- 分類
- アリス
- 霖之助
常夏の日差しが降り注ぎ私を照らしている。
そう、ここは南の島。
誰もいない小さな島のプライベートビーチに私はいるの。
青い海、そして雲一つ無い綺麗な空。
なんて素敵な光景なのかしら。
世界の全てが私の為にある様な錯覚に陥るわ。
青い海が光を浴びてキラキラと輝き、まるで宝石の様
あの深い紺碧は、トルコ石かしら。それともラピスラズリかしら。
まあ、どちらでもいいわね。
ふふっ、と微笑み大きく海に手を振る私。
と、その時、私に向かって駆けてくる足音が聞こえたの。
誰の足音かは分かってる。
でも、私を待たせたのよ?
そう簡単には振り向いてあげないんだから(ハート)
「お〜い!!」
彼の駆けてくる足音が聞える。
快活な彼の足音。
聞いてるだけで思わず胸がドキドキしちゃう!!
でも、そこで振りむいちゃ駄目よ、私。
ツンデレの基本はツンからだって黒柳さんも言ってたもの。
「遅かったじゃない、何してたのよ」
「ごめん、ごめん。ちょっと着替えに手間取っちゃってさ」
すまなさそうな彼の声
でも、それで許しちゃダメダメ!!
ちょっと怒った様に振り向く私
でも、その目の前にハイビスカスの花束が差し出されたの。
ニッコリ笑う彼、私はもうそんな彼にメロメロ(ハ→ト)
もう、着替えに手間取ったなんて嘘ついちゃって……許さないんだからっ!!
「ダ〜メ!!許さない(ハ〜ト)」
そう言うと、私は波打ち際を駆け出したの。
勿論彼は私の跡を追って駆けてくる。
二人だけの浜辺で、二人だけの追いかけっこ。
「あはははっ!!待ってくれよ、アリス」
「うふふふ、霖之助さん!!私を……捕まえてみて(は〜と)」
- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2011/04/01 01:15:39
- 更新日時:
- 2011/04/01 01:15:39
- 評価:
- 2/4
- POINT:
- 2008776
- Rate:
- 80352.04