東方少女幻想 〜接触編〜
作品集: 2 投稿日時: 2011/04/01 13:05:40 更新日時: 2011/04/01 13:08:00 評価: 1/3 POINT: 1015554 Rate: 50778.95
こんにちは、わたし、アリス・マーガトロイド。
両親の急な転勤でおとといこの東方町に引っ越してきたばかりなの。
新しい学校、新しい出会い……。
ゆうべは胸がドキドキしちゃって中々眠れなかった。
そのおかげで……。
「きゃーっ。転校初日なのに朝寝坊しちゃうなんてーっ!」
「あらあらアリスちゃん。朝ご飯は食べていかないの?」
「んもうお母さん、そんな時間ないよ〜っ」
まさか漫画の中で良くある食パンを加えてダッシュを自分でやることになるなんて!
でも、パンを切るナイフが見つからなかったからって、一斤はさすがにちょっと無茶だったかしら……。
ジャムくらい持ってくればよかった。
私ったらドジなんだからもう。
――タッタッタッ。
確かあの角を曲がれば学校までもうすぐ……。
――ドンッ。
「キャッ」
「うわっ」
あいたたた。
んもうっ、何よ!
「おい、お前ちゃんと前見てんのか? 急に飛び出してくるなんて危ないぜ」
そこにいたのは変な黒い 三角の帽子をかぶった女の子。
「なによ、それはこっちのセリフよ」
「なんだと! ……おっと、そんな場合じゃないぜ。遅刻しちまう。ほら、お前も急げよ」
「う、うん……」
自分はさっと立ち上がると私の手をつかんで助け起こしてくれた。
「じゃーな、次は気をつけろよ〜!」
うわぁ、なんて足の速い。
あっというまに見えなくなっちゃった。
でも、悪いのは向こうの方なのに!!
なんて嫌な奴!!
「でも…………ちょっとステキな人だったな……」
――キーンコーンカーンコーン。
「ほらほら席に着きなさい。今日は転校生を紹介します」
担任の紫先生はとっても奇麗な人。
でも、学校の先生がこんなフリフリのドレスを着ているなんて初めて見たわ。
さすが都会の学校は進んでる。
「アリスさん、入ってきて」
「はい」
先生に呼ばれて教室に一歩踏み出す。
うーっ、緊張する……。
私みたいな転校生で美少女なんて、人気者になるかイジメにあうかのどっちかだもの。
最初のあいさつで失敗はできない。
掴みが肝心よアリス。ガンバ!
「おとといこの町に引っ越してきたアリス・マーガトロイドです。みなさんよろし……」
そこまで言ったとき、ベランダ側の一番後ろの席に見覚えのある黒い三角帽子がいるのが目に入った。
「あーっ、あんたさっきの!」
「なんだお前! 見ない顔だと思ったら転校生だったのかぜ」
――ザワザワ。
急に指さして大きな声出しちゃったからみんなが私を注目してるわ。
うわーんっ。恥ずかしい!!
「あら、あなた達知り合いだったの? ちょうどいいわ、霧雨さんの隣が空いてるからアリスさんはそこの席ね」
「せんせー。霧雨さんの隣は蓬莱山さんですが」
「そうね、でもあの子、一回も学校来ないし……」
「霧雨魔理沙だ、よろしくな」
「う、うん……よろしく」
あの人とまさかこんなに早く再会するなんて……。
私の新しい学園生活。
これから毎日、ハートがドキドキするようなことがおこりそう。
がんばらなくっちゃ☆
次回。
『ライバル登場 ☆ 魔法番長はゼンソク持ち?』
お楽しみに
エイプリル仮面
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2011/04/01 13:05:40
更新日時:
2011/04/01 13:08:00
評価:
1/3
POINT:
1015554
Rate:
50778.95
簡易匿名評価
POINT
0.
15554
点 匿名評価 投稿数:
2
1.
1000000
点
名前が無い程度の能力
■2011/04/01 20:04:22
パッチェさん番長なんて無茶ですよ……
名前
メール
評価
1000000点
100000点
10000点
1000点
100点
パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集
コメントの削除
番号
パスワード