[こっちの二人]
「確か、ゴキ●リって、天敵の虫がいるの知ってる?」
「もうヤダ…涙も枯れ尽きた感じ……シクシク」
「ゲジゲジ」
「……………………………………………」
「?」
「私は蛍だぁああぁああああぁああぁああああああああ!!」
「蛍だとしたら、アレじゃない?蜘蛛とか、こうエグい蟲」
「蟲はエグくなんかないさぁあああぁぁああ!!」
「隠蟲『永夜蟄居』~Lunatic!!」
こうして、今宵も歪な満月の元、二人の少女(と一人のプレイヤー)の悲鳴が木霊するのだ。
終わり。
「あんたに頼むのも癪だけど私ももう限界…」
「……どうしたのよ」
三者三様とはこの事なのだろう。魔理沙は泣き落としをするかのごとくパチュリーに抱きつき、アリスはそんな羨ましすぎる状況にあるパチェリーを羨望と嫉妬の目で見つめ、当のパチュリーは疑問の言葉なのに、『?』すらつかない冷ややかな声で二人を見据える。ちょっぴり頬が紅くなっているのは、まあ気にしない。
「で、なにが助けてくれなのよ」
「そ、それがぁああぁ~~、永夜抄Lnaに挑戦したら一面ボスのリグルすら倒せないんだぜぇえぇええぇええ~~!だから―――」
「私の助けを求めた、と」
そんな二人の横では、呪いの言葉を綴るようにブツブツとアリスが何かを呟いている。そのうち博麗神社の柱に藁人形とか打ち付けてそうで恐い。
「仕方ないわね」
とりあえずアリスを無視した動かない大図書館は、立ち上がることすら億劫そうに、しかし動いた。魔理沙がパァ、と目を輝かす。
「助けてくれるのか!?」
「うんまあ、そりゃぁ…」
どんどん尻すぼみに声が小さくなっていく。
「魔理沙の…頼みだから……」
言い終わった瞬間、パチュリーの頭からボッと音がして、綺麗な円の白い煙が出た。そのままフラフラとヴワルを出る。
こんな千鳥足で大丈夫かよ、とアリスが呟いたのは上海人形のみが知る事実。
◆
夜風が心地よく頬を撫ぜる。そんな夜の元、その二人は対峙していた。
「へぇ。これはこれは、珍しいお方が」
「魔理沙(+α)を苛めたのはお前か?」
勿論、パチュリーとリグルである。向こうの草陰には、
「ねぇ、ほんとにあのむらさきもやしに任せちゃって大丈夫なの?」
「大丈夫だ。あいつは幻想郷の住人の弱点は殆ど全て網羅している」
「…………殆ど?」
「萃夢想でちょびっと確認しただけ、かな?」
「…だめじゃん」
そんな二人の会話をよそに、こちらはこちらで会話が続く。
「あなた、確かアレでしょ?ゴキ●リ疑惑かかってたりとか、ショタだとか言われたりとか、可哀相な妖怪」
「だぁあぁああ~~!!ゴキ●リ言うな!それと私は女だ!!」
「だって、そんな中途半端なアレじゃあねえ…」
「アレってなんだ、アレってええぇええぇええぇええ!!」
「格好とか、容姿とか、胸の膨らみの無さとか」
「貴方に言われたくないわ!!」
「でも、私は服装とかで普通にわかるじゃない」
「~~~~~~~~~~!!」
[向こうの二人]
「ねぇ…弾幕ぜんぜん使わないんだけど…」
「まぁいいじゃないか。倒してくれればそれで。それより、ほれ。菓子でも食おう」
「どっから持ってきたの?」
「アリスんち」
「……………………………ぇ」
[こっちの二人]
「確か、ゴキ●リって、天敵の虫がいるの知ってる?」
「もうヤダ…涙も枯れ尽きた感じ……シクシク」
「ゲジゲジ」
「……………………………………………」
「?」
「私は蛍だぁああぁああああぁああぁああああああああ!!」
「蛍だとしたら、アレじゃない?蜘蛛とか、こうエグい蟲」
「蟲はエグくなんかないさぁあああぁぁああ!!」
「隠蟲『永夜蟄居』~Lunatic!!」
こうして、今宵も歪な満月の元、二人の少女(と一人のプレイヤー)の悲鳴が木霊するのだ。
終わり。
こう淡々といじめっこなパチュリーはかわいいので良し。
あ~、レミリアはパチュリーのことをパチェって呼ぶうえに、ュとェは似てないこともないので、
東方初心者は間違え易い(?)ので注意。
自分も最初はどっちが正しいのか悩みました。
ラスペはボムできねぇよww