さっとりんりん!
作品集: 1 投稿日時: 2011/04/01 01:45:36 更新日時: 2011/04/01 01:49:29 評価: 2/11 POINT: 2063215 Rate: 34387.33
分類
さとり
燐
大好きです。さとり様。
「ぶばっ」
うわぁ。
きたなっ。
「……き、きたなって! あなたがいきなり変なことを言うからでしょう!」
あたいは何も言ってませんよ。
ただ心の中で想っただけです。
「同じことです!」
まあまあ、そんなに怒らないで下さいよ。
あ、でも噴き出したお茶はちゃんと自分で拭いておいて下さいね。
布巾は台所にありますので。
「…………」
何ですか?
その何か言いたげな瞳は?
「…………」
あたかも『それが主人に対するペットの態度?』とでも言いたげですね。
まあでもわかりませんけどね。
あたいは心が読めませんからね。
「……じゃあ口で言いましょう。そう思っているのですよ」
ああ、そうだったんですか。
でもいくらペットでも、主人が自分の過失で噴き出したお茶まで処理する義務はないと思いますよ。
「…………」
何ですか?
その何か言いたげな瞳は?
「…………」
あたかも『あなたの所為でしょう』とでも言いたげですね。
まあでもわかりませんけどね。
あたいは心が読めませんからね。
「……じゃあ口で言いましょう。そう思っているのですよ」
ああ、そうだったんですか。
でもなんであたいの所為だと?
「それは、その……あなたが」
あたいが?
「その、いきなり」
いきなり?
「…………」
さとり様、そんな真っ赤な顔して俯いたって分かりませんよ。
一体全体、あたいが何をしたって言うんです?
「……もういいです」
あれ、どこへ行かれるんです?
「布巾を取りに行くんです」
そんなの後であたいがやるからいいですよ。
さとり様にそんなことさせられません。
「あっ、あなたがさっき言ったからでしょう! 自分で拭けって!」
あたいは何も言ってませんよ。
ただ心の中で想っただけです。
「…………」
あら?
さとり様?
「…………」
なんということだろうか。
へそを曲げたさとり様は、自ら第三の瞳を閉ざしてしまわれた。
困ったな。これは困ったな。
おーい、さとり様ー?
「…………」
うーん、どうやらマジで閉ざしてしまったようだ。
つまりもう、あたいが何を想っても、それがさとり様に伝わることはないということ。
「…………」
大好きです、さとり様。
「…………」
好きですよ、さとり様。
「…………」
本当に好きなんですって、さとり様。
「…………」
ねえ、さとり様。
「…………」
……さとり様。
「…………」
……。
…………あー。
まったく、しょーがないなあ。
「大好きです。さとり様」
第三の瞳は静かに開かれた。
了
「かっ、勘違いしないで下さいよねっ! 口で言われるより、心で想われた方がまだマシだったというだけなんですからねっ!」
「さとり様、それツンデレになってないです」
まりまりさ
作品情報
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2011/04/01 01:45:36
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1.
1000000
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奇声を発する(ry
■2011/04/01 01:47:57
ホッとした気持ちになりました
3.
1000000
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名前が無い程度の能力
■2011/04/01 02:42:31
ツンデレ下手、これは流行る
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