「……おはよう」
「おはようございます。今日はまあ良い天気な気がしますね」
「……咲夜、昨日もさんざん言ったわよね?」
「レミリアお嬢様の言うとおりだということは分かっています」
「じゃあ、なんであなた成仏してないの?」
「そんなの当然じゃないですか」
「そうやっていつもこのあと私の為って言うのよね」
「そうですね。おっしゃるとおりです」
「でも、本当はあなたがいつまでも私に仕えていたいんでしょ?」
「……それは言わないお約束です。それに、私が居なくなったら困りませんか?」
「ええ、とても困るわね」
「なら、別にいいんじゃないでしょうか? こうやって幽霊になりましたが今まで通りに……仕事もこなしてますし」
「あ、紅茶」
「最上級の一杯です」
「……おいしい」
「死後、地縛的な執着から私はメイドの能力はさらに上昇しましたから。しかも、現在もその執着心から来る何かで能力がメイドの能力は上がり続けています。上昇気流です」
「でしょうね。今のあなたはガスっぽい幽霊だもの。一応、ヒトカタの形態を保っているけど。妙に宙に浮いてるし」
「20代前半の完璧ボディも保ってますよ」
「見た目わね」
「ガスっぽいですけどね。ははは!」
「はははじゃないわ。いつまで、あなたガスっぽいままで居る気なの?」
「それは成仏するまでですよ。私は成仏するまで幽霊ですから」
「……咲夜。なら、あなたを復活させましょう。それで良いわね?」
「駄目です」
「なぜ?」
「それでは私は人間では無くなってしまいます。お嬢様達が私のお葬式をしっかりとしてもらえたので、しっかり埋葬されたお墓の中で骸骨になっています」
「いいじゃない、骸骨でも。可愛い服はあてがってあげるし。埋葬したときもパチェに頼んで劣化しないように死に装束のメイド服に魔法をかけてもらったわ」
「骸骨は駄目です」
「幽霊が良くて。骸骨が駄目なの?」
「骸骨なら、美鈴にも出来ます」
「生憎、美鈴は妖怪だからまだまだ死んでしまう予定は皆無だけれど?」
「その点は大丈夫です」
「何が大丈夫なの?」
「だって、私のお葬式を友引ににしてもらったじゃないですか」
「友引?」
「友を引く日です。友人みんな黄泉に道連れの日ですよ」
「あー、そういうことね」
「そうです」
「いくら咲夜でも美鈴を友引なんてしたら私が全力で阻止するわ」
「……お嬢様、小悪魔は友達に入りますか?」
「駄目」
「でも、でも。私はお嬢様にとってとても大切で特別な存在のはず」
「だからね。良いのよ。あなたが生きていた時にあなたから沢山の幸せをもらえたんだから。もしも、生まれ変わりがあるとしたら必ず私はこの能力を使ってあなたをここに呼ぶから」
「ならば、仕方ありませんね」
「成仏する気になった?」
「レミリアお嬢様」
「何?」
「生きて居たときは私は主従関係でしたが今はあなたのことを友達と思って良いですか?」
「あのね。だからってそうやって死にいざなうのはどうかと思うわ」
「あ、もしかして私は悪霊とかそういうのになってましたか?」
「そうね。悪霊のあなたも魅力的だとは思うけれども少し地縛すぎたんじゃないかしら?」
「よく来る小町にも言われます」
「ねえ、小町は私の事何か言っていなかった?」
「言う前に追い返してますよ。何かレミリアお嬢様に言いたいのであれば主人を連れてくるように。来ないなら待てと」
「……あなたには負けたわ」
「勝つとか負けるとかじゃなくてですね」
「あれから。5000年くらいでしょ? 勝ったも同然じゃない」
「3000年くらいならそうだと言えたかもしれませんね」
「あっちでも苦労させないでよ?」
「白玉楼に塗る紅いペンキは準備しておきました。本当は外壁だけでも煉瓦にしようと思ったのですがすみません」
「あそこは、紅が映えそうね」
「ただ、まだあそこには住民が」
「……あなたはさっそく苦労させる気なのね」
「でも、そうじゃないと面白くは無いですよね?」
「それもそうね」
「パチュリー様が待ってます。続きは弾幕ごっこで!」
「おはようございます。今日はまあ良い天気な気がしますね」
「……咲夜、昨日もさんざん言ったわよね?」
「レミリアお嬢様の言うとおりだということは分かっています」
「じゃあ、なんであなた成仏してないの?」
「そんなの当然じゃないですか」
「そうやっていつもこのあと私の為って言うのよね」
「そうですね。おっしゃるとおりです」
「でも、本当はあなたがいつまでも私に仕えていたいんでしょ?」
「……それは言わないお約束です。それに、私が居なくなったら困りませんか?」
「ええ、とても困るわね」
「なら、別にいいんじゃないでしょうか? こうやって幽霊になりましたが今まで通りに……仕事もこなしてますし」
「あ、紅茶」
「最上級の一杯です」
「……おいしい」
「死後、地縛的な執着から私はメイドの能力はさらに上昇しましたから。しかも、現在もその執着心から来る何かで能力がメイドの能力は上がり続けています。上昇気流です」
「でしょうね。今のあなたはガスっぽい幽霊だもの。一応、ヒトカタの形態を保っているけど。妙に宙に浮いてるし」
「20代前半の完璧ボディも保ってますよ」
「見た目わね」
「ガスっぽいですけどね。ははは!」
「はははじゃないわ。いつまで、あなたガスっぽいままで居る気なの?」
「それは成仏するまでですよ。私は成仏するまで幽霊ですから」
「……咲夜。なら、あなたを復活させましょう。それで良いわね?」
「駄目です」
「なぜ?」
「それでは私は人間では無くなってしまいます。お嬢様達が私のお葬式をしっかりとしてもらえたので、しっかり埋葬されたお墓の中で骸骨になっています」
「いいじゃない、骸骨でも。可愛い服はあてがってあげるし。埋葬したときもパチェに頼んで劣化しないように死に装束のメイド服に魔法をかけてもらったわ」
「骸骨は駄目です」
「幽霊が良くて。骸骨が駄目なの?」
「骸骨なら、美鈴にも出来ます」
「生憎、美鈴は妖怪だからまだまだ死んでしまう予定は皆無だけれど?」
「その点は大丈夫です」
「何が大丈夫なの?」
「だって、私のお葬式を友引ににしてもらったじゃないですか」
「友引?」
「友を引く日です。友人みんな黄泉に道連れの日ですよ」
「あー、そういうことね」
「そうです」
「いくら咲夜でも美鈴を友引なんてしたら私が全力で阻止するわ」
「……お嬢様、小悪魔は友達に入りますか?」
「駄目」
「でも、でも。私はお嬢様にとってとても大切で特別な存在のはず」
「だからね。良いのよ。あなたが生きていた時にあなたから沢山の幸せをもらえたんだから。もしも、生まれ変わりがあるとしたら必ず私はこの能力を使ってあなたをここに呼ぶから」
「ならば、仕方ありませんね」
「成仏する気になった?」
「レミリアお嬢様」
「何?」
「生きて居たときは私は主従関係でしたが今はあなたのことを友達と思って良いですか?」
「あのね。だからってそうやって死にいざなうのはどうかと思うわ」
「あ、もしかして私は悪霊とかそういうのになってましたか?」
「そうね。悪霊のあなたも魅力的だとは思うけれども少し地縛すぎたんじゃないかしら?」
「よく来る小町にも言われます」
「ねえ、小町は私の事何か言っていなかった?」
「言う前に追い返してますよ。何かレミリアお嬢様に言いたいのであれば主人を連れてくるように。来ないなら待てと」
「……あなたには負けたわ」
「勝つとか負けるとかじゃなくてですね」
「あれから。5000年くらいでしょ? 勝ったも同然じゃない」
「3000年くらいならそうだと言えたかもしれませんね」
「あっちでも苦労させないでよ?」
「白玉楼に塗る紅いペンキは準備しておきました。本当は外壁だけでも煉瓦にしようと思ったのですがすみません」
「あそこは、紅が映えそうね」
「ただ、まだあそこには住民が」
「……あなたはさっそく苦労させる気なのね」
「でも、そうじゃないと面白くは無いですよね?」
「それもそうね」
「パチュリー様が待ってます。続きは弾幕ごっこで!」
ポジティブですね
どことなく寂しさもありつつ、しかし朗らかで、むしろ爽快感さえ覚えるような会話でした。
貴方のお話はいつもやたらとワクワクさせてくれます
こういう話もいいですね
しね