あらすじ
みんなで隙間釣りだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
魔理沙「いや何というか・・・暇だな」
アリス「そういう物よ、総じて釣りというのは」
神社の端の庭石に並んで座りつつ、釣り糸を垂らす2人
アリスはともかく、
釣り糸に獲物が掛かるまでの怠惰な時間を活動的な魔理沙は少々退屈に感じている。
つまり、飽きてきた。
魔理沙「アリス」
アリス「何?」
魔理沙「任せていいか?」
アリス「駄目」
頭上を見上げる魔理沙、流れる雲が僅かに気を紛らわした。
そして数分後
魔理沙「アリス」
アリス「何?」
魔理沙「お前に任せる」
アリス「駄目よ」
今度は対岸に目を走らせる、丁度そこは永遠亭の面々と蓬莱人とハクタクの境目。
双方がまるでそこに壁があるかの様に両者を避けている、が月の姫と蓬莱人はやはりお互いが気になるようで時折ちらちらと視線を走らせる。
魔理沙「ほお・・・」
こんどからかってみよう、時と場合によってはおもしろい事になるかも知れない。
そんな考えに策謀を巡らせる時が、再び気を紛らわした。
魔理沙「アリス」
アリス「何?」
魔理沙「頼む、この釣り竿を任されてくれ」
アリス「嫌よ」
今度はたまらず貧乏揺すり、だが今回はその場しのぎにすらならなかった。
魔理沙「・・・アリス」
アリス「何?」
魔理沙「もう限界だ・・・八卦炉が鼓動をぎゅんぎゅん伝えてくるぜ」
アリス「暴れたらその瞬間、貴女の家にあるグリモワールと永遠の別れになると心得なさい」
魔理沙「ぐ・・・ぬぬぬぬ・・・」
臨界点は星の彼方、メルトダウンを引き起こしそうな魔理沙
だが幸運な事に
くいっ
魔理沙「お?」
獲物が来た。
魔理沙「来た来たきたきたきたキタキタァ!!」
興奮で半分裏返った声に周囲の視線が集まる。
アリス「魔理沙、ここは慎重に・・・」
魔理沙「うらあああああ!!」
アリス「なるわけ無いか・・・」
額に手を当てるアリス、それを尻目に魔理沙は力任せに竿を引っ張りあげた。
魔理沙「初獲物!ゲットだぜ!!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて
魔理沙「なんだいこれは」
魔理沙が釣り上げたのは、赤く短い筒のような物だった。
どうやら鉄製、更に中には液体が入っている様で振るとチャポチャポと特有の音がする。
そして表面にはよく分からない字で何か書いてある。
咲夜「カカ・・・いえ、コカ・・・コリャかしら」
レミリア「読めるの?」
咲夜「いえ、文字は知っていますがどう読むのかは・・・」
どうやら咲夜の故郷と似た世界から来た物らしい。
魔理沙「こういう時の為にこいつを呼んで来てあるんだ、そうだろ?こーりん」
筒をほん投げる魔理沙、霖之助はそれを受け取った。
霖ノ助「くはああああああ!!!」
魔理沙「なんだそれは」
霖ノ助「いや、何かしらこう能力を使ってるって感じがしないか?」
魔理沙「しない、とっととやれ」
霖ノ助「うう・・・名称は『こか・こーら』用途は・・・」
全員の期待が集まる。
霖ノ助「飲む物だ」
ほぼ全員「嘘だあああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最初の衝撃(FIRST IMPACT)はやはり大きかった。
ウドンゲ「え!え?アレ飲むんですか!?丸飲みですか」
幽々子「流石にあの大きさは・・・いえ、イケるわ!」
妖夢「いけません!!喉に詰まってもお助けできませんから!!残念!!!」
妹紅「窒息死は・・・苦しいよ?」
輝夜「ええ、ちょっと解るわ」
永琳「私手術は出来ないわよ」
藍「早まるな!お前にはまだ未来があるじゃないか!?」
隙間釣り会場を混乱が満たした、そんな中混乱の張本人は
霖ノ助「まあまあ、待ちたまえ・・・どうやら内容物を飲む物らしい、この上部に付いている取っ手を起こすんだ」
魔理沙「そ、そうか・・・」
自分でなんとか場を収めた。
魔理沙「取っ手を、よっと・・・うわっ!?」
取っ手を引き起こすと、筒の上部に穴が空きそこから泡が勢いよく吹き出した。
自分の手にも垂れてくるその泡に魔理沙は何とか落とさない様に上手く筒を傾けた。
魔理沙「う~・・・なんだこれは、驚いたぜ・・・」
その光景を見た周囲の外野の誰かが呟いた。
「何だかそれ・・・危なくない?」
一斉に頷く外野。
ミスティア「泡が出てくるって・・・普通の飲み物じゃないわよ・・・絶対」
リグル「毒だったら・・・目も当てられないし・・・」
霊夢「魔理沙・・・無理しなくても」
魔理沙「・・・いや!大丈夫だ」
周囲の意見を一蹴する魔理沙、
魔理沙「根拠はあるぜ、こーりんはさっき飲む物と言った、すなわち危険である筈がない!」
それにより再びわきあがる外野
パチュリー「自殺用とか」
一言で再び沈んだが、もう魔理沙は聞いていない。
魔理沙「あたるも八卦!あたらぬは八方鬼縛陣!いざ!」
思い切り口を付け、一気に中身を煽った魔理沙、三秒後に
魔理沙「ぶはあっ!?」
吹き出した。
アリス「ちょっと魔理沙!!大丈夫なの!??」
魔理沙「いや・・・甘ったるいんだが・・・舌が痺れる」
それをアリスにも勧める魔理沙、アリスも少し煽り、
アリス「本当・・・何これ、凄い甘いけど・・・しびれが微妙・・・」
霊夢「やっぱり毒なんじゃないの?どう思う、紫?」
紫「うふふふふ・・・答えを教えちゃ面白くないでしょ?」
霊夢は確信した、少なくとも危険ではない。
本当に危険なら、前もって何気なく忠告してくれる、紫はいつもそんな感じだ。
魔理沙「なあ・・・こーりん、本当に大丈夫だったんだろうな?」
霖ノ助「HAHAHA、僕は使用用途までは言ったが、それが安全かどうかは知らないさ」
魔理沙「逝け!」
霖ノ助の顔面の中心に拳がめり込んだ。
幽々子「あらあら、階段はまだ先よ?」
妖夢「このような輩は此方では勘弁して欲しいんですが・・・」
魔理沙
釣果『こかこーら』二十五センチ
終了
みんなで隙間釣りだ。
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魔理沙「いや何というか・・・暇だな」
アリス「そういう物よ、総じて釣りというのは」
神社の端の庭石に並んで座りつつ、釣り糸を垂らす2人
アリスはともかく、
釣り糸に獲物が掛かるまでの怠惰な時間を活動的な魔理沙は少々退屈に感じている。
つまり、飽きてきた。
魔理沙「アリス」
アリス「何?」
魔理沙「任せていいか?」
アリス「駄目」
頭上を見上げる魔理沙、流れる雲が僅かに気を紛らわした。
そして数分後
魔理沙「アリス」
アリス「何?」
魔理沙「お前に任せる」
アリス「駄目よ」
今度は対岸に目を走らせる、丁度そこは永遠亭の面々と蓬莱人とハクタクの境目。
双方がまるでそこに壁があるかの様に両者を避けている、が月の姫と蓬莱人はやはりお互いが気になるようで時折ちらちらと視線を走らせる。
魔理沙「ほお・・・」
こんどからかってみよう、時と場合によってはおもしろい事になるかも知れない。
そんな考えに策謀を巡らせる時が、再び気を紛らわした。
魔理沙「アリス」
アリス「何?」
魔理沙「頼む、この釣り竿を任されてくれ」
アリス「嫌よ」
今度はたまらず貧乏揺すり、だが今回はその場しのぎにすらならなかった。
魔理沙「・・・アリス」
アリス「何?」
魔理沙「もう限界だ・・・八卦炉が鼓動をぎゅんぎゅん伝えてくるぜ」
アリス「暴れたらその瞬間、貴女の家にあるグリモワールと永遠の別れになると心得なさい」
魔理沙「ぐ・・・ぬぬぬぬ・・・」
臨界点は星の彼方、メルトダウンを引き起こしそうな魔理沙
だが幸運な事に
くいっ
魔理沙「お?」
獲物が来た。
魔理沙「来た来たきたきたきたキタキタァ!!」
興奮で半分裏返った声に周囲の視線が集まる。
アリス「魔理沙、ここは慎重に・・・」
魔理沙「うらあああああ!!」
アリス「なるわけ無いか・・・」
額に手を当てるアリス、それを尻目に魔理沙は力任せに竿を引っ張りあげた。
魔理沙「初獲物!ゲットだぜ!!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて
魔理沙「なんだいこれは」
魔理沙が釣り上げたのは、赤く短い筒のような物だった。
どうやら鉄製、更に中には液体が入っている様で振るとチャポチャポと特有の音がする。
そして表面にはよく分からない字で何か書いてある。
咲夜「カカ・・・いえ、コカ・・・コリャかしら」
レミリア「読めるの?」
咲夜「いえ、文字は知っていますがどう読むのかは・・・」
どうやら咲夜の故郷と似た世界から来た物らしい。
魔理沙「こういう時の為にこいつを呼んで来てあるんだ、そうだろ?こーりん」
筒をほん投げる魔理沙、霖之助はそれを受け取った。
霖ノ助「くはああああああ!!!」
魔理沙「なんだそれは」
霖ノ助「いや、何かしらこう能力を使ってるって感じがしないか?」
魔理沙「しない、とっととやれ」
霖ノ助「うう・・・名称は『こか・こーら』用途は・・・」
全員の期待が集まる。
霖ノ助「飲む物だ」
ほぼ全員「嘘だあああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最初の衝撃(FIRST IMPACT)はやはり大きかった。
ウドンゲ「え!え?アレ飲むんですか!?丸飲みですか」
幽々子「流石にあの大きさは・・・いえ、イケるわ!」
妖夢「いけません!!喉に詰まってもお助けできませんから!!残念!!!」
妹紅「窒息死は・・・苦しいよ?」
輝夜「ええ、ちょっと解るわ」
永琳「私手術は出来ないわよ」
藍「早まるな!お前にはまだ未来があるじゃないか!?」
隙間釣り会場を混乱が満たした、そんな中混乱の張本人は
霖ノ助「まあまあ、待ちたまえ・・・どうやら内容物を飲む物らしい、この上部に付いている取っ手を起こすんだ」
魔理沙「そ、そうか・・・」
自分でなんとか場を収めた。
魔理沙「取っ手を、よっと・・・うわっ!?」
取っ手を引き起こすと、筒の上部に穴が空きそこから泡が勢いよく吹き出した。
自分の手にも垂れてくるその泡に魔理沙は何とか落とさない様に上手く筒を傾けた。
魔理沙「う~・・・なんだこれは、驚いたぜ・・・」
その光景を見た周囲の外野の誰かが呟いた。
「何だかそれ・・・危なくない?」
一斉に頷く外野。
ミスティア「泡が出てくるって・・・普通の飲み物じゃないわよ・・・絶対」
リグル「毒だったら・・・目も当てられないし・・・」
霊夢「魔理沙・・・無理しなくても」
魔理沙「・・・いや!大丈夫だ」
周囲の意見を一蹴する魔理沙、
魔理沙「根拠はあるぜ、こーりんはさっき飲む物と言った、すなわち危険である筈がない!」
それにより再びわきあがる外野
パチュリー「自殺用とか」
一言で再び沈んだが、もう魔理沙は聞いていない。
魔理沙「あたるも八卦!あたらぬは八方鬼縛陣!いざ!」
思い切り口を付け、一気に中身を煽った魔理沙、三秒後に
魔理沙「ぶはあっ!?」
吹き出した。
アリス「ちょっと魔理沙!!大丈夫なの!??」
魔理沙「いや・・・甘ったるいんだが・・・舌が痺れる」
それをアリスにも勧める魔理沙、アリスも少し煽り、
アリス「本当・・・何これ、凄い甘いけど・・・しびれが微妙・・・」
霊夢「やっぱり毒なんじゃないの?どう思う、紫?」
紫「うふふふふ・・・答えを教えちゃ面白くないでしょ?」
霊夢は確信した、少なくとも危険ではない。
本当に危険なら、前もって何気なく忠告してくれる、紫はいつもそんな感じだ。
魔理沙「なあ・・・こーりん、本当に大丈夫だったんだろうな?」
霖ノ助「HAHAHA、僕は使用用途までは言ったが、それが安全かどうかは知らないさ」
魔理沙「逝け!」
霖ノ助の顔面の中心に拳がめり込んだ。
幽々子「あらあら、階段はまだ先よ?」
妖夢「このような輩は此方では勘弁して欲しいんですが・・・」
魔理沙
釣果『こかこーら』二十五センチ
終了
隙間の中でどんぶらこっこと揺られてりゃあ、そりゃはじける。
ましてや
>魔理沙は力任せに竿を引っ張りあげた。
とくれば…ねぇ。
>「嘘だあああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
コーラが苦手な自分としては激しく同意。
…まあ彼女たちは「缶」を飲むのだと誤解していたようですが。
…炭酸飲料全部が苦手ってわけじゃないんですけど、あれは…orz
>それをアリスにも勧める魔理沙、アリスも少し煽り
…って、間 接 キ ス で す か !?
ナチュラルに流す全員がGJ
>箱を開けたら最初から缶が一つ少なかった
どこから持ってってんだよ魔理沙orz
次回も期待しております。
正直続きが楽しみだなァw
それはともかく面白かったので続きを期待しています。