Coolier - 新生・東方創想話

兎ウサギうさぎUSAGI、何見てはねる

2020/09/24 11:41:22
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『うさぎ、うさぎうさぎうさぎ、何見てはねる?』



「カネ」
「えっ即答?」
「あー気にしないで、こいつはそういう奴なの。なんていうか自由。憎らしいったら」
「見た目は幼くて可愛いのにねー、耳も丸っこくて」
「あんまり褒めないほうがいいわよ、増長したてゐのうざったさったら」
「そうだよ、ええと清蘭、ちゃん?私をあまりおだてないほうがいい。いたずら超一流の私をね」
「誇んな」
「えへへ、えへ」
「えっ、いや褒めてない」
「ていうか、何この、張り紙?私と清蘭はこれを見るためだけに呼ばれたわけ?」
「ちょっと鈴瑚、もうちょっと慎ましやかに」
「だぁっとれ商売ガタキ。暇じゃないんだから、私は。そういうお前、清蘭も同様に、よ」
「あー、あー言ってしまうと、そうよ。鈴瑚。それだけ。輝夜様はこういうの大好きなタチあるから」
「で、どうしろと?永遠亭のうさぎさん」
「文字通りに受け取って、答えて。私がそれを控えて姫様に提出するから」
「はー。めんどくさいね、絶対にウラはあるんだろうけど。やるしかないもんな」
「あのさ鈴瑚、もっと素直に汲み取りなよ。『元』とはいえ月の姫様が間接でも接触してきてくれたようなものじゃない」
「だから」
「ありがたくない?」
「全然」
「はーネジ曲がった根性よね」
「あんだと」
「なによ」
「やめいやめい!!私だって…えー、好きであなた達に押し付けてるわけじゃない、から。気は引けるけど…あー、なんだ」
「『とっとと回答して持ち場に帰れ』てか」
「そうそ…あ~~~~~、てゐ」
「『お前はもう答えたんだからどっかへ消えろ』てか」
「よく分かるじゃない。分かったら去ね」
「へいへい~、日中でも夜中でも足元には気をつけるこったよ~~~落とし穴的な意味で」
「…行っちゃった。優曇華院はよくアレと付き合ってられるね」
「付き合ってなんか無いわよ。外に出る時偶然会うだけ」
「話してあげるだけ付き合ってる内だと思うな。優しいんだね」
「…んで、回答」
「ぁ?」
「『何見てはねる?』…何を見てあなた達ははねるのかしら」
「…そうだな。意外とむつかしい質問かもしれないよね。ねえ清蘭」
「そうねえ。私は、月、かな」

「………随分と。また。普通ね」
「え?私、普通?」
「…こんな浅い奴と商売バトルしてたかと思うと私もアレだよ。ガッカリだよ」
「何よ鈴瑚。私は…その、月に帰りたいわよ。正直言って」
「…」
「鈴瑚は違うの?月のこと、忘れちゃったの?」
「…」
「ねえ」
「お前の意識の低さにガッカリしたって言ったんだよ。もう帰れないクニのことを想うより、目の前の事業に精を出すのが道じゃないか?」
「目の前にあるじゃない。お店だって、月だって。お昼は日の光で目の前のお店を営めるし、夜は目の前のお空にある月を愛でられる」
「遥か遠くのものへの愛情なんて捨てちまえよ。届きやしないんだから」
「じゃあ鈴瑚は違うの?お月さまを愛でないの?」
「そうよ」
「ふうん」
「なんだよ」
「別にい」
「あー痴話とかそういうのは結構だから。鈴瑚。貴方は?」
「……団子かな」
「うわー、安直。安直。普通じゃない。私よかずっと普通よ」
「ころすぞ」
「おおこわ」
「目の前のものを見てそれを好きになることほど、効率の良いことはない。ましてや商売道具、そして好物。食おうと思えばすぐに食える。跳ねたそばからすぐに鎮まる。これ以上はない」
「テツガクう。カッコつけちゃって」
「おめえがカッコつけねーだけだよスットコドッコイ」
「ああ!?」
「来いよ」
「…お前ら帰れ。姫様に永遠亭の玄関口で兎が二匹殺し合いを始めそう、って言いつけるぞ。帰れ」
「はい」「はい」



「え~、清蘭は月、鈴瑚はお団子と」
「ふい~遊んだわ~面白」
「お早いお帰りじゃない。てゐ」
「いんや、ずっと見てたよ聞いてたよ。私の遊びに気づかないとはウドンゲもまだまだだ」
「殴るぞ」
「やってみれば」
「…ばか言ってないで、帰るわよ。姫様に謁見よ」
「アンタだけで行けばいいじゃない。私は忙しいのよ。寝たり起きたり寝たり」
「アーさよか!!!好きにしろ!!!!!」
「ラジャ」
「どいっつもこいっつも…!」
「ところでウドンゲさん」
「あぁ!?」
「おまえさんは何を見てはねるんだい」

「言う必要があるとでも?」
「それはおまえが決めることだろ。私が強制できる事じゃないよ」
「…いっぺん、死んでみたらいいわよ。ぼっちウサギ」
「んで。何を見てはねるんだよ」
「………」
「ウブだね。もしくは、何も考えちゃいないね」
「うるっさい…」



「幻想郷だろ?」
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コメント



0.簡易評価なし
1.90奇声を発する程度の能力削除
やり取りが面白かったです
2.100終身削除
それぞれがこれって思うものに考え方とか背景が詰まってるみたいで良いなと思いました ちょっと辛辣な強い言葉であたることもあるけど気心の知れていそうな仲間同士で通じ合っているみたいで愉快でにぎやかだったと思います
3.80大豆まめ削除
口悪いな、キミら!

それぞれ違う回答の裏に何を思うか想像するの楽しい、ですが、
流石に地の文無しで4人同時にくっちゃべられると、誰が誰やらw
まあ、推察でなんとかなるレベルではありますが