「はぁ……」
楽園の素敵な巫女、博麗霊夢は深いため息をついた。
ここは泣く子も妖怪も黙る博麗神社。しかし閑古鳥は鳴いている。
「誰でもいいからお賽銭入れなさいよ……」
そう、お賽銭が集まらないのだ。妖怪やその他諸々が出入りしている神社にはなかなか人間が寄り付かない。妖怪もなかなか賽銭をくれないため、賽銭箱の中には無限のスペース。匠がビフォーアフターしてくれそうだ。そのためのお金はないわけだが。
もちろん霊夢はお賽銭だけを頼って生活しているというわけではないので今のところは大丈夫だが、蓄えはそろそろ底を尽きようとしている。賽銭がほしい、リアルに。食べられる草とキノコを探すワイルドライフはもうそこまで来ている。
「何かいい策はないかしらね?」
後ろに振り向いて尋ねる霊夢。スキマのおb、美しいお姉さまをあてにするつもりだ。しかし、スキマ回線は現在つながっていないらしく応答がない。まだ寝ているのかもしれない。
「ようっ!邪魔するぜ」
突然空から少女が箒にまたがって飛んできた。彼女の名は霧雨魔理沙。白黒かつ普通の魔法使いだ。
「あー喉かわいた。霊夢~、お茶にしようぜ」
いきなり押しかけてきて、しかもお茶を要求するとは親からどんな教育を受けてきたんだと憤る方もいるかもしれない。まぁ、家庭の事情なのでそっとしておいてあげてね。
華麗にスルーした霊夢は魔理沙にアドバイスを求めることにした。一応ではあるが魔法店を経営している彼女なら何か有益なことを教えてくれるかもしれない。
「そんなことより聞いてよマ・リーサ」
「区切るなよ。何を聞いてほしいって?」
相談にのってくれるあたり、いい人だ。
「かくかくしかじかなんだけどさぁ」
「カクカクシカジカ?まったく分からないぜ」
お約束を無視しないでくれ。
「なるほど、お賽銭を増やしたいんだな?それならこの魔理沙はんにお任せだぜ」
「はん?どうしたらいいの早く教えなさい!」
魔理沙をユサユサと揺さぶる霊夢。ほどほどにしないと魔理沙はんは目を回してしまうだろう。
「それならこの本なんてどうだ?パチュリーから借りてきたんだけどさ」
帽子から一冊の本を取り出す。無駄に準備がいい。
借りたと言っているが正確には盗んだというのが正しい。門番からすると強奪にあたるのかもしれないが。
「この本は?」
「経営の指南書、『もしもドラキュラの真似を敬老野球の真鍋爺が酔ってしたら』。略して『もしドラ』」
たしかに吸血鬼関係といえばそうかも。ってか、タイトルがいくない。
「そんなバッタもん要らないわよ。もっと手軽にポーンとお賽銭が増えるような秘策はないの?」
「うーん……」
魔理沙は考えた。そして出た結論。
1ヶ月後。賽銭箱はついに満杯になった。次から次へと参拝客がやってくる。そろそろ中身をかえないと賽銭が溢れてしまいそうだ。
霊夢も気合い十分。呼び込みを行う。
「守矢神社の素敵なお賽銭箱はこっちでーす!いっぱいいれていってねー!」
守矢神社の傘下にはいった博麗神社。お賽銭もたんまりだ。三柱も都合がいいと喜んでいる。みんなハッピー。
(さーて、もう少し儲かったら早苗たちをシメてまた博麗神社にもどろうっと)
人間とはそんなものである。
楽園の素敵な巫女、博麗霊夢は深いため息をついた。
ここは泣く子も妖怪も黙る博麗神社。しかし閑古鳥は鳴いている。
「誰でもいいからお賽銭入れなさいよ……」
そう、お賽銭が集まらないのだ。妖怪やその他諸々が出入りしている神社にはなかなか人間が寄り付かない。妖怪もなかなか賽銭をくれないため、賽銭箱の中には無限のスペース。匠がビフォーアフターしてくれそうだ。そのためのお金はないわけだが。
もちろん霊夢はお賽銭だけを頼って生活しているというわけではないので今のところは大丈夫だが、蓄えはそろそろ底を尽きようとしている。賽銭がほしい、リアルに。食べられる草とキノコを探すワイルドライフはもうそこまで来ている。
「何かいい策はないかしらね?」
後ろに振り向いて尋ねる霊夢。スキマのおb、美しいお姉さまをあてにするつもりだ。しかし、スキマ回線は現在つながっていないらしく応答がない。まだ寝ているのかもしれない。
「ようっ!邪魔するぜ」
突然空から少女が箒にまたがって飛んできた。彼女の名は霧雨魔理沙。白黒かつ普通の魔法使いだ。
「あー喉かわいた。霊夢~、お茶にしようぜ」
いきなり押しかけてきて、しかもお茶を要求するとは親からどんな教育を受けてきたんだと憤る方もいるかもしれない。まぁ、家庭の事情なのでそっとしておいてあげてね。
華麗にスルーした霊夢は魔理沙にアドバイスを求めることにした。一応ではあるが魔法店を経営している彼女なら何か有益なことを教えてくれるかもしれない。
「そんなことより聞いてよマ・リーサ」
「区切るなよ。何を聞いてほしいって?」
相談にのってくれるあたり、いい人だ。
「かくかくしかじかなんだけどさぁ」
「カクカクシカジカ?まったく分からないぜ」
お約束を無視しないでくれ。
「なるほど、お賽銭を増やしたいんだな?それならこの魔理沙はんにお任せだぜ」
「はん?どうしたらいいの早く教えなさい!」
魔理沙をユサユサと揺さぶる霊夢。ほどほどにしないと魔理沙はんは目を回してしまうだろう。
「それならこの本なんてどうだ?パチュリーから借りてきたんだけどさ」
帽子から一冊の本を取り出す。無駄に準備がいい。
借りたと言っているが正確には盗んだというのが正しい。門番からすると強奪にあたるのかもしれないが。
「この本は?」
「経営の指南書、『もしもドラキュラの真似を敬老野球の真鍋爺が酔ってしたら』。略して『もしドラ』」
たしかに吸血鬼関係といえばそうかも。ってか、タイトルがいくない。
「そんなバッタもん要らないわよ。もっと手軽にポーンとお賽銭が増えるような秘策はないの?」
「うーん……」
魔理沙は考えた。そして出た結論。
1ヶ月後。賽銭箱はついに満杯になった。次から次へと参拝客がやってくる。そろそろ中身をかえないと賽銭が溢れてしまいそうだ。
霊夢も気合い十分。呼び込みを行う。
「守矢神社の素敵なお賽銭箱はこっちでーす!いっぱいいれていってねー!」
守矢神社の傘下にはいった博麗神社。お賽銭もたんまりだ。三柱も都合がいいと喜んでいる。みんなハッピー。
(さーて、もう少し儲かったら早苗たちをシメてまた博麗神社にもどろうっと)
人間とはそんなものである。
勢いはあるんだけれど、結局何が書きたかったのかと言われると、最後のネタの部分だけで、あとは適当に取ってつけた感がします。
地の文がおどけた調子なのは、この作品の特長なのでしょうね。
ワイルドライフまでは面白かったんだけど、それ以降はちょっと調子がくどい気がしました。
これくらい短いssなら、最後のネタ1個だけでも十分面白いです。
落ちをつける前に話しが一転二転しても良いと思います
パロネタは入れるなら入れる。それだけで押し通せるレベルと勢いを維持出来ないのであれば入れないほうが無難かと。