Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方同人話 -内容会議Ⅱ-

2005/05/11 18:32:25
最終更新
サイズ
4.75KB
ページ数
1
粗筋

咲夜・スルー レミリア・警告 アリス・イエローカード
はてさて残りは?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 なんだかんだでまだまだ原稿会議は続いている。お茶も二杯目に突入した。



ケース4 魔理沙

霊夢「ところで魔理沙は?代表なんだし少しは出来てるんでしょ?」
魔理沙「んー、まあな。こみけに向けて書いてたのではないけど、あるにはある」
アリス「あ、この前言ってたアレ?というか、本気で書いてたのね…」
魔理沙「私は不真面目で真面目だからな。持ってきてもいるし」
レミリア「どれどれ…あ、これってあの時の小鬼?」
霖之助「よく分からないが…事細かに書き込んであるな」

 原稿用紙には、某鬼の少女の挿絵入りで細細と実験記録じみたものが書かれていた。
 赤丸で『ここが弱点!』と強調されているトコロもある。

魔理沙「生の観察日記だぜ。いろいろとバッチリ調査。これで鬼も大丈夫」
霊夢「…まぁ、問題はあんまりない、かな?」

 某鬼の少女が巨大化して大暴れしそうだったが、満場一致でOKとした。



ケース5 幽々子

幽々子「そろそろ真打ね。私のは凄いわよー?」
レミリア「どうせ食べ歩きか大食い日記か何かでしょう?幽霊なのに食べてばっかりだし」

 レミリアの言葉に、ぷーと幽々子は頬を膨らます。
 見えないところで半幽霊が真っ赤に染まっていたが、とりあえず見なかったことにしよう。

幽々子「失礼ね…私のはこれよ。見て驚くことね」
魔理沙「ではちょっと拝見……!へぇ、これはいいな」
霊夢「なになに?あ…これ、和歌ね。季語から察するに夏かしら?」
幽々子「正解ね。その本の市とやらは夏なのよね?だったら夏らしいものを書くのがワビサビってものでしょう」
霖之助「確かに……少し渋いがいい和歌だ。声に出して詠みたくなるな」
幽々子「でしょう?私だって毎日毎日ご飯のことばかり考えているわけじゃないのよ?」

 その場の全員が『それはウソだ』と思ったが、言うことはなかった。
 だって死に誘われたら怖いもん。



ケース6 妖夢

妖夢「皆さん絵にしても文にしても、頑張っていますね…」
魔理沙「ん?妖夢は出来てないのか?」
妖夢「はい…もともと筆は立たない方なので」
レミリア「…?筆はもともと立たない物だと思うけど」
咲夜「お嬢様、執筆が苦手という意味ですよ」
霊夢「まぁいいとして…どんなのが書きたいのよ?」
妖夢「そうですね。私なりに少しずつ剣の道について、二三書ければと思っているんですが…」
霖之助「あー、それは確かに難しそうだな。締切りには間に合いそうかい?」
幽々子「あらそれは大丈夫。こんなものがあるわ~」

 幽々子が取り出したのは一冊の手帳。それを見る妖夢の顔が真っ白を通り越して無色透明になっていく。

妖夢「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆこさま!?そ、それはまさか…」
幽々子「ふふ…妖夢の予想通りよ?」
妖夢「お願いですっ!それは!それだけは平にご容赦をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
魔理沙「…何が書いてあるんだ?見せてくれ」
幽々子「はいどうぞ」

 手渡された手帳をぺらぺらとめくっていく。霊夢やレミリアも後ろから覗き込んだ。

魔理沙「『優しい春風は暖かな匂い。そっと私の心に滑り込む』……?」
霊夢「これって…詩?にしてはやたら可愛いわね」
レミリア「どちらかというとポエムと英語表現にしたほうが正しいわね」
アリス「そうみたいね。それにしてもすごい可愛らしいわ…剣術娘の物とは思えないわね」
魔理沙「おっ!これ読んでみろ。うひゃー、見てる私のほうが赤くなりそうだぜ」
霖之助「ふむ…だが読み手に何かしら与えるという意味ではいいものだね」

 もはや妖夢そっちのけでポエム手帳を読みふける面々。がくがくと震える妖夢。

妖夢「……………ゆゆこさま」
幽々子「何かしら?」
妖夢「……くを」
幽々子「?」
妖夢「介錯をお願い致します…」
幽々子「イヤよ」
妖夢「ふ、ふふ、ふふふふふ…こうなったら自分でやってやるぅぅぅぅぅ!!」

 アリスが一瞬早く気が付かなければ、妖夢は半幽霊に首切り落とされながら割腹していたところだった。

幽々子「…なんでそこまで思いつめるのかしら?」
霖之助(恐らく本気で分かっていないのだろうな…)



ケース7 霊夢

霊夢「…さて、私は何を書こうかしらね」
魔理沙「へ?まだ決まってなかったのか?」
霊夢「うん。皆が何作るか聞いてみて、それで自分も何するか考えようと思って」
レミリア「…で、何か面白いものは出来そうかしら?」

 うーん、と腕を組みながら眉を寄せる霊夢。珍しい姿である。

霊夢「お茶とお茶菓子と妖怪退治と縁側で寝てる…って言うのが頭に浮かんだけど」
アリス「霊夢の日常ね。あと私たちの宴会もあるけど」
霊夢「ウチでやるのは勘弁して欲しいけどね…まぁ、それで何か書ければいいかなーと思うわ」
霖之助「まぁ、幸い締切りには時間があるからゆっくりやるといい。
    早めに原稿出してくれれば僕としては嬉しいけどね」
霊夢「ん、わかったわ。まぁ楽しみにしないで待ってて頂戴」
レミリア「大丈夫!私霊夢のならなんだって楽しみよ!」
霊夢「笑顔で涎たらしながら近づくなこの恋ボケ吸血鬼っ!」
アリス(私も楽しみだなぁ…)



魔理沙「まぁ、若干問題はあれど順調かな?」
霖之助「そうだね。注意のあった人はその点に気をつけて原稿を続けて欲しい。
    くれぐれも原稿の締切りは破らないように」
魔理沙「破ったらファイナルマスタースパークの刑だぜ」
霖之助「では僕は印刷する人と相談があるので今日はここで終わろうか」

 霖之助の号令で第一回原稿どれ位進んだか会議は終了した。
 次の会議の時には完成原稿も出てくることだろう。
魔理沙は難産。まさか魔法関連ではこない…と思ったので例の鬼娘で。
幽々子様は提出した和歌集のほかに同時進行で食い倒れ探訪記書いてるかもしれない。だってゆゆさまだし。
妖夢はこれしかないと思った。今はとくには反省していない。さながら女子中学生。
霊夢も魔理沙に匹敵する難産でした。とりあえず逃げたけど…ほんとに茶飲み日記になるかも。

5/11 ご指摘のあった誤字を訂正。冷や汗…
みすと
コメント



1.シゲル削除
霊夢「破ったらファイナルマスタースパークの刑だぜ」
↑のは魔理沙なのでは?
でも霊夢が何を書くのか楽しみです♪
2.削除
妖夢がポエムを書いてる姿を想像してノックアウトされました。