こいしちゃんと楽しく過ごす一ヶ月

作品集: 1 投稿日時: 2011/04/01 02:19:58 更新日時: 2011/04/01 02:19:58 評価: 6/9 POINT: 4216331 Rate: 84327.12
3月1日
こいしちゃんのためにランドセルを購入。家に帰ってプレゼントした。
「これで私も小学生だね!」と意気揚々とランドセルを背負って家の中を歩き回るこいしちゃん。
「そうだね」と僕が笑うと、こいしちゃんも笑った。

3月2日
ふと思い立って、こいしちゃんの髪の毛を口に含む。
「ひゃ!」と可愛らしい声を上げたので「おいしかったよ」と耳元で囁いた。
顔を真っ赤にしたので、「嘘、汗臭かった」と言ったらぽかぽか殴られた。

3月3日
ひな祭り。こいしちゃんは「鬼は外!」と言いながら買い置きしてたひなあられを投げてきた。
僕がちゃんとひな祭りの意味を教えると、少し照れながら、
「貴方と私もお雛様とお内裏様になれるかな?」と言ったので、手を握ってあげた。

3月4日
こいしちゃんが外食したいといったので、「どこがいい?」と聞いたら。
「ふわふわしてるものが食べたい」という答えが。
何となく吉野家に連れて行ったら満足したようだ。良かった。

3月5日
朝から雨が降っていたので、家の中で遊ぶ事に。
トランプでポーカーをしたいとこいしちゃんが言ったのでそれを採用する。
最初のゲーム。僕が、ツーペアを出すとこいしがエース5枚のファイブカードを出したので頭をはたいた。

3月6日
朝から少しのどの調子が悪かったので、こいしちゃんにお金を渡して風邪薬を買ってきてもらうことに。
一時間後、笑顔で帰ってきた彼女の手には、大根が握られていた。
仕方がないので、二人でおでんを食べて体を暖める事にした。

3月6日
こいしちゃんとDSでポケモンバトル。
少し様子がおかしいと思ったら、向こうのパーティは全員ロトムのノーマルフォルムだった。
これなら勝てるかと思ったら僕のパーティが全員イーブイになっていた。

3月7日
こいしちゃんが新しい服を買いたいというので、デパートに買い物に。
好きな服を選ばせてあげようと思い、お金を渡して僕はジュースを飲んで待った。
5分後、笑顔で戻ってきたこいしちゃんはスクール水着を着ていた。今度市民プールにでも連れて行こう。

3月8日
耳に異物の入った気配を感じながら起床。探ってみるとミミズが入っていた。
「寝耳にミミズ!」と勝ち誇った顔で言う彼女の笑顔を目に焼き付けながら、
今度こいしちゃんが寝てるときに、棚からぼた餅で起こしてやろうと決意した。

3月9日
「こいしちゃんってどんな音楽聞くの?」
「んー……幻想的で、どこか別の世界にいけるような曲かな。確か歌詞は『なむあみだぶつ……』」
「別の世界って言うか成仏してないかそれ!?」

3月10日
「今日は何の日でしょうか」と笑顔で言うこいしちゃん。
僕は咄嗟に察して、「あ、僕とこいしちゃんが初めて会ってから一年だよね」と言った。
しかし努力も虚しく、こいしの顔は曇ってしまった

3月11日
朝から拗ねた様子のこいし。謝っても耳を貸してくれない。
「アポロ箱買いしてあげるから!!」というとようやく機嫌を直したので、昨日が何の日か聞いてみた。
「……つぶやきシローの誕生日」 知るかよ。

3月12日
こいしちゃんをファミレスに連れて行った。
ドリンクバーで、何か飲み物を取ってくるように頼んだら水を持ってきた。
少しがっかりしながら飲んでみると、オレンジジュースの味がした。これが無意識か。

3月13日
こいしちゃんの正面に向かって座り、「こいしちゃん、目をつぶって」と言ってみる。
「えっ……」と照れながら、目を瞑ったので鼻を摘んでみた。
「ぶー!」と怒った姿が可愛かったので、ほっぺにキスしてあげた。

3月14日
「ぽぽぽーん」のCMを見るたびにうずうずするこいしちゃん。
「こんにちは」というと「こんにちワン」と返してきたので、
「こだまでしょうか、いいえ誰でもです」というと嬉しそうにきゃっきゃと笑った。

3月15日
「朝マックしたいなー」とのことだったので、朝8時からマックに連れて行ってあげた。
「何を頼むんだろうか」と少し期待しながら見つめていると、「アイスクリーム!」の一言。
嬉しそうにアイスを舐めるこいしちゃんを見ながら、コーヒーを啜った。

3月16日
珍しく、こいしちゃんが読書しながら爆笑していた。
覗き込むのは失礼だと思ったので、こいしちゃんが居なくなってから本を見てみた。
表紙にはでかでかと「広辞苑」の文字が。一体何が、彼女を笑わせた。

3月17日
手を繋いで街を歩いていると、酔っ払ったOLが歩いていた。
「あの人見たことあるかも?」とこいしちゃんが首をかしげながら呟く。
多分、お天気お姉さんかなんかだろう。空気を読めそうなオーラが出てるし。

3月18日
「箱の中の猫は」こいしちゃんが、大きなダンボールを抱えたまま言う。
「生きてる、死んでる、どっちでしょうか?」。僕は「生きてるに5ペリカ」と笑いながら箱を開けた。
箱の中には、一匹の蛍が入っていた。二人で灯りを楽しんでから、逃がした。

3月19日
こいしちゃんがどこからか人生ゲームを持ってきたのでやることに。
じゃんけんで順番を決めて僕の先行、ルーレットを回すと「32」の数字が。
マスを進めてみると、「就職する」のマスに。何の嫌がらせだ。

3月20日
「一年の計は簡単にあるんだよ!」ということなので習字をすることに。
僕は順当に「健康第一」と書いた。こいしちゃんのを覗いてみると、「ケーキが食べたい」と書いてあった。
「それは七夕じゃ?」と突っ込むと、「景気が食べたい」に書きかえた。ふむう。

3月21日
「これはネコさんの絵ー!」「おお、可愛らしい」
「これは犬の絵ー!」「うん、うまく特徴を捉えてるね」
「これは内臓が飛び出してる貴方の絵ー!」「何か恨みでもあんのかよ」

3月22日
地元の水族館にこいしちゃんをつれてデート。
こいしちゃんは、他の魚には目もくれずクラゲをじっと見つめていた。
2時間ほど立ち尽くして一言、「またね」。何か通じるものでもあったのかな。

3月23日
「そろそろ違う帽子も被ってみたら」と言うと、いやいやと首を振られた。
理由を聞いてみると、「被った事がないから判らない」とのことだった。
ためしに麦藁帽子を被せてみると、農家の子供みたいになって大いに笑えた。

3月24日
「また吉野屋に行きたいー!」というの連れて行くことに。
「ねぎだく一つ!」と注文するのを微笑ましく見ていると、到着したねぎだくを見て「私ネギ無理」の一言。
結果、僕のつゆだくと交換することになった。お前ネギだく言いたかっただけなのかよ。

3月25日
買い物から帰ってくると、「部屋の模様替えをしておいたよ!」とはしゃぎながからこしいちゃんがリビングから出てきた。
中を覗いてみると、部屋が真っ白な家具とカーペットだけになっていた。
理由を聞くと、「私が目立つように」とのこと。可愛い奴め。

3月26日
こいしちゃんが目にゴミが入ったー!と言ってきたので目薬を差してあげることに。
「じゃあ注すよー」と言いながら第3の目に注したら、少しだけ瞬いた。
もしかしたら治るのか!?と一瞬思ったが怖かったので次は普通に注した。

3月27日
こいしちゃんと一緒に食材の買出し。
「これが食べたい」と言っていた雪見大福を買ってあげた。帰って袋から出してすぐに食べ終えたこいしちゃん。
えらく速いなー、と思ったら皮だけ食べられていた。もったいないので残りは僕が食べた。

3月28日
「ご飯にする、お風呂にする、それとも、もう寝る?」
「こいしちゃんがいい」
「もちろん全部、私と一緒です!」 笑顔で抱きしめた。

3月29日
「膝枕っていいよね」とこいしちゃんが呟いたので、「これはチャンス!」と直感が注げた。
「うんうんわかるわー」というとこいしちゃんに押し倒されて膝枕にされた。
当初の予定とは違ったが、こいしちゃんのやわらかい首筋が楽しめたので、まあいい。

3月30日
こいしちゃんが居なくなった
色んなところを歩き回った
いない

3月31日
こいしちゃんがどこにも居ない


4月1日


鏡を見ると、そこにこいしちゃんが居た。
そうだ、僕のこいしちゃんはここに居るんだ。
何も怖い事はない、これからもゆっくりと二人で。



ふたり?
こいしキチガイ
http://twitter.com/Lacenaire_ssw
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2011/04/01 02:19:58
更新日時:
2011/04/01 02:19:58
評価:
6/9
POINT:
4216331
Rate:
84327.12
簡易匿名評価
POINT
0. 16331点 匿名評価 投稿数: 3
1. 1000000 奇声を発する(ry ■2011/04/01 02:26:36
おおお…
2. 1000000 名前が無い程度の能力 ■2011/04/01 02:28:53
作者……もう休むんだ……
3. 100000 名前が無い程度の能力 ■2011/04/01 02:47:38
なんてこったい……
4. 1000000 名前が無い程度の能力 ■2011/04/01 06:31:44
ムラムラフズムラァ!
6. 100000 ぴこさ ■2011/04/02 11:57:38
衰えないね
8. 1000000 名前が無い程度の能力 ■2011/04/04 00:15:22
もういい・・もういいから・・・
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