粗筋
とりあえず順調。作戦変わらず『みんながんばれ』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
紅魔館のヴワル図書館。珍しく人口密度が高まっている。
とはいっても二名増えただけだったりするのだが。
パチェ「…ぜぇ…ぜぇ…」
小悪魔「だ、大丈夫ですかパチュリー様?御加減が良くないのでは…」
パチェ「だ、大丈夫よ。友達の…頼みだもの…ぜぇ…一枚…上がり……」
半死半生のまま、パチュリーはレミリアの小説を訳していく。
すでに結構な量になっていた。厚さにして数センチ。なかなかの意欲作だ。
咲夜「パチュリーさま、すいませんが追加です」
咲夜が翻訳待ちの原稿束の上に、持ってきた原稿を追加する。
…パチュリーの顔が真っ青になったのは見間違いではあるまい。
パチェ「…咲夜…もしかしたらこれでこの世とおさらばかしら?」
咲夜「大げさな…とは言えませんね。私もお嬢様の小説の挿絵で忙しいもので…」
瀟洒な雰囲気こそ消えていないものの、咲夜の表情には若干の疲れが見て取れた。
余談だが、レミリアは二ページに一枚はイラストを書けと咲夜に言ったそうな…
パチェ「ふふふふふふふふ…もうこうなったら新しい世界が見えるまでやってやろうじゃないの…!」
小悪魔「ぱ、パチュリーさま!頑張ってください!」
パチュリー・ノーレッジ。おおよそ百歳以上。長いようで短い魔女生だった。
所変わって魔法の森の霧雨邸。どったんばったんと大騒ぎが聞こえている。
魔理沙「逃げるな!微妙に内容が薄いからもっと調べなきゃいけないんだよっ!」
萃香「逃げるわよっ!なにその白濁色の怪しい液体!?」
魔理沙「これか?純正丸大豆100%の豆乳だぜ。しかも片栗粉でとろみもついてる」
萃香「いや、何故片栗粉!?とろみつける必要なんてないでしょ!?」
魔理沙「いやいや萃香。何でも試してみなきゃわからないもんだぜ」
萃香「私の鬼権はっ!?いやー!黒白になんか色々散らされるー!!」
魔理沙「逃がさないぜ!魚符『DHAレヴァリエ!』」
萃香「ぎゃー鰯の頭が星のように降り注いでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
天井を破って生臭い鰯の頭が噴水の如く噴出した。…ハエが喜んで飛んできそうなほど。
魔理沙「今だ!食らえ豆乳ナパーム!」
萃香「ひょええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ………」
結果、豆乳はあんまり効果がないことが分かったことだけは、ここに記しておく。
同じく魔法の森、こっちはマーガトロイド邸。
上海「アリスー オチャイレテキタヨー」
アリス「あぁ、ありがとう上海。…って、結構時間経ってるわね…ご飯の用意しなきゃ」
肩をこきこき鳴らしながら、ずっと座っていた椅子から立ち上がる。
上海から紅茶のカップを受け取り、乾いていた喉を潤す。
上海「ダイジョーブ ホーライガツクッテクレテルヨ」
アリス「あら、悪いわね…ちょっと集中しちゃってて」
上海「ウウン アリスイッショウケンメイガンバッテル オウエンシテルヨ」
アリス「ありがとね。けど、もう少しで終わりそうなのよ」
上海「ナニカイテルノ?」
アリス「ん?読んでみる?」
上海が読めるように、アリスは束ねていた原稿用紙を広げてみせた。
上海「…オモイノコモッタ ニンギョウノツクリカタ?」
アリス「そうよ。ただの想いが篭り易い人形を作る方法、それを書いてみてるの」
原稿用紙には細々と糸の選び方、布の種類、縫うときの心がけまで書かれていた。
なるほど、これを読めば思いの込められた人形も作りやすいものだろう。
上海「イイトオモウヨー」
アリス「でしょ?もう少しで完成なのよ。楽しみにしててね?」
アリスはそういうと改めて椅子に座り、原稿の続きを書き始めた。
上海は邪魔にならぬよう、飲み終わった紅茶のカップを持ったまま、そっと書斎を後にした。
…去り際に見えた上海人形の顔は、笑顔だったのにアリスは気がついただろうか?
とりあえず順調。作戦変わらず『みんながんばれ』
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紅魔館のヴワル図書館。珍しく人口密度が高まっている。
とはいっても二名増えただけだったりするのだが。
パチェ「…ぜぇ…ぜぇ…」
小悪魔「だ、大丈夫ですかパチュリー様?御加減が良くないのでは…」
パチェ「だ、大丈夫よ。友達の…頼みだもの…ぜぇ…一枚…上がり……」
半死半生のまま、パチュリーはレミリアの小説を訳していく。
すでに結構な量になっていた。厚さにして数センチ。なかなかの意欲作だ。
咲夜「パチュリーさま、すいませんが追加です」
咲夜が翻訳待ちの原稿束の上に、持ってきた原稿を追加する。
…パチュリーの顔が真っ青になったのは見間違いではあるまい。
パチェ「…咲夜…もしかしたらこれでこの世とおさらばかしら?」
咲夜「大げさな…とは言えませんね。私もお嬢様の小説の挿絵で忙しいもので…」
瀟洒な雰囲気こそ消えていないものの、咲夜の表情には若干の疲れが見て取れた。
余談だが、レミリアは二ページに一枚はイラストを書けと咲夜に言ったそうな…
パチェ「ふふふふふふふふ…もうこうなったら新しい世界が見えるまでやってやろうじゃないの…!」
小悪魔「ぱ、パチュリーさま!頑張ってください!」
パチュリー・ノーレッジ。おおよそ百歳以上。長いようで短い魔女生だった。
所変わって魔法の森の霧雨邸。どったんばったんと大騒ぎが聞こえている。
魔理沙「逃げるな!微妙に内容が薄いからもっと調べなきゃいけないんだよっ!」
萃香「逃げるわよっ!なにその白濁色の怪しい液体!?」
魔理沙「これか?純正丸大豆100%の豆乳だぜ。しかも片栗粉でとろみもついてる」
萃香「いや、何故片栗粉!?とろみつける必要なんてないでしょ!?」
魔理沙「いやいや萃香。何でも試してみなきゃわからないもんだぜ」
萃香「私の鬼権はっ!?いやー!黒白になんか色々散らされるー!!」
魔理沙「逃がさないぜ!魚符『DHAレヴァリエ!』」
萃香「ぎゃー鰯の頭が星のように降り注いでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
天井を破って生臭い鰯の頭が噴水の如く噴出した。…ハエが喜んで飛んできそうなほど。
魔理沙「今だ!食らえ豆乳ナパーム!」
萃香「ひょええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ………」
結果、豆乳はあんまり効果がないことが分かったことだけは、ここに記しておく。
同じく魔法の森、こっちはマーガトロイド邸。
上海「アリスー オチャイレテキタヨー」
アリス「あぁ、ありがとう上海。…って、結構時間経ってるわね…ご飯の用意しなきゃ」
肩をこきこき鳴らしながら、ずっと座っていた椅子から立ち上がる。
上海から紅茶のカップを受け取り、乾いていた喉を潤す。
上海「ダイジョーブ ホーライガツクッテクレテルヨ」
アリス「あら、悪いわね…ちょっと集中しちゃってて」
上海「ウウン アリスイッショウケンメイガンバッテル オウエンシテルヨ」
アリス「ありがとね。けど、もう少しで終わりそうなのよ」
上海「ナニカイテルノ?」
アリス「ん?読んでみる?」
上海が読めるように、アリスは束ねていた原稿用紙を広げてみせた。
上海「…オモイノコモッタ ニンギョウノツクリカタ?」
アリス「そうよ。ただの想いが篭り易い人形を作る方法、それを書いてみてるの」
原稿用紙には細々と糸の選び方、布の種類、縫うときの心がけまで書かれていた。
なるほど、これを読めば思いの込められた人形も作りやすいものだろう。
上海「イイトオモウヨー」
アリス「でしょ?もう少しで完成なのよ。楽しみにしててね?」
アリスはそういうと改めて椅子に座り、原稿の続きを書き始めた。
上海は邪魔にならぬよう、飲み終わった紅茶のカップを持ったまま、そっと書斎を後にした。
…去り際に見えた上海人形の顔は、笑顔だったのにアリスは気がついただろうか?
これからも頑張ってください、応援してます♪
パチェのために
永夜バージョン(画面中に鰯の頭がばらまかれる)、
芋バージョン(箒の後ろから以下略)、どちらを想像しても鼻が曲がります。