鬼は力持ち。
空に望月。
地に尻もち。
酒を呑んだ鬼っ子は、異国の道端で芸を繰り広げる道化師や。
血に滾る幾億の命の水が、鬼を躍らせる。
千鳥足、千鳥足。
道化も驚く稚拙な舞踊。
手に持つ手荷物。酒瓶、瓢箪、酒樽。
酔って尚も呑む姿、そいつはまさに酒呑みの鑑。
「やぁやぁー、こんばんは」
「おやおや、こんばんは。酒呑んで陽気な鬼っ子がおいでなすった」
店に入る、熱い息をはく少女の頬は柘榴のように真っ赤。
幼いながらも妖艶な、その姿はまさに人を惑わす鬼のそれ。
出迎えるのは骨と皮と酒だけで出来た、死にかけの老いぼれ爺。
「やいやい小鬼や、その手に持っとるもんは何だ」
「おうおう爺、とうとう目ん玉腐ったか、こいつはかの有名な『鬼殺し』なる酒よ」
「酒持って居酒屋に入るたあ、とんだ客だ。
それにどうだ、小鬼や小鬼。お前は鬼だが『鬼』殺しに殺されちゃあいねえだろうが。
『鬼殺し』も名折れだなぁ、こいつぁ」
店で酒呑むど阿呆ども、それを聞いて大笑い。
「銘酒でも名酒でも、酒では鬼を殺せないってこったぁ!」
調子にのった小鬼、無い胸張って大笑い。
こうべより伸びる一対の角を、ぶうんぶうんと振り回し、そこいらを駆け回る。
やあやあ、これは危ない。
そう思えども、ど阿呆どもは酒は放さず大笑い。
「まぁまぁ落ち着け、阿呆鬼」
老いぼれ一声、ようやく落ち着く阿呆な小鬼。
「こいつはすまんな老いぼれ爺や」
「老いぼれは余計だ、いつまで経っても子童の餓鬼がよう。
体からならまだしも、頭もわっぱじゃ洒落にもなんねえぞと」
老いぼれ毒のある一声。
何が面白いか、またまた笑う小童の小鬼。
笑い終わった小鬼が一声。
「この店は客に酒も出さねえのか」
空に望月。
地に尻もち。
酒を呑んだ鬼っ子は、異国の道端で芸を繰り広げる道化師や。
血に滾る幾億の命の水が、鬼を躍らせる。
千鳥足、千鳥足。
道化も驚く稚拙な舞踊。
手に持つ手荷物。酒瓶、瓢箪、酒樽。
酔って尚も呑む姿、そいつはまさに酒呑みの鑑。
「やぁやぁー、こんばんは」
「おやおや、こんばんは。酒呑んで陽気な鬼っ子がおいでなすった」
店に入る、熱い息をはく少女の頬は柘榴のように真っ赤。
幼いながらも妖艶な、その姿はまさに人を惑わす鬼のそれ。
出迎えるのは骨と皮と酒だけで出来た、死にかけの老いぼれ爺。
「やいやい小鬼や、その手に持っとるもんは何だ」
「おうおう爺、とうとう目ん玉腐ったか、こいつはかの有名な『鬼殺し』なる酒よ」
「酒持って居酒屋に入るたあ、とんだ客だ。
それにどうだ、小鬼や小鬼。お前は鬼だが『鬼』殺しに殺されちゃあいねえだろうが。
『鬼殺し』も名折れだなぁ、こいつぁ」
店で酒呑むど阿呆ども、それを聞いて大笑い。
「銘酒でも名酒でも、酒では鬼を殺せないってこったぁ!」
調子にのった小鬼、無い胸張って大笑い。
こうべより伸びる一対の角を、ぶうんぶうんと振り回し、そこいらを駆け回る。
やあやあ、これは危ない。
そう思えども、ど阿呆どもは酒は放さず大笑い。
「まぁまぁ落ち着け、阿呆鬼」
老いぼれ一声、ようやく落ち着く阿呆な小鬼。
「こいつはすまんな老いぼれ爺や」
「老いぼれは余計だ、いつまで経っても子童の餓鬼がよう。
体からならまだしも、頭もわっぱじゃ洒落にもなんねえぞと」
老いぼれ毒のある一声。
何が面白いか、またまた笑う小童の小鬼。
笑い終わった小鬼が一声。
「この店は客に酒も出さねえのか」
次に生かしていきます。
いうほど度数高くないし
ただもう少しストーリー性がないと読む側は・・・
ただ、東方じゃなくて日本昔話でもよかったかなと。
軽快な文章で素晴らしかったですb
ただ、東方でやるには自身の趣味が大きく出過ぎている感がありました。
自己完結の物語でありますし、意味の分からない部分も多々あったと思います、それでもご感想をくれた方々、ありがとうございます。
次回の作品に生かせるように尽力いたします。
萃香と爺さんの会話が本当に良い
てめえの飲めやw
私の考える理想の関係です。
>>16
唯一の笑いどころですね、わかってもらえてよかったですw