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「お嬢様? 何をなされておいでで?」
「ああ咲夜? 見てわかるでしょう。絵を描いているのよ」
「お洋服が油絵の具塗れですわ。キャンバスは服でしょうか」
「この傑作が見えないとはおまえの目はガラス玉か」
「ガラスより希少な宝石ですわ」
「はん」
「あら……何枚も。これは、物語……?」
「フランに絵本を与えようと思ってね。よき姉は忙しいわ」
「絵本……絵本? いささかキャンバスが大き過ぎるような」
「小さくまとめるのは任せる。得意でしょ細かい作業」
「なるほど。よきメイドは忙しいですわ」
「よし、これで完成」
「五枚の物語ですか」
「これで過不足ないのよ」
「………………」
「おまえの『眼』にはどう映る?」
「それを私に訊きますか」
「悪魔の『眼』に訊きたいのさ」
「希少な宝石たるこの『眼』の答えはただ一つ」
「言ってみな」
「血よりも紅いこの『眼』には、素晴らしい物語だと映ります」
「だろう?」
「ええ」
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二度目ましてなんだぜ
犬井ずぼんなんだぜ
猫井はかまじゃないんだぜ
犬井ずぼん
ちょっとダークですがこんな絵本読んでみたいなと思いました!
なーんて妄想