粗筋
背伸びせず無理せず、出せるものを。それが一番の物となる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
幻想郷の境目に立つ、博麗神社。穏やかで不変な聖域。
その一室、自室としている和室に霊夢はいた。
霊夢「………うーん」
霊夢は唸りながら、こつこつと机を指で叩いている。目の前には、何も書けていない原稿用紙。
…頬杖を突くその姿からは、悩んでいるのか面倒くさいのかいまいち判断がつかない。
霊夢「何を書けばいいのかしら」
結局のところ、それが最大の問題だった。周囲の人間(及び人間以外)は書きたいものがある。
しかし振り返って自分はどうだろうか?霊夢は考えてみるが、どうにも思いつかない。
あの時言った『自分の日常』を本題にしたい、とは考えているのだが…
霊夢「詩かしら?でも妖夢がやりそうだし、小説はレミリアよね…」
別に人と重なろうと問題はないだろう。だが、なんだか気持ち的にそれはやだな~と霊夢は思う。
やはり自分が書くものなのだし、自分らしいものを書きたいのが本音だった。
霊夢「仕方がない…とりあえず書いてみよう」
霊夢は転がっていた鉛筆を手に取り、さらさらと筆を走らせ始めた。
『私は神社の巫女をやっている』
霊夢「書き出しはこれでいいわね。んで…」
『神社といえば参拝客、お賽銭。そんなものが主だったところだろう。御神籤も無論ある。
しかし私の神社にはそれが欠けている。来るものといえば…迷惑な人外ばかり。
私がそういった迷惑な人外の退治を生業としているのが、奴らには分かってるのだろうか?』
霊夢「あ、なんか調子出てきた。これでいこう…」
さくさくと筆が走り始めた。霊夢は表情も変えず、ただ淡々と文字を綴った。
それも無理はない。書いているのは普段の生活そのままだったのだから。
霊夢「これでもいいのかしら…ほとんど日記みたいだなぁ」
霊夢は苦笑しながら自分の書いている物を見つめた。それでも、書くことをやめることはない。
…霊夢に走る由もなかったが、それは『エッセイ』と呼ばれる創作物だった。
霊夢「あぁ…そういえば宴会の席でレミリアに吸血されかかったんだっけ。危なかったなぁ」
霊夢「人間でも迷惑なヤツ多いわね、それも書かなきゃ…名前伏せたほうがいいのかな?」
霊夢「…そだ、いつぞやのレミリアの悪戯もちょっと載せとこう…」
霊夢は楽しげに呟きながら、原稿を書き進めていった…
背伸びせず無理せず、出せるものを。それが一番の物となる。
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幻想郷の境目に立つ、博麗神社。穏やかで不変な聖域。
その一室、自室としている和室に霊夢はいた。
霊夢「………うーん」
霊夢は唸りながら、こつこつと机を指で叩いている。目の前には、何も書けていない原稿用紙。
…頬杖を突くその姿からは、悩んでいるのか面倒くさいのかいまいち判断がつかない。
霊夢「何を書けばいいのかしら」
結局のところ、それが最大の問題だった。周囲の人間(及び人間以外)は書きたいものがある。
しかし振り返って自分はどうだろうか?霊夢は考えてみるが、どうにも思いつかない。
あの時言った『自分の日常』を本題にしたい、とは考えているのだが…
霊夢「詩かしら?でも妖夢がやりそうだし、小説はレミリアよね…」
別に人と重なろうと問題はないだろう。だが、なんだか気持ち的にそれはやだな~と霊夢は思う。
やはり自分が書くものなのだし、自分らしいものを書きたいのが本音だった。
霊夢「仕方がない…とりあえず書いてみよう」
霊夢は転がっていた鉛筆を手に取り、さらさらと筆を走らせ始めた。
『私は神社の巫女をやっている』
霊夢「書き出しはこれでいいわね。んで…」
『神社といえば参拝客、お賽銭。そんなものが主だったところだろう。御神籤も無論ある。
しかし私の神社にはそれが欠けている。来るものといえば…迷惑な人外ばかり。
私がそういった迷惑な人外の退治を生業としているのが、奴らには分かってるのだろうか?』
霊夢「あ、なんか調子出てきた。これでいこう…」
さくさくと筆が走り始めた。霊夢は表情も変えず、ただ淡々と文字を綴った。
それも無理はない。書いているのは普段の生活そのままだったのだから。
霊夢「これでもいいのかしら…ほとんど日記みたいだなぁ」
霊夢は苦笑しながら自分の書いている物を見つめた。それでも、書くことをやめることはない。
…霊夢に走る由もなかったが、それは『エッセイ』と呼ばれる創作物だった。
霊夢「あぁ…そういえば宴会の席でレミリアに吸血されかかったんだっけ。危なかったなぁ」
霊夢「人間でも迷惑なヤツ多いわね、それも書かなきゃ…名前伏せたほうがいいのかな?」
霊夢「…そだ、いつぞやのレミリアの悪戯もちょっと載せとこう…」
霊夢は楽しげに呟きながら、原稿を書き進めていった…
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