―月の都中枢―
レイセン「豊姫様、依姫様、地上の偵察任務へ向かったサグメ様の監視映像が届いております。」
依姫「報告ご苦労、レイセン。」
豊姫「あら、貴女達そんなことしてたの?ひどいわ。」
依姫「サグメには悪いですけど地上で悪風感染されたら困りますからね。衛星から監視させてもらってるんですよ。」
レイセン「あ、ご覧ください。何やら映っています。」
依姫「これは湖と...紅い建物?」
レイセン「あれは紅魔館という名の建造物です。以前月を襲撃した吸血鬼の住処です。」
豊姫「私は地上に行ったときにちらっと見たことあるわね。最近は観光地にもなってるらしいわよ。ほら、紅魔館を背景に写真を撮ってるカップルも何組かいるわ。」
依姫「えぇぇ。そんなシン〇レラ城じゃないんですから...。それよりサグメは一体どこです?」
レイセン「サグメ様を発見しました。湖の周囲を歩いているようです。地上人に紛れて情報収集をしているのでしょうか。」
豊姫「任務サボって散歩してるだけんじゃない?なんかぶらぶらしてるだけみたいだし。」
依姫「いや、それにしては不審な動きにも見えますね。同じところを行ったり来たりしていますし、早歩きをしたかと思えばえらくゆっくりした動きになったり。」
レイセン「サグメ様のことですから何か考えがあっての行動だと思われますが...。」
豊姫「あ!分かったわ!二人とも、サグメと観光客の位置関係に注目してちょうだい。」
依姫「うーん、常に観光客の後ろに陣取るように動いている…?」
レイセン「やはり地上人にばれないように工作を!」
豊姫「惜しいわね。サグメがターゲットにしているのはカップル、そして写真撮影をしている人たち。このことから導き出される結論はズバリ、サグメは映り込みによってデートを邪魔しようとしている!」
依姫「えぇぇ。何してるんですかあの人は、いたずら小僧ですか。地味に腹立ちますよそれ。」
豊姫「きっと地上の穢れに侵されて心まで荒んでしまったのね。それでこんな行動を。」
レイセン「穢れを受けてしまったということは、サグメ様は追放処分になるのでしょうか…。」
依姫「いやいや、穢れってそんな感じでした?」
レイセン「画面が切り替わりました。サグメ様は地上人に話しかけられたようです。」
豊姫「まあ!あんなに擦れてしまったうちの子に話しかけてくれる人がいるなんて!」
依姫「ツッコみませんよ、お姉様。」
レイセン「動きがありました。何やらカメラを渡されているようです。」
豊姫「きっと写真を撮ってくれないかと頼まれているのね。一人旅行あるあるだわ!」
依姫「はぁ。まあ少なくとも無害な存在だと思われているんなら幸せなことなんじゃないですか。しらないですけど。」
レイセン「サグメ様、首を横に振っています。」
豊姫「当たり前ね。さっきまであんなに極悪ムーブかましてたんだから、今更親切なんてカッコ悪いものね。」
依姫(お姉様が前代未聞の口調で喋っている...。)
レイセン「サグメ様、渋々承諾をしたようです。」
豊姫「流石うちのサグメ!やんちゃしてても根っからのワルにはなれないところがカワイイわ。」
レイセン「撮影の体勢に入っていますがなかなか動きません。どうしたのでしょうか。」
豊姫「『はいチーズ』に自分の能力が適用されないか心配してるんだわ。やっぱりサグメちゃんは気配りのできるいい子!」
依姫「能力発動したらどうなるんですかそれ。掛け声が『はいミルク』とかになるんですか。」
レイセン「そうなるとおちょぼ口で写真映りが格段に悪くなるという事態が予見されます。」
依姫「そこ膨らませなくていいですよ。ていうかレイセン貴女分かっててボケてるでしょ。」
レイセン「そ、そんなこと…。それよりお二方、サグメ様が撮影を終えて湖を去っています。」
豊姫「分かるわよぉ。親切した後ってなんだか小っ恥ずかしいものね。すぐに立ち去りたくなるわよね。お礼言われて内心喜びながらもぶっきらぼうな反応をするサグメちゃんホントカワイイわぁ。」
レイセン「監視衛星のエネルギーが尽きたようです。今回の映像記録はここまでとなります。お二方お疲れ様でございます。」
豊姫「お勤めご苦労さん。サグメの地上での生活が垣間見れて楽しかったわ。」
依姫「あの、やりだした私が言うのもなんですがこの監視必要でしょうか?」
レイセン「豊姫様、依姫様、地上の偵察任務へ向かったサグメ様の監視映像が届いております。」
依姫「報告ご苦労、レイセン。」
豊姫「あら、貴女達そんなことしてたの?ひどいわ。」
依姫「サグメには悪いですけど地上で悪風感染されたら困りますからね。衛星から監視させてもらってるんですよ。」
レイセン「あ、ご覧ください。何やら映っています。」
依姫「これは湖と...紅い建物?」
レイセン「あれは紅魔館という名の建造物です。以前月を襲撃した吸血鬼の住処です。」
豊姫「私は地上に行ったときにちらっと見たことあるわね。最近は観光地にもなってるらしいわよ。ほら、紅魔館を背景に写真を撮ってるカップルも何組かいるわ。」
依姫「えぇぇ。そんなシン〇レラ城じゃないんですから...。それよりサグメは一体どこです?」
レイセン「サグメ様を発見しました。湖の周囲を歩いているようです。地上人に紛れて情報収集をしているのでしょうか。」
豊姫「任務サボって散歩してるだけんじゃない?なんかぶらぶらしてるだけみたいだし。」
依姫「いや、それにしては不審な動きにも見えますね。同じところを行ったり来たりしていますし、早歩きをしたかと思えばえらくゆっくりした動きになったり。」
レイセン「サグメ様のことですから何か考えがあっての行動だと思われますが...。」
豊姫「あ!分かったわ!二人とも、サグメと観光客の位置関係に注目してちょうだい。」
依姫「うーん、常に観光客の後ろに陣取るように動いている…?」
レイセン「やはり地上人にばれないように工作を!」
豊姫「惜しいわね。サグメがターゲットにしているのはカップル、そして写真撮影をしている人たち。このことから導き出される結論はズバリ、サグメは映り込みによってデートを邪魔しようとしている!」
依姫「えぇぇ。何してるんですかあの人は、いたずら小僧ですか。地味に腹立ちますよそれ。」
豊姫「きっと地上の穢れに侵されて心まで荒んでしまったのね。それでこんな行動を。」
レイセン「穢れを受けてしまったということは、サグメ様は追放処分になるのでしょうか…。」
依姫「いやいや、穢れってそんな感じでした?」
レイセン「画面が切り替わりました。サグメ様は地上人に話しかけられたようです。」
豊姫「まあ!あんなに擦れてしまったうちの子に話しかけてくれる人がいるなんて!」
依姫「ツッコみませんよ、お姉様。」
レイセン「動きがありました。何やらカメラを渡されているようです。」
豊姫「きっと写真を撮ってくれないかと頼まれているのね。一人旅行あるあるだわ!」
依姫「はぁ。まあ少なくとも無害な存在だと思われているんなら幸せなことなんじゃないですか。しらないですけど。」
レイセン「サグメ様、首を横に振っています。」
豊姫「当たり前ね。さっきまであんなに極悪ムーブかましてたんだから、今更親切なんてカッコ悪いものね。」
依姫(お姉様が前代未聞の口調で喋っている...。)
レイセン「サグメ様、渋々承諾をしたようです。」
豊姫「流石うちのサグメ!やんちゃしてても根っからのワルにはなれないところがカワイイわ。」
レイセン「撮影の体勢に入っていますがなかなか動きません。どうしたのでしょうか。」
豊姫「『はいチーズ』に自分の能力が適用されないか心配してるんだわ。やっぱりサグメちゃんは気配りのできるいい子!」
依姫「能力発動したらどうなるんですかそれ。掛け声が『はいミルク』とかになるんですか。」
レイセン「そうなるとおちょぼ口で写真映りが格段に悪くなるという事態が予見されます。」
依姫「そこ膨らませなくていいですよ。ていうかレイセン貴女分かっててボケてるでしょ。」
レイセン「そ、そんなこと…。それよりお二方、サグメ様が撮影を終えて湖を去っています。」
豊姫「分かるわよぉ。親切した後ってなんだか小っ恥ずかしいものね。すぐに立ち去りたくなるわよね。お礼言われて内心喜びながらもぶっきらぼうな反応をするサグメちゃんホントカワイイわぁ。」
レイセン「監視衛星のエネルギーが尽きたようです。今回の映像記録はここまでとなります。お二方お疲れ様でございます。」
豊姫「お勤めご苦労さん。サグメの地上での生活が垣間見れて楽しかったわ。」
依姫「あの、やりだした私が言うのもなんですがこの監視必要でしょうか?」
ほのぼのさとノリが癖になる、そんな作品でした。面白かったです。
サグメ様なにやってんですか