あらすじ
魔理沙が釣った。
さあ次は?
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初っ端から色んな意味で出鼻を挫かれた一同、最も一番の被害者は魔理沙なのだが
永琳「・・・取りあえず、即効性の毒物じゃないわね」
魔理沙「本当だな・・・?」
永琳「そもそも、私ただの薬師なのに何でそう言う事まで知らなきゃいけないの?」
魔理沙「いや、毒か薬かの区別ぐらい付くだろ?ともかく礼を言うぜ」
缶の内容物を永琳に鑑定してもらった結果、詳しい事はともかく命に関わる物ではないと言う事に胸を撫で下ろした。
パチュリー「そもそもいきなり口に運ぶ方がよっぽど愚かじゃないの?」
魔理沙「ふん、危険を恐れて蒐集が出来るかよ」
パチュリー「何時から勇敢と無謀の境界は曖昧になったのかしら?そこのぐうたら」
紫「さあ・・・?」
アリス「別にそこまで目くじらたてる事かしら?もしかして貴女も飲んでみたいとか?」
パチュリー「・・・・・・別に」
パチュリーは魔理沙が缶を渡す時まで明確な否定をしなかった。
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一方此方は騒霊の姉妹
リリカ「姉さん・・・どう?」
メルラン「うん、まあ・・・反応無し」
珍しく、次女が正常だ。
ルナサ「気長に待とう、まだ始まったばかりだ・・・どれ、茶でも入れるかな」
リリカ「私、ウコン茶!」
メルラン「グァバ茶!」
ルナサ「あったらな」
縁側のお茶ターミナル、もとい霊夢に注文
ルナサ「すまないが、ウコン、グァバ、鳩麦茶はあるか?」
霊夢「鳩麦茶は水で冷やしてる、ウコンにグァバ・・・?知らないわね」
ルナサ「じゃあ全部麦茶だな」
台所から麦茶の入れ物を持って、縁側に腰掛けた。
ルナサ「賑やかで良い事だな」
霊夢「どうかしら、騒ぎと賑やかは別物だから」
ルナサ「喧しいのは嫌いなのか?」
霊夢「どうかしら・・・」
そこで湯飲みから緑茶を一口啜る霊夢、まだ温かさは失われていない。
霊夢「あんたらは?賑やかな方がやっぱり好き?」
ルナサ「いや、他の二人はともかく、私は地味で落ち着く方が好きかな」
霊夢「ふーん」
再び一口
ルナサ「生前、私達は四姉妹でな・・・」
霊夢「あら」
ルナサ「皆離れ離れになるのが寂しかった末女は騒霊という形で私達を生んだのだそうだ」
霊夢「生んだ?」
ルナサ「ああ、騒霊の私とは違う、プリズムリバーという姉妹は実在していた、最も今は皆成仏したか転生したか・・・」
ルナサは空を見上げる、霊夢はまたお茶を啜る。
霊夢「じゃあ別にいちいち騒ぐ必要はないじゃない」
ルナサ「まあな、だが・・・」
リリカ「姉さーーーーーーーん!!!!かかったよーーーーーー!!!!!」
リリカの大きな声がルナサの言葉を遮り、皆の注目も集まる、かかったなら引かねばならない
ルナサ「まあ何がともあれ、」
お茶の入ったお盆を持ち、立ち上がる。
ルナサ「騒霊は騒いで・・・ナンボだ」
にっと霊夢に笑いを浮かべるルナサ
霊夢「はいはい、いいから行ってらっしゃい」
霊夢は思った。
騒霊だからこそ、ただ騒ぐだけで終わって欲しくはないと。
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リリカ「早く早く!何か重そうだよ!」
ルナサが駆け付けた時にはメルランが必死に釣り竿を引いている、リリカは見てるだけ
ルナサ「よし!メルラン、釣り竿を・・・」
握った瞬間
ルナサ「うおおおお!!!?・・・重い・・・」
落としそうになった、何だかかなり重い。
ルナサ「ぬう・・・」
一応二人がかりなら落ちる事はないだろうが、釣り上げる事も出来ない、そんな膠着状態に
萃香「出番じゃーーーー!!!!!!」
救世主参上
萃香「でりゃああああああ!!!鬼なめんなああぁぁぁぁ!!!!!」
流石に鬼の怪力には敵わず、釣れた。
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感想
リリカ「楽器だ」
メルラン「楽器ね」
ルナサ「だろうな・・・」
皆が一目で楽器というのも無理はない。
はっきり言ってルナサの日頃持ち歩いている楽器が大きくなっただけの代物だ。
霖之助「ふむ、やはりこれは楽器だ、『チェロ』と言う物らしい、弾き方もバイオリンと大差無い筈だ」
バイオリンと大差無い、という事は
ルナサ「これを・・・担ぐのか・・・?」
メルラン「どのみち勝手に演奏させればいいじゃない?」
ルナサ「いやしかし・・・」
霖之助「いや、先に支えの棒がついているだろう、だから此方が下だ」
珍しくまともな意見を連発する霖之助に周囲はどよめく、だが確かにその通りに構えるとしっくり来る。
ルナサ「こうか・・・?」
ルナサが弓の方を動かした。
咲夜「へえ・・・」
レミリア「あら・・・」
慧音「ふむ・・・」
魔理沙「おお・・・」
低音
落ち着きのある静かで存在感のある音が周囲を包みこむ。
普段がバイオリンの高音を多用する所為かそれはとても新鮮に聞こえ、弾き手もだんだんと乗ってきたその時
リリカ「お、おおおおおおおおおおお!?????」
釣りを続けていたリリカが凄まじい勢いで池に引きずり込まれようとしていた。
ルナサ「リリカ!」
メルラン「リリカ!」
リリカ「ね・・・姉さん・・・た、助けてぇ・・・」
即座に二人が加勢するも、引きずられる勢いは変わらない。
萃香「助太刀いたす!・・・って重いいいいいぃぃ・・・」
どうやら鬼ですら手を焼く代物の様だ、ある程度は引き上げられたものの、そこから陸に揚げる事が出来ず、かといって沈めるわけにも行かない。
萃香「ぬう・・・ちょい、ちょいと、そこでふんぞり返ってるお嬢様・・・手伝え」
レミリア「あら、貴女が巨大化すればいいじゃないの・・・私、マッチョな仕事は嫌」
萃香「まあそれもそうか・・・」
咲夜「マッチョなお嬢様・・・」
魔理沙「見たいのか・・・?」
咲夜「いいわ・・・」
魔理沙「ウソだろ!?」
萃香「ミイイイイイイイッッシイイイインングウウウウウウウウ!!!!!パアアアアアアアアアアポオオオオオオオオオオオオ!!!!デュワッ!」
ズドンという音と共に巨大になった萃香、釣り竿が右手に収まる程の大きさだ。
萃香「よっしゃ!!これでっどおおおおうううううっだああああああああああ!!!!!!!!!」
釣れた。
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霊夢「関係ないけど、何で服まで大きくなるのかしら」
紫「それはお約束よ、遙か昔からの」
霊夢「ふーん・・・」
紫「デ○ルマン・・・ね」
レミリア「呼んだ?」
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萃香「よっ・・・っこいせっと、何だかかさばるなあ」
萃香はそのまま釣れた物を庭の端に置いた。
置いた、と言っても巨大化した萃香が両手で抱える物なので他の者にはもはや建築物だ。
リリカ「・・・でかい」
橙「おおきいねー・・・」
横幅も厚さも神社に匹敵する程で高さに至っては神社よりも高い。
ほぼ木で出来た箱の様で、内部に金管が何本か入っている、そして中央にはそれの操作盤らしき物があり、取っ手やスイッチらしき物が多数ある。
魔理沙「さ、こういう時こそ出番だぜ、働け働け」
ルーミア「はたらけー」
フランドール「はたらけー」
チルノ「働けこのごくつぶしー」
霖之助「誰が穀潰しだ」
大妖精「じゃあろくでなしー」
霖之助「・・・」
反論する気も失せたのか、渋々ながらにぺたぺたとその何かに触る霖之助。
二回目にはどのような衝撃が来るのか?
外野が見守る中、霖之助は何度か頷き。
霖之助「ああ、騒霊のお嬢さん?」
リリカ「は、はい」
霖之助の営業スマイルに何か不気味さを感じるリリカ
霖之助「これもどうやら楽器の様だ」
一同「でええええええええええええええええええええええ!???」
二度目の衝撃(SECOND IMPACT)もなかなかな物だ
続き期待してます
私も続き期待してますよー。連投上等。むしろ早く続き読みたいです。
ただ、長さが気になるなら今からでも創想話の方に移植されては?あっちの方が読む人も多そうですし。
のんびり続けられるのならこちらをお勧めします。
向こうは数が多いので、数の多い作品は作品の合間に
埋もれがちになってしまう恐れがありますし・・・。
なので、ネタが浮かびしだいプチに・・・といった形を取らせて頂きます。
朱鷺子はどうすべきか悩んでいます、性格知らないので
マリーとか蓮子はちょっと変な方法で・・・
そして
今までで一番凄いのは決して折れない釣り竿、ゆあきん謹製?
その普通っぷりが好きだ。
咲夜「マッチョなお嬢様・・・いいわ・・・」
恋は盲目?あばたもえくぼ?どっちにしろ怖いわ…
パイプオルガン…って、どこから引っぺがして来たんだー!
紫さんはいったいこの始末をどうつけるつもりか小一時間ほど(スキマ
ということで、続きを楽しみにしています。めるぽは何釣るんだろう…
ルナサと霊夢は結構気が合いそうですね。続き、まったりと楽しみにしてます。