「四季映姫・ヤマザナドゥ、あなたはクビです」
「ガッデム!」
ある日突然閻魔の職を剥奪された映姫。
これまで仕事一筋だった彼女は行き場を失い茫然とする。
かつての部下である小町を頼ろうとするものの
「もう、あなたの部下じゃないっすから」
と一蹴される始末。
狭く、暗い自宅で日々三角座りをして過ごす日々
それから数か月経ったそんなある日、退職祝いに貰った鶏が産んだ卵を灰の中から偶然発見する。
恐る恐る口に入れてみた映姫に衝撃が走る。
「これほど白黒はっきりしている食べ物があるなんてっ!」
そして彼女は自らの屋敷でピータンの大量生産を始め、時は過ぎる。
里からも妖怪達からも忘れられた奥地の一角、そこにはピータンの溢れる屋敷があった……
〜黒卵屋敷映姫EX〜
なんてもん始まるわけがない
ハリー
\嘘言「タン・オブ・ウルフ」!!!/
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「映姫様……いや、映姫元気かなぁ」
かつての上司の顔が浮かぶ、あの五月蠅い小言もいまとなっては懐かしい。
現在、西暦で言うと20110401年、幻想郷はまだ、存在していた。
幻想郷の端も端、とうの昔に誰もが忘れ去ってしまったような場所にそれはあった。
「ここをこうして、ちょちょいのちょいっと」
旧・是非曲直庁の者しかわからない、ちょっとした封印を解除する。
ただでさえ何者も寄り付かないこの場所に、何故このような封印がしてあるのか。
それはここに四季映姫の自宅があることと関係しているのだろう。
かつて、上司──四季映姫──に突然言い渡された解雇通達、何もかもが懐かしい。
思えば小野塚小町にとって、四季映姫が最初で最後の小言を言ってくれる人物だった。
というのも、四季映姫が解雇されてからというものの、小町は成りに成り上がったのだ。
映姫の退職祝いに買ったまま、結局渡すのを忘れていた宝くじが大当たりしたのを皮切りに、彼女の人生、いや、死神生は順風満帆うなぎのぼりポポポポーンだった。
そしてついに先日、全知全能の神ゼウスから後継者として指名された。
「あたいがここまでこれたのは、映姫、あなたのおかげですよ」
もはや「様」をつけることすらしない。
それもそのはず、今や全知神「小野塚小町」と言えば世界を、いや、地球を牛耳る存在なのである。
四季映姫など、彼女の地位から見れば彼女の統治する組織の末端の下位の窓際組織の辺境支部の局長がTOPである組織の下位に存在するものが裏で片手間に管理していた今は無き是非曲直庁にかつて勤めていただけのいち元閻魔なのである。
"それ"に何故「様」をつける必要があろうか。
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/ ⌒ ⌒ \ 映姫よ、かつてのそなたがあったからこそあたいはあります
| (__人__) | その功績を認め
\ ` ⌒´ / ☆、私の靴舐め係として未来永劫仕える権利を与えましょう
/ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
/ > ヽ▼●▼<\ ||ー、
/ ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ
.l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
l | |ー─ |  ̄ l `~ヽ_ノ____
/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ-'ヽ--' / 小町素足 /|
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/ ̄小町クツ/|  ̄|__」/_小町タビ /| ̄|__,」___ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/小町ゲタ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄|/小町ヒール /| / .|
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
四・季・映・キ−ーーック!!
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ /~/ ドゴォォォ | / ノ |
/ , イ )フ / , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \/. / , ノ
| / \ `、 / / /
j / / ハ | / / ,'
/ ノ ~ { | / /| |
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`、_〉 ー‐‐` |_/
「ぶぶ、無礼な! あたいは全知全能の神、小野塚小町であるぞ!」
「それならばこっちは全乳全納の神、四季映姫・ヤマザナドゥですよ!」
「えいきいいいいい!!」
「こまちいいいいい!!」
もはや、誰にも止められなかった……
永遠のライバルである、二人の闘いを。
「これでお終いさっ! くらえ!」
「くっ!」
小町が1002本目のちくわを投げつけた時、映姫の体勢が一瞬崩れた。
その隙を、小町が見逃すはずもない。
「うおおおおおおお!!」
「ぐあああああああ!!」
勝った、勝ったのだ。
永遠とも思える時を経て、小町はついに宿敵、四季映姫を葬ったぁ!
「ふ、ふふ」
「な、何が可笑しい!」
「甘いですね、小町、あなたはいつもそうでした」
「負け惜しみをっ」
「あなたの母乳、いつもひっそり飲んでいましたが、甘くておいしかったです^p^」
そう言い残し、四季映姫は息を引き取った。
小町は全知全能の能力を使い、彼女の墓を建ててやる。
「酒のかわりだ、たっぷり飲みな……」
小町はBONYUを映姫の墓にかける……かける……
そこでふと、気づいてしまった。
「こ、これは!」
映姫の墓から飛び出た右手、その右手に握られていたものは、何かの"スイッチ"だったのだ。
刹那、辺り一面の空気が、大地が震え出す。
「何かが……起きる!!」
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≫ / |〃 ナ─7 / ≪ エーキ
≫ /.. | ―― / / / ≪
≫ / | / / ▼ ≪
エーキ /MMMMMMMMMMMMMMMM、\
''';;''';;';'';';''';;'';;;, エーキ
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エーキ ,.- ; ,.- ;,.- ;,.- ;,.- ; ,.- ;- ;,.- ;.-;- ;
,. ー- 、 ,. ー- 、,. ー- 、,. ー- 、.ー- 、 ,. ー- 、 /⌒\
/ ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, ̄ ヽ, / ̄ ヽ,ツ{p ,-、 q}ミ\ < エーキ !!
バーカ / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽリ. `=' ',.^ヽ\
/ ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ', ,二二.)
/ / ̄ ̄ ヽ,. / ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, /
{0} /'/ ',./'/ ',/'/ ',. / ',
l ヽ{0} /¨`ヽ {0}, {0} /¨`ヽ {0}',.{0} /¨`ヽ {0} /¨`ヽ{{0} /¨`ヽ {0}', エーキ
エーキ| l ヽ._.ノ l i トェェェイ l.l ヽ._.ノ ',ヽ._ノ l///トェェェイ/// ',
. /´ リ `ー'′ ヽ `ー'′ リ `ー'′ !.ー′! `ー'′ !
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20110401年、幻想郷はピータン(孵化体)に包まれた……
BAD END
ハリー
ハッ……YUMEか
ッ-ヘ。__。ヘ /ー- 、
レ, '´゚ `,〉. /==ヽ i
i ハ)))ハ))ノ) / .)ノ
イオi ゚ ヮ゚ノヘ / ((
,ぐ`i盃、ツつ'
,メ∪イ-i、ゝ/
゙'ーi_'ォ_ァ"/
仕事しろ>
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/ー- 、
/==ヽ i nice scythe.
/ .)ノ
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^^^ 完
3分くらい笑い続けました、息が苦しい。黒卵屋敷映姫EXを使うなんて……