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人間関係観察日記 02稗田阿求は聞いた

2013/04/01 00:41:51
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稗田阿求の人間観察誌(対象:八雲紫様と稗田の使用人の世間話)


お久しぶりの方はお久しぶり、始めましての方は求聞口授買えよ。幻想郷縁起の著者の稗田阿求です。最も人間から離れた人間代表です。最近私の名前が「ひえだのあきゅー」な理由が0代目御阿礼の名にあやかったのではなく「ひえだあきゅー」だと「冷え」「脱臼」を想像させるからかもしれないと本気で思い始めました。

閑話休題。

今(後述します。)です。八雲紫が珍しく私に会いに来てこれまた珍しく歩いて帰ろうとした矢先です。
使用人がお茶を持ってこの部屋にやって来そうな所で、ばったりと会ってしまったのです。

いや、別にたいした問題じゃないんですけどね? 新人さんじゃないですか、あの娘。いや「知らないし」と思われても仕方ないんですがね? 一応言いましたよ、二十歳くらいの新人さんだと。

「あら、新人さんかしら?」ほらね。紫さんも気付きますよ。動作とか仕草とか。まだまだですもん。
「はい、お客様が来たのでお茶を……もうお帰りですか?」「もう用事は済んだことだし、ね。……あら、お茶1杯だけなの?」
うむ、普通は私にも出すだろう。喉が渇いたよ。
「阿求さんは一度物書きに熱中すると何も聞こえないんですよ。だから、熱々のお茶を用意しても飲んで貰えないことがあって。阿求さんが『喉が渇いた』と御所望の時に用意することにしたんです」

おわかりだろうか。少しじゃなく、「ずれ」ている娘なのだ。

さてここからは娯楽本の体裁を成す為に、『あえてありのままに聞こえてきた台詞とその時の心情を書き記』そうと思う。
先程の括弧書きで表現した「後述」だが、今のうちに記載しよう。私の能力だが、見た物に限らず「文字で記録できるもの」を「視認した」時に「文字として記録(記憶ではない)する」能力なので、御阿礼の子であっても、仮に文才がなければこの能力は非常に役立たずになるのである。
そして私は本書にこの体験を記すことにした。当時聞いたソレと思案したこと及びありのままの感想を。さあ、当時の私のように理解に苦しむがよい。フゥーッハッハッハ。


八雲紫氏(以下「紫」表記)「それにしても、最近冷えてきたわよね~」
家の新人使用人さん(以下「使」表記)「ええ。それで炭を熾して用意するのが私の仕事なんですがね、」
紫「熱いわよね。さすがに」
使「熱いですね。さすがに」

(私の心の声。以下略) (何故息が合う)

紫「家でも寒いからって台所に立つのが嫌になるんだけど、結局料理中だと熱くなっちゃうのよね」
使「料理番の方も同じようなこと言ってましたね。心地良くない熱だと」
紫「布団の温かさは至高よね」
使「ついあと5分って言ってしまうんですよね」
紫「なんで5分なんだろう、って考えてみたけど結局判らなかったわ」
使「賢者の脳も軽く溶かしてしまうのが寒い冬のあったかい布団の魔力なんですよね」
 二人、同時に深い溜息を吐く
(存外八雲紫も所帯染みたことを言うんですね)

紫「でも冬はやっぱり藍の尻尾ね」
(話が変わっ……てない、のか?)
使「ああ、もふもふですね、わかります」
紫「わかっちゃう?」
使「実家の健太郎(柴犬)がもふもふなんですよ」
紫「犬、ねぇ?いや否定しないしむしろいいけど」
使「あ、ちぇんちゃんですか」
紫「橙は猫鍋がいいわよ」
使「猫鍋ですよね。家(実家)のころね(白猫)もよく鍋に入ってます」
(式とペットを喰うのか……!?いや、え?…え?)

紫「こたつにみかんよね」
使「煎茶と煎餅は至福の一時ですよね」
紫「みかんのスジ。取る派?」
使「ある程度取ったら諦めて放り込みます」
紫「手のひらで擦るようにすると気持ち悪いくらいにトゥルントゥルンになるわよ」
使「缶詰に入ってる奴はきっとあの製法ですよね」
紫「人肉缶詰の方が信用できるレベルのデマね」
(今度試してみよう、みかんのスジ取り)

使「そういえば」
紫「なぁに?」
使「シュールストレミングってなんで幻想入りしてないんです?」
紫「されても困るけどね、好きなのがいるのよ。ああいうの」
使「納豆もくさやも普通に美味しいしドリアンは焼けばいいにおいしますもんね」
紫「ドリアンは……あー、酒と混ぜると死ぬのよ。妖怪も瀕死になるわ」
使「食べ合わせこわいですね」
紫「というかなんで外の缶詰事情とかいろいろ知ってるのよ」
(ドリアンは早苗さん経由で知りました。なんでも飲ませたくない日には食べさせるとか)

使「そりゃもう横須賀海軍カレーが美味しいからですよ」
紫「命蓮寺行きなさい」
使「あそこのは手抜きだ。カレーに粗雑さが含まれていない」
紫「逆、逆」
使「だってあんな神々しいのは『カレーライス』じゃないですよ気軽に食べられませんもん」
紫「今度うち来る?晩御飯カレーの日に多めに作っとくから翌日に」
使「人肉取り扱った鍋及び調理器具を使用しないなら是非」
紫「そこは妥協しないのね」
使「紫さんが下拵えに失敗してちょっと切った際の血が混じってるとさらにベネ」
紫「えっ」
使「えっ」
(ああ、こいつも変態か)



そろそろページの都合で残りは割愛させていただきます。彼女らの後日談が知りたければカレー臭のする八雲紫氏に聞くのが手っ取り早いかと。レイプ目で酒場にいると思うのでやさしくしてあげて下さいね(にっこり)。
ではでは。


あ、そうだ。私の次には妹紅さんに書いてもらう予定だそうです。お楽しみに。あと輝夜さんは変なこと書かれたくなかったら妹紅さんが書いてるというだけで冊子ごと破り捨てるような行為はしないこと。ちゃんと彼女の著作も読んであげて下さい(そしてぷーくすくすとか煽ってれば来年はあなたが書くことになりますよ?忠告しときました)。
阿求は黒い。それが私だけの真実。
阿弥は純粋で、阿求を見たじいさまやゆかりんが「どうしてこうなった」と思い至るまでが私内のジャスティス。

ちなみにドス黒くても天然でドジだったら嫌悪感が吹っ飛ぶと思いません?
四月に出てくる冴月麟の人って呼ばれたい
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コメント



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2.77777ナルスフ削除
なるほど、リレー形式か。
なんか和んだのぜ!