恐慌焦燥話

幻想郷の性格異変

2017/04/01 23:55:36
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KeyのKanonネタが存分に入っています
Kanonをアニメかゲームやっていないと意味不明です
あとキャラ崩壊が激しいです
それでも良ければどうぞ














「花見に行きたい」
幻想郷に移動してから約半年後 いきなり諏訪子様は言い出した
「いいですね、ソメイヨシノなら早いですが 山桜や彼岸桜なら見ごろを迎えているでしょう」
同じく一緒に幻想郷から移動してきた東風谷早苗は、そわそわしながら返事をする
今年の春は肌寒く、神社は山頂近くなので ソメイヨシノが満開になるまで約2週間ほどかかる
現状ではまだつぼみの状態である

「私も賛成だな 私たちは幻想郷に来て日も浅いし ここらで他の者たちと交流を深めるのも、
信者獲得には必要なことだし」
こちらも同じく 早苗たちと一緒に移動してきた神奈子も同意した

「それなら私は町の方に行ってお花見をするための、お酒と料理を買ってきます。
神奈子様、諏訪子様たちは場所選びをお願いします」

いきなりな提案だったが早苗もまんざらではないしなにより、あの宴会の雰囲気は好きなので
意気揚々と町に買い物に出かけた
この先起こる 常識にとらわれないな体験を予想なんて誰ができたのだろうか






「これで買い物はよし。 お酒も上等な日本酒手に入ったし、料理も春の山菜を始め山では取れない珍しい
食材も入ったし 今日は天麩羅がおかずかな…」
そんなことを考えながら、街中の商店街を歩いていると
「そこのひと どいてどいてどいて!」
商店街の大通りをものすごい勢いで走ってくる、白と黒のふわふわした服装の可愛らしい少女が早苗に向かって走ってくる
とっさのことに何もできず少女との距離は縮まる

どーん

「うぐー、痛いよ」
白黒の少女はそんなことを言いながら鼻の頭をこすっている
見た目は早苗より少し小柄だが、かぶっているとんがり帽子のため同じくらいに見える
手には紙袋を持っていて、とても慌てているようだった
「ごめんなさい あまりにもあなたが速かったので て、あなた魔理沙さんじゃないですか!」
「うぐーそんなに速くないよ それよりも話は後 逃げる」
「どこに連れていくのですかー」


白黒の少女もとい魔理沙にひっぱられて百花屋という甘味処に連れていかれた早苗
そこでやっと落ち着いて話を聞くことができた
「ところで魔理沙さん何やっているのですか?」もっともな質問を早苗が聞くと
「魔理沙ってだれ? 僕は月宮あゆ 探し物をしていたらたい焼きの出店があって、注文したところまではよかったのだけれどもお金を払おうとしたとき、頭の中で
死ぬまで借りていけばいいじゃん と心の声が聞こえそれに従ったら店のおじさんが追っかけてきたので必死になってにげてきたのだよ」
「それって買い逃げじゃないですか そしてあなたその恰好どう見ても魔理沙さんですよ」
「えー何この格好 お人形さんみたいにふわふわした格好道理で走りにくいと思ったよ」
早苗はなんとなく察した、この見た目魔理沙みたいな子は、何かの事情で魔理沙が別人格になってしまった 
これは噂に聞いてきた異変である それなら私が解決しないと
意外と正義感が強い早苗であった
「まずは、たい焼き屋さんにお金を払って謝らないといけませんね あゆさん(怒)」

これからは便宜上早苗たちは性格のキャラ名で他のキャラを呼んでいきます


追っかけてきたたい焼き屋さんに謝り 代金を支払ったところで早苗は迷った
異変の話は聞いたことがあるけれどどうやって解決するべきか全く見当もつかない
「ところであゆさん、ここに来る前の記憶とかきっかけに心当たりないですか?」
「うーん前居たところは北の街しか覚えてないし 商店街で祐一君て子と遊んだ位かなーきっかけはわからないよ 気づいたら此処に居たしタイムスリップしたのかと思ったよ みんな着物着ているし」
「そうですか、それで探し物ってどん物かわかりますか?もしよければ一緒に探しましょう それがきっかけで元の世界に戻れるかもしれませんし」
「確か大切な物だったはず 形は12センチ約4寸ぐらいの人形だったはず」
あゆは自然と此処の言葉を理解し単位とかも思ったことが伝えることができた
「私はこの辺では見てないですね、あゆさんの状態も気になりますし いったん博麗神社に行きましょうか 霊夢さんに聞けば何かわかるかも」
「そうだね僕もこの状況を整理したいし お願いするよ 早苗」

こうして早苗たちは博麗神社に向かっていった
博麗神社にて
「霊夢さんいますか 早苗です 異変について相談あるのですがー」
いつもならけだるそうに縁側にいるか境内を掃除している霊夢であるが今日は様子が変である
なぜならば八雲紫の膝枕にて猫のように寝ていたのである それも肩には見慣れない茶色のブランケットをかけて
「あー早苗 おはよう、どうしたの?せっかくお姉ちゃんの膝枕で気持ちよく寝ていたのに起こすなんて そんなことする人嫌いです!」
なんと霊夢が可愛らしくウインクしながら返事をしてきた
「霊夢さんどうしたのですか 魔理沙さんの様子が変だったので原因を探りに霊夢さんの案を聞こうと思ったのに霊夢さんもなんか変ですよ!」
早苗はパニックになったいつもけだるそうにし、他人に興味がない霊夢が他人に頼ってそのうえ変な口調になっていたら混乱する
「ところで霊夢霊夢て誰ですか? 私は御坂栞 そして膝枕してもらっているのは私の姉の御坂香里よ」
「そうよ、ここにいるのは私の大切な妹 栞ですわ 霊夢とか言わないでちょうだい早苗!」
早苗から見たら八雲紫 自称御坂香里にもそう言われ早苗は一瞬混乱したが あゆの一言で簡単に理解できた
「これは、私の知り合いの御坂姉妹の性格がこの人たちに乗り移っているのでは 性格が影響受けていない早苗は東風谷早苗として認識できるけど
僕はたぶん月宮あゆとして認識されていると思う」
「なるほど それならば納得いきますね私のことは早苗と理解しているのに 霊夢さんや紫さんのことを栞、香里と呼んでいる意味が分かります
しかしこんな状態ならせっかくの霊夢さんも頼りになりませんね 完璧に栞として性格がなってしまっているようですし
こうなれば自力で解決するしかないですね 栞さんおやすみのところ邪魔してすみません」
そういいながら早苗はあゆと一緒に博麗神社を後にした

「早苗 次はどうするの なにかあてはあるの?」不安そうにあゆが早苗の顔を覗き込んだ
「そうね魔法の森を抜けて永遠亭に行ってみましょう あそこなら優秀なお医者さんがいるから性格の変化について情報があるかもしれないし」
博麗神社からしばらく魔法の森へ向かっていくと途中で橙と藍に出会った
「こんにちは橙さんと藍さん いい天気ですね」とにこやかに早苗があいさつすると
「やっと見つけた あなただけは許さないんだから!」いきなり橙が早苗に向かって殴りかかってきた
いきなり知り合いに絡まれびっくりする早苗であったがいかんせん 橙のパンチはポコポコパンチで痛くもなく数発殴ったらいきなり橙が倒れた
「え、どうしたのですか 私なにかしましたか?」またもや混乱する早苗であったが隣にいた藍が
「この子は一瞬の奇跡の中にいるのです 多めに見てあげてください 私が橙に変わってお詫びします」
そして藍は倒れた橙をおんぶしながら去って行った

いきなり襲い掛かってきたり謝れたりびっくりした早苗であったがあゆ曰く
「さっきの子たちは殴りかかってきた子は沢渡真琴ちゃんと謝ってくれた人は天野美汐さんだね まさか彼女たちもここにいるとは
もしかしたら他の子たちもいるかも」
そうなんだ と理解しつつ予想以上に変異の範囲の大きさに戸惑っている
早苗はこの性格異常な変異を無事解決できるのだろうか

「まあともかく永遠亭に行ってあゆさんを見てもらいましょう」
しばらく進んで行くと魔法の森の中で一件の家に出くわした
「ちょっとアリスの家で休憩しましょうか?」
「了承 ところでアリスってどんな人なの?」
「普段はクールで自分から人付き合いしないけど 困った人間には優しい人形つかいよ」
そんなことを言いながら アリス家のドアをノックし返事をまっていると、いきなり大量の目覚ましの音が家から響いてきた
「アリス大丈夫 どうしたの?」
早苗は返事を待たずアリスの家に突撃しカエルの人形を抱えて目覚まし時計に囲まれて眠っているアリスを揺さぶりながら起こした
「うにゅー地震だおー」アリスはこんな騒音の中でも何事もなかったように目覚め半分寝ぼけていた
「アリス大丈夫 どうしたの?」再度早苗が問いかけるとやっと寝ぼけていたアリスが
「おはよう早苗 あとあゆちゃんもどうしたのこんな朝早くに?」
早苗は実感した この子も何かしら性格がかわってしまっている私の知っているアリスじゃない
そして寝ぼけながらリビングに早苗たちを案内し 持っていた人形を自分の隣に置きオレンジ色のジャムとクッキーとコーヒーを用意した
「けろぴーはここ あゆちゃん、早苗 よかったら魅魔さまからもらったジャム食べる?」
それを見た瞬間 あゆはすーと立ち上がり 「名雪さんコーヒーご馳走様 用事があるのでジャムはまた後で」
早苗を引っ張りアリスの家から出ていった
「どうしたのですか あゆさんせっかくおいしそうなクッキーとジャムでしたのに」
「うぐーなんかあのジャムは食べたらいけないと本能が訴えてくるのだよ あと早苗がアリスって言っていた子は水瀬名雪さんになっていたよ
あの寝ぼけ具合、カエルのぬいぐるみ私の知っている名雪さんだし」
「そうなのですか これはかなり変異の範囲は広がってますねいち早く原因を探さないと」

そしてなんだかんだで永遠亭についた二人
そこでは異常な光景が広がっていた
普段は気苦労が絶えない優曇華が日本刀を持ちながら「私は魔物を討つものだから」といいつつウサギたちを追い回し
頼みのお医者さん永琳は「あはは まりかるえりりんだよー」と星と月をかたどったステッキを持ちながらポーズを決めている
そしてここの主である輝夜はいつもの着物を着ず しろいワンピースで「えいえんはあるよ ここにあるよ」
とか口ずさんでいる

流石に今日1日でいろんな人を見てきた早苗であったがこれには唖然となった
しかしあゆは冷静に「うさ耳をつけた子は 川澄舞 お姉さんぽい魔法少女は倉田佐祐理 そして黒髪のワンピースの子はunknown
たぶんONE~輝く季節へ~のキャラだよ」
もう何が何だかわからないよ


早苗はこの性格異常な変異を無事解決できるのだろうか 来年に続く
急いで作った
半年前から考えていたネタです
月宮 あゆ
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