- 分類
- ※嘔吐あり
※嘔吐シーンがあります。食事中の方、そういった描写が苦手な方にはブラウザバックをお勧めいたします。
(嘔吐)大好き。
★
とある場所では私が「嘔吐作家」だの「体液作家」だのと呼ばれているらしいではないか。なんということだ、それは私の意図したところではない。
そもそも、なぜ「嘔吐作家」などという称号を得てしまったのか。あれはそう、『ラヴ・アトモスフィア』を投稿した直後からだろうか。
あのSSの内容はそう過激ではない。ちょっとさとりんがゲロるだけの簡単な話だ。私はあれをほのぼのだと強く自負している。
ほのぼのじゃん。ちょっとゲロるだけだもん。
あのSSの主人公はさとりにならない可能性も十分にあった。
嘔吐して画になりそうなキャラを私が独断かつ偏見で選び出したのだ。
候補生はさとり、咲夜、霊夢、映姫、天子。さとり以外は綺麗系なのでそのギャップが魅力になるだろう。
だが、ここで一つ重要な問題が生じた。それは私が目標としていた「爽やかな嘔吐」の描写だった。
主人公には爽やかに嘔吐をしてもらわないと困る。咲夜とか霊夢とかになると、どうしても精神がタフであるから相当追い詰めないと嘔吐するような状況にならない。追い詰めるとなると、必然的に人が人を傷つけるという、あんまり爽やかではない話になってしまうではないか!
そうしたことを踏まえて、あらためて候補生を見渡す。すると、彼女たちの中でひときわ眩しい光を放つ人物が現れた。その眩しさに、私は思わずめまいがするほどだった。
そう、さとりん!
彼女ならちょっとゲロっても画になるね! ちょっとダサい感じのファッションとか言動にすれば、ひどいギャップも生まれないし、ほのぼのゲロってくれるんじゃないかな!
と、いうことで、さとりが主人公となり、プロジェクト「爽やかゲロSS」は形となって、無事に投稿することができた。
内容もほら、爽やかに吐いてるし、むしろいい雰囲気じゃない? ね?
と、思ってたら、なに? 「ゲロ作家」って。何人かから言われてしまったよオイ。
なんて不名誉(?)な称号なのだろう。私は断固としてこの文字通りの汚名を返上しなければならない。間違っても汚名挽回は許されない。
そこで私はよく、考えた。よくよく考えた。
そして書き上げたのが『からかさ、はなちょうちんをべろりんちょ』。
これもとても簡単だ。小傘が魔理沙の鼻水を舐めるだけの話。
そしたら今度はコメントに「汚い」だとか「体液作家への道を歩んでますね」とか。
こんなつもりじゃなかったよ!? だっていいじゃん、鼻水ぺろぺろ。
ちょっと想像してほしい。自分の大好きなキャラクターが目の前に現れてくれる。そして自分の鼻の下に垂れている「それ」を舌で舐めとってくれるという、このシチュエーション……!
ほら、あなたたちの胸の高鳴りが私にも聞こえますよ?
――あれ、胸の鼓動がだんだん小さくなっていくような。あれ、どうした。
あとはお風呂で鼻血も書いたし、涎も涙も書いた。
というかそもそも、『ラヴ・アトモスフィア』の前にも嘔吐シーンを書いたことがある。『雲夜』の某シーンで魔理沙が普通に吐いている。お気づきになっただろうか。
以上のことから導き出される結論はただ一つしかない。
そんなことはここで述べなくとも、ここまで読んでくださった方にはおわかりだろう。
最後に一つだけ。まわりの評価というものは、本人が思っている以上に的確なときがあるということ。
これを、私の心に深く、深く刻んでほしい。
- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2011/04/01 03:21:48
- 更新日時:
- 2011/04/01 03:46:20
- 評価:
- 1/9
- POINT:
- 154772
- Rate:
- 3095.94