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「爆発音がした」 in 東方創想話

2013/04/01 00:05:24
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小説
「後ろで大きな爆発音がした。俺は驚いて振り返った。」



ケータイ小説
「ドカーン! 俺は振り返った。」



ライトノベル
「背後から強烈な爆発音がしたので、俺はまためんどうなことになったなぁ、とかそういや昼飯も食っていないなぁとか色々な思いを巡らせつつも振り返ることにしたのである。」



紳士的ロリコン氏
 ちょうど、私がお嬢様の暮らしをおやすみからおはようまで見守る業務に従事していたとき、館のどこかで轟音が鳴り響いた。
 妖精メイドが厨房でなにかやらかしたのか、それともパチュリー様が飽きもせずに量産し続けている如何わしい薬品の調合で爆発事故を起こしたのか、様々な原因が脳裏をよぎるが、当然無視である。
 お嬢様の寝顔はこの世のなによりも優先されるというのが、紅魔館の常識であり、秩序であり、法なのだ。法というからには守らなければならない。守りたい、この寝顔。
 決意を新たにお嬢様の無防備なロリフェイスを堪能しようと視線を向けると、ばっちり目があってしまった。

 やべ、起きてらっしゃる。

 だが慌てない。
 時間を止めて、すみやかに移動する。
 ここでただのメイドなら逃げるように部屋から出ようとするが、一流のメイドはあえて留まり、クローゼットに身を隠して職務を遂行する。どんな状況でも仕事を続けようとするその姿勢は、片時も幼女成分を摂取しなければ発狂してしまう末期のロリコンでしかないが、それらをオブラートに包み、メイドの鑑だと自負することで面倒な意識を感じないようにしている。
 まあ、後日お嬢様に問い詰められたところで、「私もふと目が覚めたときにお嬢様が眼前にいらっしゃいました。お揃いの夢ですねうふふ」と言っておけば追及は免れるので問題ない。
 ただし、これをやるとお嬢様が就寝されるとき、寝室のトラップの数が二倍になる諸刃の剣。素人にはおすすめできない。



長久手氏
ぱしんと紙風船を破裂させたような鋭い音が響いた。
私が振り返ると、同居人の名も知らぬ猫が、畳にへばりついたコオロギをつつきまわしていた。
この小屋が竹林に囲まれているせいか、猫はエサに困っていないようで、このように部屋に入り込んだ虫をよく捕えては食べていた。

押し潰されたコオロギは、遠目から眺めていると畳の焦げ跡のようにも見えた。
猫がまたもぱしんと畳を叩くと、焦げ跡はやや大きくなった。
あの柔らかそうな肉球には、いくらか火薬が詰まっているのかもしれない。
ばりばりとコオロギを噛む猫を見つめながら、私はそんな考えに耽っていた。

猫がすっかり食事を終えると、畳はもう爆ぜた跡をなくしていた。
代わりに、コオロギの足が何本か残っている。
針のように細いその足を指でつまみあげると、猫はうなあと一声鳴いた。
ぎくりとして、鳴き声の主に顔を向ける。
猫はなにか心得たような表情をして、私をじっと見つめていた。
私はしばらく情けなく固まっていたが、好意を無碍にするわけにもいかず、やがて絞り出すようにして言った。

「い、いただきます」

猫が見守る中、コオロギの足を口に運んだ。
髪を食むようだった。



保冷剤氏
 バクハツとは地底全域に生息する四足獣の一種である。
 体長体重は不定だが、全身は決まって黒く、かげろうのように揺らめきながら移動する。その走行速度は実に時速千二百キロに達すると言われ、地底でこれに並ぶ生物はいない。
 一般に好気性で、一区間での酸素の急激な減少はバクハツの存在を判別するのに有効な特徴の一つである。また、常に皮膚表面を微細に振動させることで空気を取り込んでいるため、轟々と唸る旋風のような声をあげる。
 性質はきわめて獰猛で、生活圏の重なる他種の生物を襲うことも多い。バクハツが放つ圧力変動波を浴びせられた場合、耳と眼、表皮と肺の順に焼けただれ、最後に肉が剥がれ、体は原形を留められなくなる。
 地底に住むならば、このバクハツから如何にして逃れるかを念頭に置いて行動することが重要である。

 なお、バクハツはある一定の生体強度値を持つ生物から特定の条件下によって産み落とされるもので、これらの母体は爆弾と称される……



「……うぼぁ」
「どしたん、みっちゃん」
 謎の鳴き声に、雲居 一輪が頭巾のかぶり具合を直しながら、隣を見やった。
 視界が悪い洞穴の中でも、妙にはっきりと浮き上がる青白い肌が、そこにはあった。
 セーラー服の少女、村紗 水蜜は、『これから地底生活を始めるあなたへ』とMS明朝体で書かれた薄い冊子から顔を上げた。
「いやね、ほら。見てよここ」
「えー、よくある死因。あ、なに。なんで生活ガイドでいきなり死を覚悟させられるの? 地底って修羅の国なの?」
「バクハツだってさ。私、絶対襲われるわー……マジ震えてきやがった、怖いです」
「なんでもう覚悟してんのよ」
「私って昔から犬とか猫とかさぁ、動物にやたらと嫌われてるっていうの? なんか警戒心むき出しで吠えられたりするんだよね。やたらと」
「そりゃあんたの"今そこで三人刺してきました"って顔に、身の危険を感じてんでしょ」
「いっちゃんの冗談はいつ聞いても最高だねー。笑えないって点を除けばよオォー!」
 騒ぎ立てる村紗の唇に、一輪は指をあてた。
「うるさくしないの。私ら、逃亡者なのよ」
「よりにもよって地底に追いやられた、ね」
 フン、と一輪はつまらなそうにうなずいた。
「姐さんのいない地上よりはマシ」
「だよねー。でも――地底かぁ」
 言って村紗は、長い長いため息を吐く。
 肩を並べて歩く彼女たちの去ったあとには、裏表紙に地霊殿広告部発行とそっけなく書かれた無料配布の冊子が捨てられていた。


********************

 爆弾のような彼女たち -Like Toy Chimera-

≪主な登場人物≫

雲居 一輪    ……いっちゃん。地底の新参
村紗 水蜜    ……みっちゃん。  〃
封獣 ぬえ    ……鵺。地底の古参

霊烏路 空    ……地獄烏。爆弾
古明地 さとり  ……覚り。空の保護者

チャック・ノリス ……人類最強の異名を持つ男。爆弾がバクハツを産み落とすのは、彼がこの世に存在することへの防衛機制。

********************



水上 歩氏
 爆薬を扱うものとしては、やはり爆発にもこだわりたい。
 そういったところにも気を配ってこそ、真の人形使いだと思う。普段は見えないところにもおしゃれ心を忘れてはいけない。それが乙女のたしなみなのだ。
 それに――もしも洗練された可愛らしさを持つ私の人形が、ただうるさいだけのヤンキーみたいな爆発をしたらどうだろう。
 マア、宅のお人形はまるで汚い花火ねぇと嘲笑されるのは間違いない。
 そんなことになったら、これから弾幕ごっこのときにどんな顔をして人形を投げつければいいかわからない。私はなんとしても、誰からも愛される可愛い爆発を見つけなければならないのだ。

「つまり、そういうわけなの」
「……うん、ごめん、アリス。何言ってるのか、ぜんぜんわかんない」

 メディスンは未知の言語を話す生物を見るような目で、私を見ていた。
 心外だ。とてもわかりやすく、丁寧に説明できたと思ったのに。



逸勢氏
新人新聞記者、姫海棠はたての朝は、ゴミのように山積みにされた業務でゴミのようにボロボロになった体にゴミのように溜まりきった恨み辛み妬み嫉み痛み苦み蔑み苛み悩み弱みを爆発させることから始まる。
トイレにこもり、「仕事行きたくない、行きたくない、行きたくない、うぉう、うぉう、うぉう、オエ」と顔中の体液を垂れ流してなんとか自分を慰めることで、ようやく一日がスタートする。毎日こんなことをしていれば肉体的にも精神的にも確実に寿命が縮まるであろうことは、はたて自身も気づいていたが、やめられないしとまらないのだから仕方ない。やめられないとまらない。つまり、仕事と一緒なのだ。そう考えると、どこにいても何をしても仕事をしているような錯覚に陥り、気狂いになるのも秒読み段階だと他人事みたいに考えている。
実際にこう考え出した時点ですでに手遅れである場合がままあるのだが、自覚症状のないはたてがそれを知る由はない。

ガソリンの味がするコーヒーを胃袋に流し込むと、はたてはのろのろ家を出たが、太陽は今日も新品の蛍光灯みたいにピカピカと景気よく光っていて、空が晴れ渡っていることに苛立ちと眩暈を覚える。なぜだろう。幼い頃は、「わあ今日もいいお天気!」と素直に感受できたというのに、大人になるとそういう穏やかさを感じる脳の部分が麻痺するものなのだろうか。
試しに「わあ今日もいいお天気!」と今の自分に死ぬほど似合わない言葉を口に出してみると、そういう自分一人だと思っていたときに限ってなぜか通行人がいるもので、その通行人がぎょっとしてなにか信じられないものを目の当たりにしたような視線をこちらに向けてくるので、はたては今すぐ家に帰って布団をかぶりたい欲求に駆られた。
だが、件の通行人に妙な引っかかりを覚えたはたてはまじまじと相手を見つめ、その相手があの憎き射命丸文のお気に入りと噂される白狼天狗であり、しかも文の名前が刻まれた首輪をつけていることに気づき、ぎょぎょっと仰天しながらも嘲笑と哄笑と冷笑と失笑と苦笑を織り交ぜた笑みを口元に浮かばせた。
しかし、こういった場合はほぼ間違いなく相手も同じようなことを考えているもので、はたても自分が先ほど痴態を演じたという過去を思い出し、相手の視線が自分と同種のものだと理解した後、ちっぽけな羞恥心を盛大に爆発させたのである。



yunta氏
 紫様が「藍、わたし結婚したいわ」などと妄言を放たれたときには腹の底から笑いを爆発させたし、「藍、わたしと結婚しましょう」と乱心されたときには悲鳴を爆発させて割と本気で心配してしまった。
 このように、私を爆発させるのはたいてい紫様なのだ。
 だというのに。

「藍、わたし結婚したの」

 絶句。
 頬をわずかに赤く染めながら、幸せそうにそんなことを言う紫様を前に、私の爆弾はうんともすんとも言いやしない。
 おい。どうした八雲藍。お前の主人だろ、早くなんとかしろよ。



公ノ入氏


【ふらんのーとの つかいかた】
  • こののーとに なまえをかかれたものは ばくはつします

  • ぐたいてきに なにをばくはつさせるかもかくと こうかてきです
    おなかがへったときに くーふくをばくはつさせたり
    すきなあのこのなみだをばくはつさせて えがおをとりもどせます

  • ただし だれかがおおけがするようなことは だめです
    やりすぎると ばつとして きゅっとしてどかーんします
    そのへんは りんきおーへんに おねーさまがはんだんします

  • とりあえず ひろったら なにかかいてみてください
    これをつかって おもしろおかしくすごしましょう
    いまは あくまがほほえむじだいです






青茄子氏
「うわああああああああああああああああああああ!!!」
「慧音!?」

 腹の中の昼食がそろそろこなれてきたかという頃。もくもくと読書していた家主がとつじょ悲鳴を爆発させたので、妹紅は畳に横たえていた体をぐんと起こした。

「どうしたの、慧音!? 自分の帽子が実はダサイんじゃないかってことにようやく気づいた!?」
「ぐわああああああああああああああああああああ!!!」
「しまった、さらにショックを受けてる! …ていうか、まだ気づいてなかったのか」

 人様の傷口に塩をたんまりと塗りこんでしまったことを妹紅は後悔しつつも、ああいう帽子ってどこで売ってるんだろうと考え込んだ。そうしているうちに、慧音はすっかり気を落ち着けていた。

「ひどいぞ、もこたん」
「もこたん言うな。それにしても、どうかしたの? いきなり絶叫しちゃってさ」
「ああ、驚かせてすまなかったな。実は、さっき妹紅の歴史をつまみ食いしていたんだが」
「いい加減、人の歴史を小腹のあてにするのやめろよ」
「まあまあ。それでな、ほら、たまにあるだろ? 食べているときに間違って口の中を思い切り噛んだりすること」
「あー、あるねえ。なんだい、それでさっき噛んじゃったの?」
「いや、間違えて自分の歴史を噛んでしまった」

 自分で自分の歴史を食べる。すごいね。究極の自給自足だね。これで食糧問題も解決だね。
 問題は慧音以外にはできないことだ。

「…器用な真似をするね」
「しかもだ。あまり思い出したくないというか、永久に忘れたかったという類の、いわゆる黒歴史を食べてしまった。もう苦いやら酸っぱいやらで」
「あ、やっぱり味あるんだ。というか、慧音の黒歴史ってどんなのなの?」
「むう、気になるか。まだ咀嚼途中で飲み込んでないから見てみるか? 他ならぬ妹紅の頼みだ。さあ、見てみろ」
「人と話をするときは、口の中のものを飲み込んでからにしようよ」

 口を開けてみせる慧音に注意しながらも、やはりその歴史の内容が気になる妹紅。しかしその口の中にはなにもなく、慧音の歯並びがきれいだなということしかわからなかった。

「ちょっと慧音。なにもないじゃな…」
 
 妹紅が文句を言いかけたとき、その脳裏に強烈なイメージが流れ込んだ。そこには真剣な表情で歴史書を読みながら、『コロンブスの卵? このオッサン、卵生なのか…』とうなずく慧音の姿が!

「…おお……おお…」

 妹紅は思わず二度うなった。



ばかのひ氏
 あれは私が妹様のランチのリクエストでビーフ・スト……ビーフ・ガノ……あれ、なんだったでしょうか。もう喉まで出かかってるんですけど。
 えぇと、ビーフ・スロノ……違う。ビーフ・ドロワガノフ……いや、そんな滾るような響きじゃない。ビーフ・ガノン、ドロフ……あ、これだ。ビーフ・ガノンドロフ。
 悪魔というか、魔王的な雰囲気が漂っているところなんか、いかにも妹様好みですし。
 それで、そのビーフ・ガノンドロフを作りながら私はお嬢様の可愛らしいプリケツを思い描いていました。
 お嬢様のおしりは最高級の桃を思わせるような形と肌触りと味をしているので、お鍋をかき混ぜている間などの暇な時間によく想像して楽しんでいるのです。
 頭の中でお嬢様のモッチモチのやわらかおしりを堪能していると、その犯罪的な感触につい時間を忘れてしまい、手元もおろそかになってしまいます。そのため、ビーフ・ガノンドロフを煮詰めていた鍋があまりの熱さに弾けて飛んでしまったのも仕方ないと言えるでしょう。
 つまり、厨房が爆発したのはお嬢様のおしりのせいです。きっとそうです。反省してください。

 と書かれた報告書を読み終わったレミリアは、今すぐこの邪知暴虐のメイドの部屋にバッドレディスクランブル訪問することにした。



ことやか氏
─パアァン─
 するどい破裂音が山一帯に響き渡った。
 その音は麓にいる霊夢と魔理沙にも当然聞こえていた。二人は、ほとんど同時にお互いの顔を見合った。
「これだ、霊夢。私が前に聞いて、そのあと散々な目にあった嫌な音っていうのは」
「見張りの天狗どもに騒がれたのは魔理沙の日ごろの行いでしょうに。嫌な音ってところは同意見だけど」
 霊夢は痛む耳をなだめるように手でさすった。
「銃声みたいだけど、なにか違うような気もするわね。いったい何の音なのやら」
「方角、わかるか?」
 魔理沙はキョロキョロと辺りを見回す。
「多分、あっちね。行くわよ」
 そう言うと霊夢は、雪解けを迎えてあらわになった獣道を駆けていった。
 魔理沙もそのあとを追った。

 二人は音のあった場所を探しながら山の中を進んでいく。
 そのとき、ふと霊夢が足を止めた。
「どうした、霊夢。何かいたか……って、うわ!」
 魔理沙が霊夢の視線をたどっていくと、そこには肉や内臓を生々しくまき散らした、小さな獣の死骸があった。
「なんだこれ。ネズミか?」
「ヤマネよ。猟師が仕留める獲物でもないし、さっきの音はこいつを仕留めた妖怪の仕業かしら」
「違いますよ」
 突然の第三者の声に二人が驚いて振り返ると、そこには哨戒天狗の犬走椛がいた。椛は剣の構えを解いて二人を、正確には魔理沙をじろりと睨みつけた。
「またあなたですか。ここより先は天狗の領域。今すぐ戻るか帰るかしてください」
「どっちも同じじゃないか」
 ふてぶてしく魔理沙は椛に言い返した。
「これ以上進むなって言ってるんです。まったく、近頃の人間はせっかくの山の警告も無視するんだから」
「警告?」
 椛の言葉に、霊夢は首を傾げる。
「先ほど鉄砲のような音が聞こえたでしょう。あれですよ」
「なんだ、ただ天狗が威嚇していただけだったのかよ。あの音は」
「そんなわけないでしょう。どうして天狗が、わざわざ人間のためにそんなことをしてやらなきゃいけないんですか」
 音の正体に納得しかけた魔理沙は、椛の否定のせいでますます分からなくなった。
「おいおい。わかるように話してくれよ。じゃあ、あの音はだれの仕業だっていうんだ?」
「だれって……目の前にいるじゃないですか」
「目の前?」
「それってつまり……」
 霊夢と魔理沙はそろって、足元に広がる悲惨な獣の死骸に目を向けた。
「まさか、このネズミが自分で爆発したってことなのか?」
「ああ、そっか。なるほどね」
 霊夢は一人納得してうなずいた。

「こいつ、小玉鼠ね」
「ええ、そうです。なんだ、わかってなかったんですか」
「小玉鼠?」
 自分はまだわかってない、と言いたげに魔理沙は聞き返した。
「小玉鼠は、山の神が不機嫌なときを知らせる妖怪です。自分の体を膨らませて爆発することによってね」
「その破裂音がしたときに山にいれば災難にあうのよ。不猟はもちろん、いろんな災害に巻き込まれてしまうわ」
 霊夢と椛の話を聞いて、魔理沙は眉をひそめた。
「自爆して危険を教えてくれるのか?なんとも変な妖怪だな」
「元はある流派のマタギの集団でしたが、山の神の怒りに触れたせいで小玉鼠の姿に変えられたんですよ。体を弾けさせるのも、山の神の罰のせいか、あるいはその恨みからほかの人間を祟るようになったためでしょう」
「祟りか。なんだかおそろしい話だな……」
「気をつけないと魔理沙も祟られて、小玉鼠にされちゃうかもよ」
 霊夢はなんとも愉快そうに、魔理沙の方に顔を向けた。
「なんだよ、それ。なんで私だけ」
「だって、魔理沙はあっちこっちで盗みを働いているじゃない」
「何言ってるんだ。私は借りてるだけだって」
 魔理沙が反論するも、それを断ち切るように椛が割り込む。
「なるほど。泥棒鼠は同じ鼠同士、仲良く祟られてしまうかもしれませんね。こうやって山に頻繁に侵入していたら、そのうち爆発してしまいますよ?それが嫌なら、もう山に忍び込むような真似はやめることですね」
 そう言って、椛はニヤリと笑ってみせた。
今回で77人目。大分書いてきたけど、まだまだ足りない。好きな作者さんが多くて追いつかない。

創想話は楽しいね。
智弘
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コメント



0.1740800簡易評価
2.274636指導員削除
ち、ちくしょう…
今年も選ばれなかった…
4.274636指導員削除
(青茄子氏の三点リーダーのところとか)細かいところにまで気が配ってあって面白かったです
5.274636指導員削除
毎度毎度凄い……。
6.28281指導員削除
ふぅむ
15.274636指導員削除
保冷剤氏wwwwwww
19.274636指導員削除
逸勢氏の作品が期待どおりでしたwww
20.274636指導員削除
よくやるなぁww
21.64649通りすがり削除
うぅむ……
面白い。