- 分類
- さなTaku
↓前回までのあらすじ↓
早苗「私はTakuさんのことが好きなの……っ!」
Taku「ぼくもだよ……ああ、早苗……」
私たちはそのあと、キスをして幻想的な世界へと足をふみいれた・・・
Takuさんは優しく、私の心も体もうけとめてくれた・・・
私はただただ、幸せだった・・・
Taku「ハッ・・・ドリームか・・・」
↑前回までのあらすじここまで↑
↓以下本編↓
そう、全ては夢だったのだ――。
爆発オチ・結婚オチと並ぶ伝統的終幕形態である夢オチの前には、いかに上位のメタ的存在である作者(注:この場合はTaku。空を飛ばないものだけを指す)であろうと、所詮全ては絵空事であるという非情な現実には敵わないのであった。
「どうして俺は、こんな悲しい夢を見てしまったんだ」
布団の中で上半身だけ起き上がり、床の上に放置しっぱなしのハイネケンの缶に目を向ける。
隣には半分ほどになったウヰスキーの瓶が、ごろりと転がっていた。
「そうか……昨日は結構飲んだんだったな……」
久々にお気に入りの音楽(オルタナ変拍子系)を聴きながら、失恋の悲しみを忘れるために、一人部屋で踊り狂ったことを思い出した。
そうして疲れ果てた末に、泥のように眠りについたのだった。
「なんて……虚しい人生なんだ……」
軽い二日酔いの残る頭を抱え、あまりの空虚さに溜息を吐いた。失恋はするわ企業からはお祈りメールしか来ないわツイッターのタイムラインではカップルがイチャイチャしてるわ……。現在の俺を取り巻く環境は、総じてファックだった。挙句の果てには、現実には存在しえない二次元美少女とイチャコラする夢を見てしまった。「二次元に埋没した俺の人生に、一体何の意味があるのだろうか」などと考えてしまい、鬱のエントロピーだけが無限に増大していく。
悲しみに暮れていると、隣で寝ている早苗が目を覚ました。
早苗「むにゃ……。Takuさん、もっとあっち寄ってくださいよ……さむいです……」
Taku「あ、起こしちゃったか。ごめんね、さなピー。ちゅっちゅっ」
早苗「んちゅ……その呼びかたやめてくださいよ・・・もう・・・///」
Taku「やーだよ///」
早苗「・・・ばか/////」
◆
そうして、Takuさんはキスをすると、私を優しく抱いてくれたのです・・・
まるで、夢の中にいるような心地でした・・・
私はただただ、幸せでした・・・
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- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2011/04/01 00:07:58
- 更新日時:
- 2011/04/01 00:07:58
- 評価:
- 24/40
- POINT:
- 24116988
- Rate:
- 117643.97
あったか?
ああ、すまないそれは明日の出来事だったよ
就活……諦めないでとしか言えねえ……
笑って来年もこういう馬鹿できることをお祈りします
お互いガンバロウゼー