さくまりんご飴☆

「なあ咲夜、なんで今日はこんなに周りが騒がしいんだろうな」
「魔理沙だっていつも夜に騒が「あああああうるさいうるさい！！！」


　　　★　★　★


「魔理沙は知らないのかしら、今日はねバレンタインデーといって女の子が好きな人にチョコをあげる日なのよ」
「それ、前も聞いた気がするぜ」
「……気のせいじゃないかしら」
「ああ」
「チョコ、美味しいわよね」
「ああ」
「私、こう見えてもチョコ好きなのよ？」
「ああ」
「……………………」
「ああもう、しょうがないなチョコ欲しいなら今度やるから！」
「えっ！」
「な、なんで驚くんだよ、咲夜」
「いや、まさか本気にするとは思わなかったのよ」
「…………お前、意外とめんどくさい奴だよな」


　　　★　★　★


「で、ホントは何の日なんだ？　今日、っていってももうあと少しだけど」
「ほんと魔理沙は困った子ね。今日はね、ホワイトデー「もういい」



　　　★　★　★


「……はぁ、何だか疲れたぜ」
「今日はどうするの？　帰るのかしら」
「ああ、長居してもしょうがないしな。帰るぜ」
「そうね、気をつけて」
「ああ、そうだ。咲夜」
「何かしら？　何の日か、なら教えないわよ？」
「はは、良いさ。気にしないぜそんなの。いつだって何かの記念日だったり誰かの死んだ日だ。私に関係ないなら気にしない！」
「あんたらしいわ。ほら、見送りに気を使わせないでさっさと帰りなさい」
「そうするぜ。じゃあな咲夜」
「……ええ。また」
「ああ、じゃあな。お前のそういうとこ好きだぜ咲夜！」
「……え。　………………！？！！！？？！！？？！？！？？！？！！！」


　　　★　★　★


「…………今日、何の日だったかしらね。…………はぁ」