「最近どうも月が…ヘンよね?」
誰もいない門の前、彼女は思い出したように呟いた
普通の人間では気がつかない、けれども妖の者は確実に感じるこの異変…
「中国4000年のこの感(?)が怪しいと言ってるわっ」
… … …確実?
「ちょっと調べてみようかしら?」
そういうと彼女は立ち上がり門に鍵を(勝手に)かけ、歩き出した。
「朝までに帰ってくれば大丈夫よね」
…確か咲夜はまだ帰ってきていないような…
こうして彼女は単身動き出した。
彼女は感じていた、この空の向こうの大きな力を。
彼女は信じていた、『正義は必ず勝つ』と。
まだ夜は始まったばかりである…