1.十六夜咲夜の事情
なにせ十六夜咲夜は自他共に認める瀟洒ウーマンである。
故に頭のてっぺんからつま先まで瀟洒でなくてはならない。パーフェクト瀟洒である事こそ、彼女のアイデンティティである。
なのではあるが、彼女は今、瀟洒ではなかった。
頭の天辺は瀟洒である。カチューシャの角度の決まり具合は完璧すぎて怖いぐらいであった。ヴィクトリア期のイギリスにだってあんなに決まった事はないはずだって、実際。 ところがである、つま先までいかないうちに瀟洒ゲージが尽きてしまうのである。いや、せっかくゲージ満タンで進んでたのにある一点でゲージ事態が爆散してしまうのである。
本来ならグッとくびれて瀟洒ゲージの表面張力を高めるはずの腰である。
なにせ彼女の足は、
キュラキュラキュラキュラ
キャタピラだったのである。
十六夜咲夜は今やタンクであった。
2.不毛な努力と不労所得
十六夜咲夜はそれでも工夫をこらした。タイムストッパーである事を活かした、無制限一本勝負で頭を捻ってみたが、成果は得られなかった。
キャタピラにお花のアップリケをつけてはみたが、キュラキュラという勇壮な足音(?)と合わさっては瀟洒というか珍妙な事になってしまった。
たまたま通りがかり感想を求められた霧雨魔理沙は、「フラワリングナイトって幽香の曲みたいで紛らわしいよな」と逃げの手を打って去っていった。
八方塞がりな咲夜に紅魔館のみんなは優しかった。彼女は彼女でいるだけで、主人も、その妹も、友人も、友人の使い魔も、門番も、妖精メイド達も、ホフゴブリンも、みんなが優しく、咲夜がやっていた事と全く同じとは言わないまでも、精一杯の心遣いで彼女を励ましてくれた。
それは彼女にとって何よりの所得であった。
3.犯人とその傾向
いやいや。いい話風にまとめてみてもメイドがタンクじゃねえ。
というわけで犯人探しタイム。
A案(お気付きかとは思いますが)
・お嬢様が咲夜の運命をいじったのかもしれない
まあ、漠然としすぎててね。正直持て余すところじゃない? お嬢様の能力って。なんとでも言えちゃうし。
でも、これはないと断言できるね。
お嬢様ならキャタピラつけたんならきっとドリルもつけるだろうし。
B案(ショーシャンクと瀟洒って似てたから)
・パチュリー様が新しい呪文をとちったのかもしれない
高度に発展したなんちゃらはなんちゃらって言い張ることで、魔法なのにタンクは機械的だなってツッコミは回避できない? できないですか、そうですか。
C案(でも瀟洒ンクだと「ンクって何? となるので」)
・妹様が十六夜咲夜の概念を中途半端に破壊しちゃったのかもしれない
シリアスなあれがあって、河童が義足作るのに無駄なギーク根性発揮してタンクっちゃうパティーン。
だから河童ならドリルも装着するだろって事でボーツ!
D案(タンクも着けちゃえ!「~はいいぞ」ってオチまで射程に入るし!)
・永夜抄で初めてあった時に彼女の腰のラインってタンク栄えするんじゃね? と驚愕の発見をした永琳が改造手術を施したのかもしれない。
これどうやって没にしようね?
ドリル天丼ネタで押し切れないかな。月人特有の感性ならドリルがないとおかしいとか言って。でも、それだと今までのドリルがないからおかしいの前提も狂っちゃうんじゃ?
んー、タンクに栄える腰のラインなんてないって常識的な方向で一つ。
E案(でもタンクってしちゃうと元々の語呂の良さみたいなのが消えて)
・しまうんだよね。そこで没にできないあたり貧乏性というか、拾い食い根性というか
結局、キュラキュラいわせてる咲夜さんのイメージが鮮やかすぎたんだね。
ゲージ爆散で昭和特撮思い出してからの→ドリルつけたタンクって昭和特撮に多いよなからのドリルネタで天元突破を狙ってはみたんですが、うまくつながらず。電力自由化のニュース流れてたから、瀟洒自由化を狙う商社の罠みたいなところもポッケに入れてはみたんですが、使いどころを作れず。
正直何か何か適当にくっつけたらうまいこと言ったみたいな落とし方が出来るものは落ちてないかな。
うーん……
察しのいい方は、タンクとフラワリングナイトのところで気づいたかな?
書いてる方は電力自由化のニュースで適当にダジャレ作ったあたりまで思いついてなかった。悪いの、察し。
察して、その上最後まで読んでいただいた方は、中盤あたりでトリックが割れたミステリーみたいな気まずさがあったかもしれないですが、お、章タイトルとミステリーで繋がった……? こういう幸運って創作の醍醐味みたいなところは……無計画なだけですか、そうですか)、まあ、言いますね。
ふらわ~戦車。
終わりなのです
なにせ十六夜咲夜は自他共に認める瀟洒ウーマンである。
故に頭のてっぺんからつま先まで瀟洒でなくてはならない。パーフェクト瀟洒である事こそ、彼女のアイデンティティである。
なのではあるが、彼女は今、瀟洒ではなかった。
頭の天辺は瀟洒である。カチューシャの角度の決まり具合は完璧すぎて怖いぐらいであった。ヴィクトリア期のイギリスにだってあんなに決まった事はないはずだって、実際。 ところがである、つま先までいかないうちに瀟洒ゲージが尽きてしまうのである。いや、せっかくゲージ満タンで進んでたのにある一点でゲージ事態が爆散してしまうのである。
本来ならグッとくびれて瀟洒ゲージの表面張力を高めるはずの腰である。
なにせ彼女の足は、
キュラキュラキュラキュラ
キャタピラだったのである。
十六夜咲夜は今やタンクであった。
2.不毛な努力と不労所得
十六夜咲夜はそれでも工夫をこらした。タイムストッパーである事を活かした、無制限一本勝負で頭を捻ってみたが、成果は得られなかった。
キャタピラにお花のアップリケをつけてはみたが、キュラキュラという勇壮な足音(?)と合わさっては瀟洒というか珍妙な事になってしまった。
たまたま通りがかり感想を求められた霧雨魔理沙は、「フラワリングナイトって幽香の曲みたいで紛らわしいよな」と逃げの手を打って去っていった。
八方塞がりな咲夜に紅魔館のみんなは優しかった。彼女は彼女でいるだけで、主人も、その妹も、友人も、友人の使い魔も、門番も、妖精メイド達も、ホフゴブリンも、みんなが優しく、咲夜がやっていた事と全く同じとは言わないまでも、精一杯の心遣いで彼女を励ましてくれた。
それは彼女にとって何よりの所得であった。
3.犯人とその傾向
いやいや。いい話風にまとめてみてもメイドがタンクじゃねえ。
というわけで犯人探しタイム。
A案(お気付きかとは思いますが)
・お嬢様が咲夜の運命をいじったのかもしれない
まあ、漠然としすぎててね。正直持て余すところじゃない? お嬢様の能力って。なんとでも言えちゃうし。
でも、これはないと断言できるね。
お嬢様ならキャタピラつけたんならきっとドリルもつけるだろうし。
B案(ショーシャンクと瀟洒って似てたから)
・パチュリー様が新しい呪文をとちったのかもしれない
高度に発展したなんちゃらはなんちゃらって言い張ることで、魔法なのにタンクは機械的だなってツッコミは回避できない? できないですか、そうですか。
C案(でも瀟洒ンクだと「ンクって何? となるので」)
・妹様が十六夜咲夜の概念を中途半端に破壊しちゃったのかもしれない
シリアスなあれがあって、河童が義足作るのに無駄なギーク根性発揮してタンクっちゃうパティーン。
だから河童ならドリルも装着するだろって事でボーツ!
D案(タンクも着けちゃえ!「~はいいぞ」ってオチまで射程に入るし!)
・永夜抄で初めてあった時に彼女の腰のラインってタンク栄えするんじゃね? と驚愕の発見をした永琳が改造手術を施したのかもしれない。
これどうやって没にしようね?
ドリル天丼ネタで押し切れないかな。月人特有の感性ならドリルがないとおかしいとか言って。でも、それだと今までのドリルがないからおかしいの前提も狂っちゃうんじゃ?
んー、タンクに栄える腰のラインなんてないって常識的な方向で一つ。
E案(でもタンクってしちゃうと元々の語呂の良さみたいなのが消えて)
・しまうんだよね。そこで没にできないあたり貧乏性というか、拾い食い根性というか
結局、キュラキュラいわせてる咲夜さんのイメージが鮮やかすぎたんだね。
ゲージ爆散で昭和特撮思い出してからの→ドリルつけたタンクって昭和特撮に多いよなからのドリルネタで天元突破を狙ってはみたんですが、うまくつながらず。電力自由化のニュース流れてたから、瀟洒自由化を狙う商社の罠みたいなところもポッケに入れてはみたんですが、使いどころを作れず。
正直何か何か適当にくっつけたらうまいこと言ったみたいな落とし方が出来るものは落ちてないかな。
うーん……
察しのいい方は、タンクとフラワリングナイトのところで気づいたかな?
書いてる方は電力自由化のニュースで適当にダジャレ作ったあたりまで思いついてなかった。悪いの、察し。
察して、その上最後まで読んでいただいた方は、中盤あたりでトリックが割れたミステリーみたいな気まずさがあったかもしれないですが、お、章タイトルとミステリーで繋がった……? こういう幸運って創作の醍醐味みたいなところは……無計画なだけですか、そうですか)、まあ、言いますね。
ふらわ~戦車。
終わりなのです