四月一日、エイプリルフール。それは世界中の誰もが嘘を吐く一日である。
外の世界とは隔てられた世界である幻想郷でも、それは例外ではない。子どもが考える様な可愛い嘘から、長年生きてきた妖怪が吐く高度な嘘。様々な嘘が幻想郷を飛び交い、騙し騙されて今日という日を存分に楽しむのだ。
―――ここまでならいつも通りの呑気な一日の様に見えるが、実際はそうではないことを貴方は知っているだろうか？
毎年この日が来ると、奮い起つ三人の悪の妖怪がいる。
封獣ぬえ、二ツ岩マミゾウ、そして因幡てゐによる“嘘の教団(ライアーデビルズ)”だ。「嘘とされた存在に嘘を吐く。これ程面白いものは無いだろう」と考える彼女達は、いつもに増して誰かを騙す事に精を出すのである。
正体不明の種を至るところへばら蒔いたり、変化の術で人をたぶらかしたり、巧みな話術で混乱を誘ったり……彼女達は思うままに人を騙し、してやられたと悔しがる様子を見て笑うのだ。
光あるところに闇はある。その逆もまた然り。
呑気な幻想郷に、“嘘の教団”を排除せんと立ち上がった者達がいるのだ。
四季映姫・ヤマザナドゥ、上白沢慧音、そして星熊勇儀の三人による“真実の力(ホーリートゥルー)”である。
彼女達は嘘の教団の魔の手から幻想郷を守る為に、毎年四月一日にその命を賭して戦っているのだ。激しい戦いの中で命を落とした伊吹萃香の意思を継ぎ、彼女達は振り返ることなく進んでいく。……たとえそれが、茨の道であっても。
“真実の力”に入りたいと申し出た“光の三妖精（スリーネイチャーフェアリーズ）”の真の目的は？ 眠りから目覚めた豊聡耳神子は敵か、味方か？
出会いと別れ、仲間の裏切りの果てに彼女達が手にするのは―――
真実と嘘が交差する時、あの龍神が覚醒する―――！！
２０××年４月１日 公開予定
監督：八雲紫
脚本：東風谷早苗
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